けものフレンズ3話感想その24:アライさん、フェネックとカバ

諸注意

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けものフレンズ3話感想その22:サーバルがバスに轢かれるシーンの闇
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【Cパート アライさん、フェネックとカバ】

アライグマ(アライさん)とフェネックは、さばんなちほーでかばんちゃんとサーバルが水を飲んだ水飲み場までやってきました。2人の前に1話でかばんちゃんやサーバルを助けたカバが登場します。

アライさんは「帽子を被った子を知らないか」とカバに尋ねました。カバはすぐにそれがかばんちゃんのことだと理解し「ここを通って行った」と答えます。アライさんはそれを聞くなり、急いで後を追うために走り出してしまいました。

アライさん=ボケとフェネック=ツッコミのコンビ

けものフレンズではAパート、Bパートがかばんちゃんとサーバルを中心としたメインストーリーとなり、Cパートは2人を追いかけるアライさんとフェネックの行動を描く構成になっています。2話ではCパートがなかったため、アライさんとフェネックのコンビについては2度めの考察となります。

まずは、アライさんとフェネックのコンビが果たす役割を考えてみましょう。通常、ストーリーの中で「コンビ(2人組)」が登場するときは次のような役割が割り振られています。

  • 探偵と助手(推理小説など)
  • ボケとツッコミ(漫才など)
  • 2人主人公(バディ・ムービーなど)

基本的に、一人がもう一方をサポートしたり、お互いの掛け合いを通じてストーリーやキャラクターの魅力を視聴者に伝えるのがこうしたコンビの役割となります。上の例のどれかを当てはめるとすると、アライさん=ボケ、フェネック=ツッコミと捉えるのが最もわかりやすいでしょうか。

アライさんたちも、かばんちゃんのことは詳しく知らない

Cパートは、アライさんとフェネックが水飲み場を見つめているシーンから始まります。おそらく、かばんちゃんを追いかけて(フェネックは「かばんちゃんを追いかけるアライさんを追いかけて」)ここまでやってきたのでしょう。水飲み場にかばんちゃんの痕跡が無いか確かめるか、もしくは水を飲もうとしているところで水中からカバが現れたと解釈するとしっくり来ます。

カバはサーバルやかばんちゃんの前に姿を表したときと同様、突然水中から現れたため、2人はびっくりした様子を見せます。「大丈夫?お水、飲む?」と心配するカバに、アライさんはすぐさま身振り手振りで「帽子を被っている子を知らないか?」と尋ねます。

アライさんとフェネックがなぜかばんちゃんを追いかけているのか、正確な理由はまだわかっていません。しかし、この時点で「帽子をかぶっている」という身体的な特徴を元に捜索しようとしていることがわかります。今まで登場したフレンズも頭に羽や耳のあるものや、フードのあるもの(蛇の仲間)などはいましたが、帽子をかぶっているものはいませんでした。その特徴に注目して探そうというのは極めて正しい姿勢だといえます。

ただ、逆に言うとアライさんもフェネックも、かばんちゃんの特徴を「それ以上は知らない」といえるかもしれません。

ここまでのところ、かばんちゃんは「サーバルと出会った日の前日、サンドスターによって誕生した」と考えられていますが、もしかすると「以前の記憶がないだけでどこかからやってきたのかもしれない」という可能性がありました。しかし、仮にそうだったとしてもアライさんもフェネックも「サーバルと出会う以前のかばんちゃん」については詳しくは知らないのだということがこのシーンから確認できます。

考えるより行動のアライさん、マイペースなフェネック

カバと話しているときのアライさんとフェネックのリアクションは対照的です。カバから「『帽子の子』はここを通った」と聞くなり、アライさんは一目散に教えられた方角へ走り出しました。一方、フェネックはアライさんの予想が当たっていたことを評価しつつ、教えてくれたカバにお礼を言いながらゆっくりその場を立ち去っています。

普通に考えれば、「かばんちゃんが水飲み場で何をしていたのか、どこへ向かうと行っていたのか?」など詳しい情報を引き続きカバに聞いてから追いかけたほうが追いつける確率は高くなるはずです。

しかし、そういったことをせずすぐに追いかけ始めてしまったことから、アライさんは「考えるより先に体が動くタイプ」であると考えられます。

それに対して、フェネックの方は先に行くアライさんを焦って追いかけるでもなく、あくまで自分のペースで行動しています。カバにお礼をいうのを忘れないことなどからも、「いつも冷静でマイペースな性格」であるといえるでしょう。これらのことから、アライさん=ボケ、フェネック=ツッコミという役割を持ったコンビであることはすぐに視聴者にも伝わります。

ジャパリバスが登場した今、2人が追いつくのは困難

1話のCパートは、すでに日が落ちて暗くなった時点で始まっていました。夜間追跡を行ったとは考えにくいので、アライさんとフェネックはその夜は休み、次の日の朝(2話の朝)からかばんちゃんの追跡を開始したと考えられます。

同じころ、かばんちゃんとサーバルはじゃんぐるちほーに入っていました。2話と3話は同じ日の間の出来事ですから、かばんちゃんがじゃんぐるちほーを通り、こうざんで電池を充電してジャパリバスに乗って出発するまでの間に、アライさんとフェネックは水飲み場に辿りついたと考えられます。

移動のペースだけで言えば、かばんちゃんとサーバルも1日かけてさばんなちほーを移動していたので、ほぼ移動速度は変わらないことになります。そのため、かばんちゃんたちが途中で移動のペースを落とさない限り、アライさんとフェネックが2人に追いつけることはありません。

しかも、アライさんたちに取って良くないことにかばんちゃんとサーバルは3話で「ジャパリバス」という乗り物を手に入れてしまいました。これによって徒歩のアライさんとフェネックでは2人に追いつくことはさらに困難になってしまいました。2人の追跡がどのように進行していくのかは、今後の考察で追い続けていきたいと思います。

3話のペパプ予告 フルルがとった謎の行動

PPP(ペパプ)予告の題材は、次回登場するフレンズであるツチノコの予習。ジェーン(ジェンツーペンギン)から「ツチノコはいびきをかくらしい」と伝えられたメンバーは「どんないびきだろう?」と各々考えます。フルル(フンボルトペンギン)が何やらおかしな行動を取り始めますが・・・。

フルルがとった行動は映像がない(紙芝居なので)ためよくわかりませんが、「臭いを嗅いでいた」と行っていることから、「いびきをかく」を「臭いを嗅ぐ」と勘違いして匂いを嗅ぐ真似をしていたのだろうと思われます。

これにて3話の考察も終了となります。次は4話「さばくちほー」の解説に入っていきます。