けものフレンズ4話感想その9:近づくスナネコとの別れのとき

諸注意

前回記事:

けものフレンズ4話感想その8:4話でスナネコと砂嵐が登場した理由
前回記事: 【Aパート スナネコのお家で一休み】 さばくちほーの熱を避けるため、かばんちゃんとサ...

【Aパート スナネコ宅の奥の穴からバイパスへ移動】

暑い砂漠の熱を避けて、スナネコのお家に避難したかばんちゃんとサーバル。ジャパリ万を食べながら今後の行動について相談します。

サーバル:この後どうしよっか?

かばんちゃん:夜に移動するとか?

ラッキービースト(ボス):砂漠の夜はとっても寒いよ。

サーバル:それもやだな~。

スナネコ:奥の穴を通りますか?

サーバル&かばんちゃん:奥の穴?

(スナネコのお家の奥にある穴を確認する一同)

ラッキービースト:これは、バイパスだね。ここからでも図書館の方に行けるよ。

かばんちゃん:でも、この穴じゃバスが・・・。

スナネコ:掘りましょうか?

かばんちゃん&サーバル:えっ?

スナネコ:ふんふふんふんふんふんふふふふん♪ふんふふんふふんふふふふふふふん♪(砂を掘る)

かばんちゃん:うわー!

サーバル:すごいよスナネコ!

初登場の「袋入りジャパリまん」

スナネコは自宅の床(砂)を掘り、袋に入ったジャパリまんを取り出してかばんちゃんたちに勧めました。これまでに登場したジャパリまんはどれもむき身でした。パッケージ(?)に入っているのは初めてです。このジャパリまんを入れている「袋」は明らかに人工物なので、スナネコがジャパリまんを調達した時点ですでに「袋に入った状態だった」と考えたほうがいいでしょう。

後にジャパリまんはラッキービーストによってフレンズたちに配布されていることが判明します。もしかしたら、さばくちほーのようにジャパリまんをむき身のまま配布すると砂が表面についてしまいそうなところでは、袋に入れて配布するようになっているのかもしれません。

夜を待って移動できなかったのは、防寒具がないから?

砂漠の熱を避けるためにとりあえずスナネコの家に避難したわけですが、かばんちゃんたちは引き続き図書館を目指して進まなければいけません。今後どうやって図書館を目指すべきか、知恵を出し合います。

かばんちゃんは「夜に移動する」というアイデアを提案します。「昼の温度が暑すぎて移動できないのだから、夜になれば涼しくなるのでは?」という至極まっとうな考え方です。しかし、ラッキービーストが答えたように砂漠は寒暖差が激しく、夜には氷点下になるところさえあります。サーバルが難色を示したのも無理からぬことでしょう。

ちなみに、実際の砂漠での暮らしは日中はじっとしていて夜に移動するというのは一般的な方法とのことです。たとえば、下記のリンク先などの情報が参考になります。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1022702205

したがって、かばんちゃんが提案した「夜を待って移動する」という方法は決して間違ったやり方とは言えません。ただし、以下のような点に注意する必要があったのも確かでしょう。

  • かばんちゃんたちは夜の寒さに耐える「防寒具」を持っていない。
  • 夜と言っても実際には夕方(日没に近い時間帯)と、早朝(夜明け後から暑くなるまで)の時間帯に移動する。

かばんちゃんたちは防寒具がないため、夜になる前にさばくちほーを抜けてしまわないと最悪生命の危険もあります。ラッキービーストが夜間の移動を推奨しなかったのはそういった意味合いも含んでのことだと思います。

砂漠で暮らす人々が実際にそうしているように、夜といっても何も深夜に移動する必要はありません。気温が程よく落ちてくるであろう日没のころと、まだ日が高くなる前の早朝に移動すればいいのです。

ただし、この方法もやはり防寒具を持っていて「深夜の寒さに耐えられる」ということが前提になるでしょう。「夜の寒さを避けるため、今日中にさばくちほーを抜ける」ことを前提にすると、その時点で「夜に移動する」方法を選ぶことはできません。

奥の穴=バイパスは、テーマパークの通路だった?

ここでスナネコから提案があり、かばんちゃんたちはスナネコのお家から続く「奥の穴」を確認することになりました。ラッキービーストによって、それが「バイパス」だということが確かめられます。

Wikipediaによれば、「バイパス(道路)」とは次のようなものを指します。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%91%E3%82%B9%E9%81%93%E8%B7%AF

バイパス道路(バイパスどうろ)とは、市街地などの混雑区間を迂回、または峠・山間部などの狭隘区間を短絡するための道路である。

ジャパリバスは元々、ジャパリパークがテーマパークとして使われていたころのお客様用の乗り物であったと考えられます。したがって、「ジャパリバスでさばくちほーを通る」というシチュエーションは当然あったはずです。

だとすると、今回かばんちゃんたちが遭遇したように「昼の砂漠が暑すぎて移動できない」というトラブルも当然想定されたはずです。そういった自体を避けるため、「熱を避けてさばくちほーを移動できる通路」としてこのようなバイパスが作られていたとしても、全く不思議はありません。

大活躍のスナネコ=別れのときが近い

奥の穴=バイパスの入り口が、ジャパリバスが通れるほどの大きさではなかったため、ここでスナネコが得意の「穴掘り」を披露します。正確には直前のシーンで砂の中に埋めていたジャパリまんを掘り出すときに続いて2回目の穴掘りです。

しかし、より厳密に言えばここでの穴掘りは3回目だと考えれます。スナネコの初登場時、立ち往生していたジャパリバスを動けるようにしたときも、穴掘りによって浮いてしまったタイヤを接地できるようにした、と考えられるからです。ただし、このときの穴掘りは明確な描写がありません。

けものフレンズ4話感想その3:「おっ?」と驚くスナネコの初登場シーン
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スナネコが穴掘りをしながら歌っている鼻歌は、アニメ「けものフレンズ」のエンディングテーマでもある「ぼくのフレンド」です。すでに過去の感想で触れたようにスナネコの声優を務めているのがエンディングテーマを歌っているシンガーソングライターの「みゆはん」さんだからこのようなシーンを入れたのでしょう。

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「奥の穴」には割りと大量の砂が堆積していましたが、スナネコは鼻歌交じりであっという間に砂を掻き出してしまいました。

「立ち往生していたジャパリバスを救う」

「砂漠の暑さから避難するため自宅に案内する」

「先に進むための道として『バイパス』の存在を知らせる」

「通行に邪魔な砂を取り除く」

スナネコは登場以来、かばんちゃんたちが先に進むために短期間でこれだけの貢献をしてきました。まさに大活躍と言っていいでしょう。しかし、前回の感想で説明したように、スナネコは物語上重要な意味を持つ「遺跡」にかばんちゃんたちを案内するために登場したフレンズです。活躍シーンが多い、ということはすでにその役割を終えつつあることの裏返しでもあります。間近に迫ったスナネコとの「別れ」については、次回の感想で触れていきたいと思います。