【Bパート 】
博士と助手を料理で満足させ、かばんちゃんがヒトであること、ヒトの特徴について詳しく教えてもらったかばんちゃんたち。副賞のPPP(ペパプ)ライブチケットなどももらい、いよいよジャパリ図書館を去るときが近づいてきました。
ワシミミズク(助手):いやー、初めて料理が食べられたのです。
アフリカオオコノハズク(博士):満足なのです。
サーバル:えっ?ほかの子ってどうやって教えてもらってるの?
博士:普通に教えてあげるのです。
サーバル:えーっ!
助手:あそこを通ってくる、文字が読める子なので料理させたのです。
博士:満腹、満足です。
サーバル:じゃあねー!
かばんちゃん:ありがとうございました。
博士:かばん、ヒトの近くにはなぜかセルリアンがよくいたそうです。
助手:道中気をつけるのですよ。
かばんちゃん:えっ!
サーバル:大丈夫!やっつけちゃうから!
助手:サーバルのギャグはいいとして!
サーバル:ギャグじゃないよ!
博士:見かけたら、さっさと逃げることです。美味しいものを食べてこその人生なのです。
助手:そして、住処がわかったらまた必ず来るのです。我々はおかわりを待っているのですよ。
かばんちゃん:はい!
博士と助手のネタバラシ
博士と助手はすでに目的を果たしたことから、ネタバラシを始めます。料理に詳しいと思わせていた自分たちが、実は料理を食べたことがないこと、そして普段は料理などつくらなくてもフレンズたちの相談に乗ってあげていることなどを暴露します。
サーバルは思わず不満の声をあげますが、逆にいえばそれだけ文字が読めるかばんちゃんは特別だということ。ジャパリパークでは一番の頭脳を誇るであろう博士と助手ですら解決できなかった問題を解決する、ほかのフレンズにはない能力を持っているということです。
もし、かばんちゃんがこのまま図書館にとどまり、そこにある本を読み続けていたとしたらどうなっていたでしょうか?おそらく、かなりの知識を身に着け、できることの幅も大きく広がったに違いありません。そうした「IF」を考えてしまうほど、かばんちゃんの能力は特別なものなのです。本人がまだそこまでそのことを強く自覚していないのが残念ではありますが。
ヒトの近くにセルリアン
前回の考察で、博士が話そうとしてサーバルに遮られていたセリフの続きが今回判明しました。その内容は「ヒトに近くにはセルリアンがいることが多かった」というもの。理由はわからないものの不安を煽られる内容ではあります。
現時点では情報が少ないため、理由を推理するのは難しいのですが、ここで注目したいのは博士も助手も、かばんちゃんを心配してこの情報を伝えてきたということです。捉え方次第では「セルリアンが出現する原因にヒトが関係している」と解釈することもできるはずです。もしそうだとすればヒト=かばんちゃんはフレンズたちに害をなす存在である可能性も否定できません。
しかし、博士や助手はそういった可能性を考えることなく、純粋にかばんちゃんを心配していました。こういったところに博士と助手の「素の表情」が現れているいえます。
かばんちゃんとサーバルに心を開いた博士と助手
「素の表情」といえば、これに続くシーンも印象的です。博士と助手はそれぞれ「おいしいもんを食べてこその人生」、「我々はおかわりを待っている」とかばんちゃんに激励の言葉をかけましたが、このときの表情は今までよりも優しいものでした。
先ほどのネタバラシと同様、料理を食べるという目的を達成したため、「博士と助手」という役割を演じ続ける必要もなくなったのでしょう。これからはかばんちゃんにもサーバルに対しても、よりいっそう打ち解けた形で接してくれるという意思表示ではないでしょうか。
7話は旅の目的が変化したターニングポイント
7話はここでエンディングを迎え、あとはCパートとPPP予告を残すのみです。全体の話の流れを振り返っておくと、やはり「かばんちゃんの旅の目的が変わった」という点が大きなポイントだといえるでしょう。
1話から6話に至るまでのかばんちゃんは「自分が何者なのか知る」ということを目的に行動してきました。その手段として「図書館」を目的地に旅を続けてきたわけですが、7話でその目的は達成されることになります。
かばんちゃんは自分がヒトであることを知りますが、ヒトはすでにパークから姿を消しており、「自分が今後どうやって生きていけばいいのか」なんのヒントも得ることができませんでした。そこでサーバルとともにヒトが暮らしているところを探し、新たな手がかりを見つけることを次の目的にしたのです。
この目的の変化が、今後のストーリーにどのような変化を及ぼしていくのか注目していきたいと思います。