けものフレンズ11話感想その2:セルリアンハンターのキンシコウ

諸注意

けものフレンズ11話感想その1:フレンズごとの強さの違いと、セルリアンへの対処法
【冒頭 突然のセルリアンによる襲撃】 港にたどり着き、船の上にいたかばんちゃんたち。「パークの外へ人を探しに行きたい」と語...

【Aパート セルリアンハンターのキンシコウ】

黒いセルリアンに襲われ、絶体絶命の危機に陥ったかばんちゃんとサーバル。すんでのところをキンシコウに助けられます。

サーバル:わぁ、助かったよ!

かばんちゃん:ありがとうございます。あなたは?

キンシコウ:私はキンシコウ、セルリアンハンターよ。ダメですよ。自分の体格より大きいセルリアンはハンターに任せないと。食べられちゃいますよ。

サーバル:いきなり出てきたんだよ~。すっごいね。さすがハンターだね。

キンシコウ:まだいるかもしれません。隠れていてください。

(ラッキービースト、山のある方角を気にする)

ラッキービースト(ボス):かばん、ちょっと様子を見てきていいかな?

かばんちゃん:え?わかりました。

キンシコウ:・・・今、しゃべりませんでした、ボス?

かばんちゃん:そっか、元々そうなんだっけ。

サーバル:なんか、すっかり慣れちゃったよ。

新しいフレンズの元動物「キンシコウ」の特徴

新しいフレンズの元となった動物「キンシコウ」の特徴を確認しておきましょう。キンシコウは、またの名をゴールデンモンキーともいい、全身に金色の毛が生えているのが特徴です。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC

キンシコウといえば、最も有名なのは「孫悟空のモデルとなった動物」というエピソードです。しかし、この話はそもそも勘違いが発端となって広まったウワサだったということが現在では知られるようになりました。

『西遊記』に登場する孫悟空の容姿は目が金色で体は白い。とあり風貌は異なるがモデルであると思われることがある。

雑誌『アサヒグラフ』1980年7月11日号に掲載された記事の中で、日本モンキーセンター世界サル類動物園長の小寺重孝が「そうかもしれない」と述べたもの[10]。ただし小寺は後に別の記事で「勘違いであった」と訂正している[11]。

Wikipediaにも上記のような記述があることからもわかるように、キンシコウが孫悟空のモデルであったという話の根拠はすでに崩れ去っているのです。

しかし、フレンズのキンシコウの外見的な特徴には、明らかに孫悟空を思わせる特徴が散りばめられています。頭には緊箍児(きんこじ)と呼ばれる、孫悟空がはめている輪っかのようなものがありますし、セルリアンを撃退するときに使った武器も如意棒のようなものです。

おそらくは、吉崎観音さんがキャラクターをデザインするときに、あまりにも孫悟空のモデルとなったエピソードが有名だったために、衣装に反映させることになったのでしょう。

初登場の「セルリアンハンター」とは?

キンシコウは、自らを「セルリアンハンター」と名乗りました。セルリアンハンターは、今まで名前だけは登場していましたが、今回始めてハンターをやっているフレンズ自身が登場したことになります。

ハンターに関する情報が初めて登場したのは9話「ゆきやまちほー」です。雪山で大量に出現したセルリアンからそりを使って逃走したあと、「あとでハンターにも連絡しておく」とギンギツネが語っていました。これが(セルリアン)ハンターについての最初の情報です。

けものフレンズ9話感想その17:ゆきやまとそり、セルリアンからの逃走
【Bパート セルリアンの大群からの脱出】 そりに乗ってゆきやまをくだり、セルリアンからの逃走を図るかばんちゃんたち...

単に、「どうやら、セルリアン退治を専門とするハンターがいるらしい」という情報が示されただけで、具体的にハンターがどのような活動をしているのかは一切謎のままでした。今回もハンターの活動内容について詳しい話が語られるのはもう少し先の話になります。

ハンターは自分より大きなセルリアンも倒せる

キンシコウは、かばんちゃんたちに対して「自分より体格の大きなセルリアンはハンターに任せるように」と注意しました。フレンズたちの体格は基本的に同じなので、これはおそらくジャパリパークにいる全フレンズに共通する原則なのでしょう。

前回の考察で「サーバルたちも基本的に緊急時のやむを得ない場合を除き、セルリアンとの戦闘は避けようとしている」と説明しました。そして、原則的にセルリアンの数が多い場合は逃げる以外に対処の方法がないはずだ、という点についてもお伝えしています。

今回判明した原則もそれらに加えてセルリアンに遭遇したときのマニュアル的な対処法であると考えていいでしょう。

ただし、この原則はあくまでも普通のフレンズにのみ当てはまるものです。ハンターのキンシコウも、フレンズである以上基本的な体格はサーバルやかばんちゃんと変わりません。しかし、それでもサーバルが手も足も出なかった黒いセルリアンを一撃で撃破しています。それだけハンターの戦闘能力は高いといえるはずです。

そんなキンシコウですが、ほかのフレンズたちと同じくラッキービーストが言葉を話すのに驚いていました。ラッキービーストが会話するのはあくまでもかばんちゃん=ヒトに対してだけであり、ハンターであってもフレンズとは会話しない、という点には変わりがないということが確かめられました。