けものフレンズ12話感想その12:遊園地に集合したフレンズたち

諸注意

けものフレンズ12話感想その11:実は「本体」は無事だったラッキービースト
【Aパート 無事だったラッキービースト】 超巨大セルリアンは船とともに沈み、パークに平和が訪れました。フレンズたちは海岸を...

【Bパート 遊園地でくつろぐフレンズたち】

(さばんなちほーからじゃんぐるちほーへの入り口)

アードウルフ:へっへっへっへっへ・・・。

(遊園地、観覧車など多数の乗り物があるところにフレンズたちが集まっている)

ワシミミズク(助手):そこで強火です。料理は火力なのです。

ヒグマ:えーっ!火を強くするってどうやるんだ?

アフリカオオコノハズク(博士):フーフーするのですよ。

ヒグマ:ちょ、ちょっとまってくれ!

アルパカ・スリ:紅茶もあるよ。はいどうぞ、はいどうぞ!

(トキ、ショウジョウトキとPPP(ペパプ)のメンバーが壇上に上がっている)

トキ:仲間と歌う~♪、仲間と踊る~♪

PPPメンバー:踊る~♪

マーゲイ:やはり内陸部で実現するコラボには夢がありますね~ふふ!

(オグロプレーリードッグとコツメカワウソ、ジェットコースターを登る)

プレーリー:おおっー、あの穴まで登るであります!

コツメカワウソ:わーいわーい!たん、たん!

(キタキツネとライオン、メリーゴーラウンドの乗り物で休憩)

ライオン:ふぁぁぁぁ・・・。

キタキツネ:この寝床気に入った・・・だらだら・・・。

エピローグのスタートはアードウルフから

セルリアンとの戦いも無事終了し、行方不明になっていたラッキービーストも発見されました。残るけものフレンズ12話のBパートは、フレンズたちの「その後」を描くエピローグになります。

先に描かれたのは、第1話でセルリアンとの戦いの舞台となったじゃんぐるちほーとさばんなちほーとをつなげるゲートです。そばには動物のアードウルフが映っていますが、これは1話でセルリアンに襲われ、サンドスターを奪われたことによってフレンズから動物に戻ってしまったものでしょう。サーバルがセルリアンを倒したあとも登場していなかったため安否が心配されていましたが、フレンズではなくなったものの無事であったことが判明しました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95

博士から料理番にされてしまったヒグマ

続いて、エピローグの主要な舞台となる「遊園地」の様子が描かれます。この遊園地がどのような場所かは、後ほどセリフでの説明があるためそのときに行うとして、まずは遊園地に集まったフレンズたちの様子を見ていきましょう。

パークの長である博士と助手は、火を恐れないことが判明したヒグマに料理を作るようせがんでいます。私は過去の考察の中で、文字が読めるにも関わらず博士と助手が自力で料理を作らなかったのは「火を扱うことができなかったからではないか」と考えました。

けものフレンズ7話感想その16:フレンズは火を恐れる
【Bパート 火を恐れるけものたち】 料理で「煮る」を行うために、火の起こし方を探していたかばんちゃん。...

ところが今回、かばんちゃんの他にもヒグマという「火を扱えるフレンズ」が存在することが判明したことになります。おそらく「これは都合がいいから料理を作らせよう」と博士たちは考えたのでしょう。

ですが、かばんちゃんが料理を作るのと、ヒグマに料理を作らせるのとでは大きな違いがあります。それは、かばんちゃんが自分で文字を読み、料理の作り方を理解できるのに対して、ヒグマは文字が読めないため、博士と助手に指示してもらわなければ料理を作れないということです。

だからこそ、ヒグマも博士と助手の指示に素早く反応しなければならず、いっぱいいっぱいになってしまって「ちょっとまってくれ」と言っているのではないでしょうか。

大勢のお客に美味しい紅茶を振る舞う機会を得たアルパカ

彼女たちのすぐそばでは、アルパカ・スリが紅茶を振る舞っています。アルパカはジャパリカフェを営業していたものの、お客がまったく集まらないという悩みを抱えていました。かばんちゃんが鉱山を訪れたとき、フレンズたちにジャパリカフェの存在を伝える目印を作りましたが、私は過去の考察で「たとえ目印があっても、お客はあまり増えなかったのではないか」と説明してきました。

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遊園地にはたくさんのフレンズが集まっているため、アルパカにとっては紅茶を振る舞えるいい機会だったでしょう。ヒグマがいて火をおこしていたのであれば、電気で沸かしたお湯ではなく火で沸かしたお湯を使って紅茶を入れることもできたはずです。電気での湯沸かしでは、おそらく沸騰するほどの温度は得られなかったでしょうから、よりおいしい紅茶をいれることができたでしょう。

「内陸部で実現するコラボ」の意味とは?

続いて登場したのは、トキとショウジョウトキ、PPPのメンバーです。全員がステージ上に登り、全員で歌と踊りを披露しています。(といっても実際にはあまり動いていないのですが)

ここで気になるのは、部隊の下で彼女たちの様子を見ていたマーゲイが口にした「内陸部で実現するコラボには夢がある」というセリフです。なぜここで内陸部という言葉が出てくるのかわからないと、唐突な印象からよく意味がわからないと思います。

この言葉の意味を理解するには、ジャパリパークの地形を確認しなければなりません。公式・非公式あわせてジャパリパークの地図は多数公開されていますが、ここではジャパリパークの地形を3Dマップで再現されているこちらの下記のサイトの地図を参考にしたいと思います。気になる方はリンク先から地図を見てみてください。

http://ch.nicovideo.jp/Arasen/blomaga/ar1320908

これを見ると、今フレンズ達がいるゆうえんちはパークの中央付近、つまりは「内陸部」にあります。それに対して、マーゲイやPPPが主要な活動の場としていたみずべちほーはパークのはずれのほうにあります。実際にはパークは周囲を海に囲まれていて、中心には巨大なサンドスターの出る山があるので、「みずべちほーは沿岸部、ゆうえんちは内陸部」というと違和感はあるのですが、ここでマーゲイがいう「内陸部」とは「ジャパリパーク内における中心部、都会」といった意味合いだと考えていいでしょう。

つまり、マーゲイのリアクションは「ローカルアイドルが都会に出てほかのタレントとコラボできた」といってマネージャーが喜んでいるようなものだと考えられます。

ちほーの垣根を超えて集まるフレンズたち

流石に遊園地と言うだけあって、周囲にはいろいろな乗り物があります。遊び好きなコツメカワウソと、猪突猛進な性格をしているオグロプレーリードッグはお互いに気があったのか、ジェットコースターのレールを走って競争しているようです。

「だらだらしているのが好き」という共通点があるライオンとキタキツネは、ともにメリーゴーラウンドのなかでくつろいでいます。どちらも乗り物本来の使い方ではありませんが、ヒトがいないパークでも遊園地が「楽しむための場所」として使われている点に注目です。

今回特筆すべきこととして、セルリアン退治が終わったのにもかかわらず、パークの様々な場所で暮らしているフレンズたちが一同に介しているという点が挙げられます。彼女たちがなんのために集まったのかは、この後すぐ明らかにされることになります。