『キルケーの魔女』考察④:ギギは「清めの魔女」か?ハサウェイを“贖罪の理想”から引き戻すもの

エアーズロック戦:勝敗ではなく“精神鑑定”としての戦闘

エアーズロックでの戦いは、いわゆる「燃える決戦」として盛り上がるというより、ハサウェイの内面が露出していく場面として強く印象に残りました 。対戦相手がレーンのアリュゼウスであるという組み合わせ自体が、その方向性を強めています 。... 続きを読む

『キルケーの魔女』考察③:ギギ論(“導線”としての介入者)

退屈に見せかけた「情報への渇き」

ギギの登場シーンは、派手な事件ではなく、妙に静かな日常から始まります。前作の舞台だったダバオで、ギギが一人でコテージのような場所にいて、テレビのチャンネルを次々に切り替えていく。宇宙に比べて地球はチャンネルが少なく、面白い番組がない——表面上は、そんな退屈さが描かれます。... 続きを読む

『キルケーの魔女』考察②:ケネス:体制内で成果を出す“現実適応者”の光と影

本作を見ていて、ハサウェイの“理想に殉じる姿”と同じくらい印象に残ったのが、ケネスという男の生き方でした。
彼は「体制側の人間」として描かれながら、単なる悪役でも、単なるエリートでもなく、むしろ現実の組織社会にいそうなリアルさをまとっています。ここでは、ケネスが体制内で成果を出す“現実適応者”としてどう描かれているのか、その光と影を整理してみます。 ... 続きを読む

『キルケーの魔女』考察①:「オエンベリ」と「艦上の生活」が削っていくもの

この記事では『キルケーの魔女』を“ストーリー紹介”ではなく、「映像と人物の内側」に絞って感想・考察していきます。第1回は、オエンベリで提示される“記録された暴力”と、艦上で進むハサウェイの破綻(理想と私生活)までを扱います。... 続きを読む

機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)考察 -Beginning-劇場版の内容からTVシリーズの展開を予想してみた

2025年1月17日に全国の劇場で公開された『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』。
特別映像が追加されたものを含めて、私は劇場に5回足を運びました。4月のTVシリーズ放送開始を前に、作品の内容に対する私の考察と、今後の展開の予想を以下にまとめます。... 続きを読む

【考察-4/4】「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」 – 映画のテーマと「鬼太郎」とはなにか?

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の考察もいよいよ本記事で最後となりました。ここまでの考察を踏まえて全体を振り返りつつ、考察をスタートした際の疑問であった「ゲ謎」のテーマとはなにか?について考えていきたいと思います。... 続きを読む

【考察-3/4】「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」- 時貞の正体と血桜の秘密

映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」の作品としてのテーマは何なのか。この点について考察を進めてきました。前回までの2つの記事によって、私は「沙代は純真無垢な少女ではなく、心に闇を抱えた狡猾な殺人者である」、「ゲ謎のストーリーは、妖怪など不可思議な現象をすべて排除したとしても解釈可能なようにできている」という結論に至りました。... 続きを読む

【考察-2/4】「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」- 沙代の真意と「妖怪を見ない」楽しみ方

ひとつ前の記事では「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」について、本作の大凡のストーリーと世間の評価軸について、制作陣はどのような意図で作品を作ったと語っているか順番に紹介してきました。... 続きを読む

【考察-1/4】「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」- 世間の評価軸と制作陣の想い

「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家、水木しげる氏の生誕100周年を記念して作られた映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎(以下、ゲ謎)。血液銀行や「犬神家の一族」を彷彿とさせる因習村など、戦後間もない時代の雰囲気を残しながら、現代にも通じる問題をテーマとして扱った意欲作として話題を集めました。... 続きを読む

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