けものフレンズ5話感想その9:プレーリー式のご挨拶に対するリアクション

諸注意

けものフレンズ5話感想その8:なぜビーバーは木材を自力で集めなかったのか?
【Aパート プレーリードックとの出会い】 アメリカビーバーの家づくりで、材料となる木材を探しに針葉樹林...

【Aパート プレーリー式の挨拶】

木材を集めるために針葉樹林にやってきたかばんちゃんたちは、自分で掘った穴に埋まっていたオグロプレーリードックと出会います。

オグロプレーリードック:初めまして!プレーリードックであります!ご挨拶をさせていただきたいであります!

かばんちゃん:よろしくお願いします。

サーバル:よろしくね!

(プレーリードックがサーバルにキスをする)

サーバル:んんんんん~~~~~!

かばんちゃん&アメリカビーバー&ラッキービースト:え~~~~!!!

(サーバル、目の焦点があわずクラクラする)

プレーリードック:プレーリー式のご挨拶であります!(かばんちゃんの方を見て、かばんちゃんにキス)

かばんちゃん:んんんんん~~~~~!

(かばんちゃん、赤面してうずくまる。プレーリードック、アメリカビーバーにもキス)

キスに対するサーバルとかばんちゃんの反応の差

多くの視聴者が衝撃を受けた「プレーリー式のご挨拶」の場面です。実際、プレーリードックは挨拶としてキスをすることが知られています。過去の考察の中でも「キスをする動物」について触れているので参考にしてみてください。

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注目すべきは、キスを受けた後のサーバルとかばんちゃんのリアクションです。サーバルはフラフラした様子を見せていますが、恥ずかしがるような素振りは見せません。おそらく、キスで口をふさがれたために呼吸ができず、フラフラとしてしまったのでしょう。

一方のかばんちゃんは顔を赤く染めており、キスに対して羞恥心が芽生えていることがわかります。

【アイキャッチ アメリカビーバーの解説】

とうぶどうぶつこうえん とみおかおにいさん(さいたま)による、アメリカビーバー(動物)の解説です。内容を要約すると、以下のようになります。

  • 平たい尻尾、うろこ状の皮膚など泳ぎに特化した、哺乳類とは思えないような姿をしている
  • 顎と歯の筋肉が発達しており、15mの木を10分で切り倒す
  • 陸上に出ることは少なく、水辺の20m以内を離れることは稀である

劇中に登場したフレンズのアメリカビーバーと特徴を比較してみましょう。まず外見的な特徴についてはフレンズ化によって姿形が変わってしまったため、服装などとして表現されています。

木を切り倒す能力については、この後のシーンで描写がありますが、フレンズ化によってさらに高められたと考えられます。もしかしたら、今回の家づくりで必要になるくらいの木であれば、時間さえかければ動物のビーバーでも自力で切り倒せるのかもしれません。

ではなぜそうしなかったか?という理由については、前回の考察でも触れましたが、それ以外の理由として考えられるのが、3点目の「ビーバーは本来、水辺のそばを離れることが少ない」という特徴に関連したものです。フレンズ化によって陸上に出るのはまったく苦ではなくなったはずですが、本来水辺のそばだけで活動する動物なので「陸地を歩いて家の材料になりそうな木を探す」という発想がそもそもなかったのかもしれません。

ましてや、ビーバーはだいぶ心配症な性格です。よく知りもしないところに自分から進んでいくか、と言われれば可能性は低いといえるでしょう。

【アイキャッチ オグロプレーリードックの解説】

えどがわくしぜんどうぶつえん かわむらおねえさん(とうきょう)による、オグロプレーリードッグ(動物)の解説です。内容を要約すると以下のようになります。

  • その名の通り、尻尾の先が黒くなっている
  • 土の中で生活しているため、爪は鋭く耳や尻尾は小さい
  • 繁殖の時期である2~3月には喧嘩も激しくなり、ときには競争相手の巣穴を塞いでしまうこともある

「尻尾の先が黒くなっている」という特徴はフレンズ化した姿にも描写されています。耳や尻尾が小さくなっているのは、本来は土の中でも活動しやすいよう邪魔にならないようにするためだと思われますが、フレンズ化によって体の形・大きさ自体が変化してしまったため今回のように穴にはまってしまうこともあるのでしょう。このあたりは、徐々に体の大きさに慣れていけば問題は小さくなっていくと思われます。

「繁殖期の激しい競争」については、劇中では特に描写がありません。フレンズは基本的にメスしか登場しませんし、繁殖のための競争自体を行うことがないからです。ただし、最初穴に埋まっているところをかばんちゃんたちに助けられた折、かばんちゃんたちに埋められたと勘違いして「生き埋めにしてやる!」と息巻いていたのはこうした激しい闘争本能を表現しているのかもしれません。