【Aパート 三代目PPP(ペパプ)の歩み】
立ち上げのお披露目を終え、楽屋に帰ってきたPPP(ペパプ)のメンバーですが、ジェーンとイワビーを中心にみな緊張の色を隠せない状態でした。ジェーンの話をきっかけに、これまでの歩みに話題が上ります。
ジェンツーペンギン(ジェーン):でも、やっとここまできましたね。
イワトビペンギン(イワビー):どうであれ、初めてお客さんの前に出たぜ。
コウテイペンギン(コウテイ):そうだな、あの日からだいたい1年か。
ジェーン:まさか自分たちが伝説のペンギンアイドルをやるだなんて。
イワビー:でも、歌って踊るのはすっげー楽しかったけどな!
フンボルトペンギン(フルル):一緒に踊るのすきー。
ロイヤルペンギン(プリンセス):まだまだよ!初代も二代目もその名はパーク中に響き渡ってたんだから。本番までバンバン練習して、私たちも伝説になるわよ!
5人:おーっ!
結成まで1年かかったPPPの歩みとは?
PPPメンバー5人の会話によって、これまで謎に包まれていたPPPの成り立ちが一部明らかになりました。これまでわかっていたのは、マーゲイのセリフから「現在のPPPは三代目で、今回が立ち上げのお披露目である」ということだけ。それに加えて、今回は次のようなことが明らかになりました。
①三代目PPPの結成を主導したのはプリンセスである。
②まずコウテイを誘い、次に残る3人のメンバーを誘った。
③メンバー勧誘からデビューまで1年を費やしている。
正確に言えば、①と②にははっきり劇中で明言されたわけではありません。ワンカットずつ挿入される画像から推測できるというだけです。しかし、①についてはこの後メンバー自身の口から同じ趣旨のことが語られるため、事実だと考えて差し支えないでしょう。
プリンセスが4人を勧誘してPPPは結成された
5人の回想を示すシーンでは、まずプリンセスがコウテイを勧誘していると思われるシーンが描かれ、続いてジェーン、イワビー、フルルを勧誘しているシーンが描かれます。なぜ、コウテイとそれ以外の3人を誘っているシーンがそれぞれ分けて描かれているのでしょうか?
考えられる理由としては、コウテイとほかの3人ではそれぞれ暮らしていた地域が違っていた、という可能性が挙げられます。PPPメンバーの元となったペンギンたちの生息域を調べてみると、それぞれ次のようになっています。
イワトビペンギン:南極周辺の島々
http://platinum-white.com/6-18/Rockhopper.html
ジェンツーペンギン:亜南極の島々と南極半島
http://platinum-white.com/6-18/Gentoo.html
フンボルトペンギン:ペリー、チリなど
http://platinum-white.com/6-18/Humboldt.html
このように、あとから勧誘されたイワビー、ジェーン、フルルの3人はみな南極周辺の島々から暖かい地域にかけて分布しています。フンボルトペンギンの生息域こそやや離れているものの、「南極大陸の周辺部」という意味では広い目で見ればひとつのエリアと捉えることもできるはずです。
まずコウテイを勧誘し、次にほかの3人を誘った理由
一方、唯一別々に勧誘された(と思われる)コウテイペンギンの生息域は以下のとおりです。
コウテイペンギン:南極周辺の冷たい海域
http://platinum-white.com/6-18/Emperor.html
特に生息域一部重なっているジェンツーペンギンとリンク先の地図を比較してもらえばわかりますが、コウテイペンギンのほうがより南極大陸に近い寒い地方で暮らしていることがわかります。
従って、プリンセスがメンバーを探しにいったとき、まずジャパリパーク内の寒いちほーでコウテイに会い、その後さらに周辺の暖かい地域に移動して残りの3人を見つけた、と考えれば辻褄が合います。特にであった順番などには意味はなく、単純にプリンセスが探したときにその順番で出会った、というだけだと考えていいでしょう。
ちなみに、残る一人であるプリンセス=ロイヤルペンギンの生息域は以下のとおりです。
ロイヤルペンギン:以下に引用
”渡り”を行う回帰移動性で、繁殖が終わった冬季は、全ての個体が5月までに繁殖地を離れ海で過ごす。繁殖期以外の生息域についてはよく分かっていないが、マッコーリー島周辺の亜南極圏の海域にいると思われる。
http://platinum-white.com/6-18/Royal.html
このように、ロイヤルペンギンは「繁殖期以外は渡り(住処を移動する)を行う」という性質を持っています。ほかのメンバーを自ら探しに行ったプリンセスが元々「渡り」を行う声質を持っていた、という事実は印象的です。