けものフレンズ8話感想その14:PPP(ペパプ)ライブ当日までの1週間

諸注意

けものフレンズ8話感想その13:初代・二代目PPP(ペパプ)の謎
【Bパート 先代、先々代のPPP(ペパプ)とは?】 PPP(ペパプ)メンバーに詳しく、しかも声真似がで...

【Bパート 本番直前のPPPの様子】

かばんちゃんたちが見守る中、PPP(ペパプ)の練習は続いていきます。そして、いよいよ本番当日を迎えることに・・・。

(PPPはさらに練習に打ち込み、本番の時間が迫る)

(本番会場を脇から覗き込むイワビー、ジェーン、フルル)

イワトビペンギン(イワビー):あーっ・・・。

(会場で本番を楽しみにする観客たち)

ジェンツーペンギン(ジェーン):お客さんぎっしりですよ。

フンボルトペンギン(フルル):はぁーーーーー。

ロイヤルペンギン(プリンセス):気合い入れていくわよ!歌い出しのタイミングだけキレイに、サビは周りの子をちゃんと見て!

コウテイペンギン(コウテイ):わかった。

イワビー:よし、今日は行けそうだぜ!

フルル:ふぁい(ジャパリマンを食べる)

ジェーン:今?

プリンセス:この子にはかなわないわね。

PPP全員:あははははっ!!!

ライブ当日までの時間経過を考察する

今回取り上げたシーンでは、まずPPPが練習を繰り返しながら時間が経過していく場面が描かれます。特にセリフなどのない、1枚絵のカットが繰り返されるシーンですが、劇中での時間経過を示す重要なヒントになります。

以前の考察でも述べた通り、8話は全体的に場面転換が少なく、劇中のどの場所でどの程度の時間が経過したのかがわかりにくくなっています。特に一番わかりづらいのが、「かばんちゃんたちはいつPPPと出会い、その後本番までの時間どう過ごしていたのか?」です。

お披露目の日からライブ当日までの流れ

もう一度、「立ち上げのお披露目」を終えたあとのPPPとかばんちゃんたちの掛け合いを振り返ってみましょう。お披露目を終えて舞台袖にPPPが帰ってきてから、今回取り上げるライブ当日までには最大で1週間の時間があります。

①PPP、疲れた様子で舞台袖に帰ってくる

②PPP、本番に向けて練習を開始

③かばんちゃんたち、PPPの元を訪れる

④プリンセス、練習見学の感想を尋ね、マーゲイが声真似を披露する

⑤練習再開

⑥ライブ当日を迎える

まず、①はほぼ間違いなく「お披露目が行われた直後」、つまりはかばんちゃんたちがみずべちほーを訪れた当日です。①と②の間では場所の移動があり、どの程度時間が経過したのかは明らかにされていません。

しかし、常識的に考えるのであればお披露目を終えてからかばんちゃんたちがわざわざ1日待ってPPPの元を訪れるのは不自然だといえます。①、②、③は同日中の出来事だと考えていいでしょう。

④も、練習見学の後でその感想を尋ねているわけですから、やはり同様に①、②、③の同日=お披露目の日の出来事だと考えていいでしょう。同じ理屈から⑤もお披露目の日の出来事だと考えられます。

つまり、①~⑤までがお披露目の日の出来事、⑥がその1週間後にあたるライブ当日の出来事で、その間の時間経過を表すのが今回取り上げたシーンに含まれる「本番に向けて練習するPPPと、ライブ会場周辺の光景」の場面であったとかんがえられるはずです。しかし、そうなるとわずかワンシーンで最大1週間が経過したことになるので、今度は別の部分で気になる点が出てきます。

1週間の間かばんちゃんたちは何をしていた?

お披露目の日からライブ当日まで、PPPは練習を繰り返し、その間かばんちゃんたちが見学を続けていたとすると、なんとかばんちゃんたちはまるまる1週間もPPPの練習を見学し続けていた、ということになります。ありえないことではありませんが、1週間も練習見学を続けるというのはなかなか大変なことだったでしょう。

たとえば、一緒に連れてきたマーゲイであれば、PPPの練習に1週間付き合ったとしてもそれほど違和感はありません。彼女はアイドルが大好きであり、許されるなら2週間でも1ヶ月でもPPPの練習を見続けていたことでしょう。

かばんちゃんたちも、「ヒトの住んでいたちほーを探す」という目的はありますが、目的地が存在するわけではないので別段急ぐ旅路ではありません。第一、ライブが始まらなければ本番を見ることはできないので、「ライブ当日までみずべちほーでゆっくりしていこう」と考えたとしても不思議はないでしょう。

8話のかばんちゃん、サーバルは「脇役」

もしかしたら、本当に朝から晩まで練習見学を続けていたわけではなく途中でみずべちほーを見て回るなどしながら時間を潰していたのかもしれません。どちらにせよ、「かばんちゃんとサーバルの動きがほとんど描写されない」というのが8話の大きな特徴です。つまり、一時的に主人公であるはずのかばんちゃんがこの話では「脇役」になってしまっているわけです。

本番を前にしたPPPメンバーはいよいよその緊張が最高潮に達します。しかし、本番直前にジャパリまんを食べるフルルなど、普段通りの掛け合いで程よくリラックスすることもできました。

ところが、この後マーゲイが発した思わぬ言葉が引き金となり、この重要なタイミングに大きなトラブルが発生することになってしまったのです。