【Aパート ジャパリバス雪山仕様】
8話であまり活躍の機会がなかったラッキービーストですが、新しいちほーにやってきたことで仕事が増えます。今回の舞台はゆきやまちほー。見た目も環境も大きく違うため、ラッキービーストに課せられる責任は重大です。
(ジャパリバス、雪道で立ち往生。ラッキービーストは動かない)
サーバル:ボスぅ~!またぁ?
かばんちゃん:なるほど、雪って滑りやすいんだね。
ラッキービースト(ボス):ちょっとまってね。(バスを降りて近くの設備に駆け寄る)
(ジャパリバスに雪山用のキャラピラが取り付けられる)
かばんちゃん&サーバル:お~~!
(ジャパリバス、雪道を発進)
サーバル:うわーい!すいすい行くね!これなら走り放題だよ。
Aパートの展開がどうサーバルのピンチに繋がるか?
ラッキービーストは、極めて特殊なキャラクターです。過去の解説でもご紹介してきたとおり、ロボットキャラとして使い所は限られるものの、ストーリー展開を左右する重要な役割を担っています。
今回、Aパートの初めからラッキービーストのセリフと出番が増えたことで、勘の良い方は「今回はゆきやまちほーの気候をメインにした展開になるな」と察しがつくはずです。気候を解説する役割を果たすのはラッキービーストをおいてほかにいません。冒頭のサーバルが凍えているシーンにどのようにつながっていくのか、今後の展開もある程度予想がつく人もいるでしょう。
また、ラッキービーストが役に立たないパターン?
樹氷・かまくら・温泉など、楽しそうなキーワードがたくさん登場し、ラッキービーストによるゆきやまガイドが始まるかと思ったのもつかの間、ジャパリバスのタイヤが雪道で滑り動けなくなってしまいました。これは通常の車と同様、雪道に対応できなかったためだと考えられます。
このような場合、一般的な自動車であればタイヤをスタッドレスタイヤに切り替えて走行を継続しますが、問題はジャパリバスにそのような備えがあるのか?という点でしょう。過去、ジャパリバスやサーバルたちが進行不能になったとき、ラッキービーストは頻繁にフリーズを繰り返してきたという「前科」があります。だからこそサーバルもバスが動かなくなった時点で「またぁ?」と語っているわけです。この時点でサーバルは「またいつものようにボスではこの状態を解決できないのだろう」と思っていたことでしょう。
ジャパリバスに取り付けた雪道用キャタピラー
しかし、今回のラッキービーストはいつもとは違いました。しばらく静かにしていたのはフリーズしていたわけではなく、近くにある設備を検索していたのです。一度ジャパリバスのそばを離れ、近くの設備に駆け寄ったラッキービーストでしたが、次のシーンに切り替わるとジャパリバスには雪山用のキャタピラーがつけられていました。
このように、四輪駆動車に取り付けて使用する雪道用のキャタピラーは現実にも存在します。
https://ennori.jp/news/article/1221
劇中では、ラッキービーストがどのようにキャタピラーを取り付けたのかわかっていません。しかし、以上のリンクを参照すると「Track N Go」と呼ばれる同様の商品の着脱方法が書いてあります。わずか15分で着脱可能とのことで、方法もあまり難しくはなさそうなので、サーバルとかばんちゃんが協力すれば簡単に取り付けることができたはずです。
https://www.youtube.com/user/ADBD2012
Youtubeのこちらのリンクでは、「Track N Go」の走行する姿が見られます。劇中で描かれたジャパリバスのように、雪上をすいすいと進んでいく姿が確認できるので、まさにゆきやまちほーで使用するにはもってこいの製品だといえるでしょう。
ラッキービーストの立ち位置で予想するストーリー展開
今回取り上げたシーンで目立つのは、これまで解説役、またはギャグ要員として描かれることの多かったラッキービーストがまともに(失礼)活躍しているという点です。ただし、これはラッキービーストの立ち位置が変わったことを意味するわけではありません。
同様にラッキービーストの登場シーンや台詞が増えた回といえば、3話「こうざん」や4話「さばくちほー」が挙げられます。これらの話に共通することは、過酷な環境、あるいはほかのちほーと比べて交通に難があるという点です。ということは、同じくラッキービーストの出番が増えた9話も、過酷な環境と交通の難が劇中で取り上げられると考えていいでしょう。
逆に、ラッキービーストの出番が少なかった回といえば、6話「へいげん」、8話「ぺぱぷらいぶ」などが挙げられます。これらの回はあまりちほーの特色に絡んだストーリー展開がなく、その結果ラッキービーストが果たすべき役割が少なかったから必然的に出番が減ったと考えていいでしょう。
このように、ラッキービーストの活躍をひとつの目安とすることで、その回の中で特に注力して描かれているのはどのような部分なのかをある程度見極めることができるのです。