けものフレンズ4話感想その5:スナネコとサンドスターとラッキービースト

諸注意

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けものフレンズ4話感想その4:まあ騒ぐほどでもないスナネコの性格
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【Aパート ラッキービーストによるスナネコの解説】

気になることがあるとすぐ夢中になるわりに、すぐに興味を失ってしまうスナネコの性格について、ラッキービースト(ボス)は次のように解説します。

ラッキービースト(ボス):スナネコの体は熱しやすく冷めやすいと言われてるよ。フレンズ化のときにその影響があったのかもね。

通常はフレンズ相手にしゃべらないラッキービーストが喋っている様子に、早速興味を持つスナネコですが、すぐに「まあでも騒ぐほどでもないか」と飽きてしまいます。

身体的特徴を性格的特徴に変えたサンドスターの力

ラッキービーストが語った「熱しやすく冷めやすい」というスナネコの特徴について調べてみましたが、ネット上には該当しそうな記述が見つかりませんでした。なのでおそらく学術書や専門書にそのような記述があるのではないかと思われます。

ラッキービーストが言っているのは、熱しやすく冷めやすいという砂漠の環境に適応した「身体的な特徴」が、「性格的な特徴」に変化しているのではないか?ということですが、これは極めて重要なポイントです。なぜなら、「熱しやすく冷めやすい性格」という表現は比喩表現だからです。

「熱い、冷たい」というのは、本来「温度の高低」を表す言葉でした。しかし、それを性格に置き換えたものが「熱くなりやすい性格」、「冷たい性格」といった比喩表現です。問題は、この変化が「サンドスターによるフレンズ化」という現象によって生じている可能性があるということです。

サンドスターが及ぼす影響は魔法のようなもの

サンドスターによるフレンズ化が「動物→人」という単なる形状の変化であれば化学反応や進化のようなものと解釈することもできます。しかし、「身体的特徴→性格的特徴」というような変化も伴うとなると、それはもはや化学や生理学だけでは説明がつきません。

そもそも、鳥のフレンズが飛行する様子は完全に物理の法則を無視していますし、将来的には「野性解放」のような超能力のようなものも登場します。これらすべてが「サンドスターによる影響」だとすると、サンドスターは単なる未知の物質ではなく、それ以上の何らかの働きをもたらす存在だと考えられるでしょう。

ラッキービーストの思考力は意外に高い?

もうひとつ注目すべき点としては、サンドスターが単なる未知の物質「以上」の意味を持つことを「ラッキービーストが知っていた」という点です。ラッキービーストは2話の時点においても、「ジャパリパークの各ちほーの環境はサンドスターによってコントロールされている」、「サンドスターには謎が多く、まだわからないことだらけ」などと語っています。

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しかし、それらの情報は「あらかじめインプットされていた知識をもとに語ったもの」だと解釈することもできました。今回のスナネコの性格に関する解説は、単なる「情報提供」には留まりません。よくわかっていないサンドスターの影響から、動物にどんな影響が与えられたのかを「推理した」ということになるからです。ここまで思考は単なるロボットには不可能でしょう。

ラッキービーストは有能か?無能か?

ここまでの劇中の描写を見る限り、ラッキービーストについてはどの程度の思考力があるのかイマイチわかりにくい部分がありました。少しでも予想外のことがあるとすぐに「検索中・・・」と繰り返したり、フリーズしてしまったり・・・。そうした「いざという時に役に立たない」という描写から「無能」と呼ぶ視聴者も少なくありませんでした。

一方、3話でトキと一緒に飛行するシーンでは「トキの声はうるさかった」などといってトキとかばんちゃんをからかうような描写もあり、ユーモアを理解できる力がある可能性も示唆されていいます。また2話でバスを発見したシーンでは「やった!」と喜んでおり、感情があることが示唆されていました。

これらの描写を合わせて考えると、ラッキービーストは「人間レベルの高い思考力を持った人工知能であるものの、データにないイレギュラーな状況には弱い」という極めて不安定な存在ではないかと考えられます。

ラッキービーストもサーバルと並んで自分自身のことを語る機会の少ないキャラクターです。描写から推測しなければならない部分が多いので、今後も気になる点があればその都度考察していきたいと思います。