オウンドメディアとキュレーションメディアの違いとは?

オウンドメディアとキュレーションメディア。この2つの違いをご存知でしょうか?利用しているときはさして気に留めることもないでしょうが、自社のマーケティング施策としてどちらかを運営するとなれば、それぞれの違いをよく知っておかなけれいけません。

オウンドメディアとキュレーションメディアは「コンテンツの作り方」が違う

オウンドメディアとは、「企業・団体・個人などが保有する『自分のメディア』」のことです。一般的に、次のような目的のために運営されます。

  • 自社ブランドの知名度・人気アップのため
  • 自社が属する業界全体を盛り上げるため
  • 検索エンジンからの新規問い合わせ獲得のため

一方、キュレーションメディアは、「ほかのサイトの記事・コンテンツのリンクを集めた『まとめリンク集』をコンテンツとするメディア」です。たとえば、「薬に頼らない風邪の治し方」についてのコンテンツをメディアに掲載するとしましょう。オウンドメディアであれば、薬に頼らない風邪の治し方について、文章・絵・表などで解説するコンテンツをつくるはずです。

キュレーションメディアの場合は、薬に頼らない風邪の治し方を掲載しているほかのメディアのリンクを探し、それを集めたリンク集を作ってコンテンツにします。このように、オウンドメディアとキュレーションメディアではコンテンツの作り方が全く違うのです。

オウンドメディアは、自社の利益・売上増が目的

オウンドメディアは、企業のマーケティングのために使われるものです。従って、企業の評判を広め、ブランド価値を想像し、売上・利益を増加させることが最終的な目的です。どのような情報を提供するかはメディア運営者のマーケティング戦略によって異なりますが、自社のビジネスに関わりがある情報を提供するという基本的なやり方は変わりません。

キュレーションメディアは、メディアのアクセス・PV増が目的

一方、キュレーションメディアの目的は、メディアそのものを目立たせることです。なにしろ、紹介しているリンクはすべて外部のものですから、メディアに流入してきた人は必ずほかのメディアへと移動していくことになります。では何のためにアクセスを集めるかといえば、メディアそのもののアクセス数・PV数を増やすためです。アクセス・PVが増加して「人気のあるメディア」となれば、広告出稿の依頼も増えるでしょうし、「自社のメディアを紹介してほしい」と依頼してくる企業が出てくるかもしれません。つまり、まずはメディアの人気を高め、その後メディアを利用して別のビジネスを展開していく、というのがキュレーションメディアの最終的な目的となります。

あなたにとって必要なのはどちらのメディア?

もし、あなたの会社が自社のマーケティングのためにメディアを持ちたいのであれば、オウンドメディアをつくるのをおすすめします。なぜなら、オウンドメディアはそもそも企業のマーケティングのためのメディアだからです。

一方、なにか収益性のあるメディアを資産として持ちたいのなら、キュレーションメディアをつくるのをおすすめします。キュレーションメディアはまずメディアへの流入を最大化することを目的とするので、収益化までの道筋を描きやすいからです。このように、自分が置かれた状況に合わせて、適切なメディアのタイプを選んでから運営計画を立てていくといいでしょう。