けものフレンズ特集「教えて!博士&教えて!助手」

dアニメストアで公開されたけものフレンズのキャラクターインタビューに関する考察も、いよいよ今回の記事で最後となりました。トリを飾るのは、世界観の設定について最も詳細な情報を教えてくれる博士(アフリカオオコノハズク)と助手(ワシミミズク)です。

dアニメストアのキャラクターインタビューはこちら

https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/CP/CP00000728

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教えて!博士(アフリカオオコノハズク)&教えて!助手!(ワシミミズク)

博士と助手がセットになって質問に答える形式です。あの2人はいつも一緒にいますから、アライさんやフェネックと同じでほぼセットで考えてしまって差し支えないでしょう。

Q.食べてみたい料理のメニューは?(カレー以外)

A.図書館の本にある料理はすべて食べたい。例:ハンバーグ、コロッケ、クリームシチュー

博士と助手に対する質問の1問目は、「料理」に関する質問でした。

フレンズは肉を食べるのか?

アニメの7話「じゃぱりとしょかん」においては、博士と助手から料理を作るようせがまれたかばんちゃんが、本を読んでその中から「カレー」を選んで作りました。かばんちゃんが読んだ本は「レシピ本」のようなものだと推測されるので、当然ながらほかのメニューも記載されていたことでしょう。

博士と助手が食べたいメニューとして具体的な品目名を挙げていますが、ここに含まれている「ハンバーグ」を挙げていることから、「フレンズも肉を食べるの?」と疑問に思った方も多かったようです。

フレンズの肉食については、漫画版でキタキツネが肉まんを食べる描写があり、今までにも触れられてきた経緯があったようです。

「けものフレンズちゃんねる」のこちらの記事に詳しいコメントがあります。

http://kemono-friendsch.com/archives/17665

フレンズが普段食べているジャパリまんの詳細については「ニコニコ大百科」にも詳しくまとめられています。

http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%91%E3%83%AA%E3%81%BE%E3%82%93

こちらによると、過去に本作のプロデューサーである福原慶匡さんが、

(中身が肉なのかあんこなのか、等について)フレンズ化する前、動物だった頃に肉食だったフレンズもいるので、中が何かと言うのは事と次第によっては問題になる。今後その辺の部分にもなんとなく触れたりするかも。ガイドブック(Blu-ray Disc付きガイドブック)には結構細かく書いてある。

と語ったことが書かれています。詳しくはリンク先の記事を参照してください。

今回のインタビューに対する回答は、「ジャパリまんの中身は何なのか」という疑問に対する間接的な回答になっているともいえるでしょう。ジャパリパークにはフレンズ以外の野生動物も多数生息しています。また、ジャパリまんの原料となる野菜が栽培されていることも7話で語られました。

ジャパリまんの原料となる動物が飼育されていたり、あるいは野生動物を捕まえてジャパリまんの原料にするといったことはありうることでしょう。

ちなみに、現実社会では100%植物を原料とする「人工肉」の開発が進められています。すでに一部では提供されており、人類の食糧問題を解決する手段になるのではと期待されているようです。

「gigazine」の記事を紹介するので興味がある方は見てみてください。

http://gigazine.net/news/20151009-lab-grown-meat/

フレンズは文字が読めるのか?

Q.博士と助手はどの程度文字が読めるのか?

A.難しい文字でなければ読めるが、完璧に読むのは無理。

2つ目の質問は、「文字」に関するものでした。さすがに「パークの長」だけのことはあって、世界観の本質に迫る質問が多かったようです。

フレンズは文字を読めるのか?

この「難しい文字でなければ読める」という部分は、ファンの間でさまざまな憶測を生んでいました。「ひらがなやカタカナは読めるのではないか」、「読めはするが内容は理解できないのでは?」などと言われています。

私は「劇中で描写されていないことは考察しない」と決めているので、「博士と助手が本を読んでいるシーン」でもでてこない限り、彼女らがどの程度文字を読めるのかについて考えるのは難しいと考えています。

そもそも、じゃぱりとしょかんにあると言われる「本」ですら、劇中ではほぼまともな描写がありません。どんな文字がかかれているのかさえわからないのですから、「どの程度読めるか」を推測するのは不可能でしょう。このあたりは制作陣によって意図的に隠されているのだろうということはわかります。

現時点で、どの程度文字を読めるかはうまく隠されている

ですから、劇中の描写から分かる範囲のことに限って考察してみましょう。博士と助手が図書館で得た知識を元に行ったであろうことの中で、特に難易度が高そうなものは次のとおりです。

  • PPP(ペパプ)のライブ会場の整備(8話)
  • ゆうえんちのアトラクションの修理(12話)
  • ジャパリバスの修理・改造(12話)

ただし、これらのうちライブ会場とアトラクションについては、「元々の状態がどの程度だったのか(どれくらい本格的な整備が必要だったか)」がよくわかりません。従って、まともなヒントになるとしたら最後の「ジャパリバスの修理・改造」だけでしょう。

博士と助手が確実に指示したであろう改造(修理)は、「パンクしたタイヤを取り替える(12.1話)」と、「水陸両用になるよう、丸太で浮力をつける(12話)」です。どちらも「ほかのバスのものと取り替える」、「木を切り倒し、縛り付けて固定する」というふうに機械や道具を必要とする作業ではありません。特に木を取り付ける改造はプレーリードッグやアメリカ・ビーバーを中心に行えばさほど難しくはなかったでしょう。

私はこうした描写からも、博士と助手がどこまで文字を理解できているのか考えるのは難しいと思っています。遊園地やライブ会場をどのように整備したかがわかれば技術力の水準も図りやすいのですが、ジャパリバスの修理に関しては技術的な問題はほぼビーバーとプレーリーがフレンズとしてのスキルで解決したと考えられるため、「文字の知識」の力量が図りにくいのです。

料理と文字、どちらも物語の核心に迫る要素ではありましたが、今回のキャラクターインタビューではうまく制作陣にはぐらかされてしまった感があります。しかし、言い換えればそういうふうにして伏せておいた部分を「続編に活かそう」と考えているかもしれないので、けものフレンズの更なる発展に期待できるといえるでしょう。