ブログを運営するに当たっては、1記事あたりの文字数をどのくらいにするかが問題になります。文字数が増えるほど書き上げるのに時間がかかってしまいますが、かといって短すぎては伝えられる情報量が少なくなってしまいます。
今回は、さまざまな観点からブログ記事に最適な文字数の目安を考えてみたいと思います。
ブログではなぜ文字数が重要なのか?
ブログの文字数は、主に次のような理由から重要だとされています。
- 検索エンジンからの評価(上位表示されやすいように)
- 読者の読みやすさ(長すぎず、短すぎず)
- 1記事作成に必要な労力(記事更新を無理のないペースで続けられるか?)
それぞれについて、どのように考えればいいのか順番にご紹介しましょう。
ブログの文字数は検索エンジンからの評価とは無関係
検索エンジンと言えば、日本では現在はほぼGoogleのことを指します。実は、Googleは「記事を評価する要素の中に文字数は含めていない」と回答しているのです。その理由は、「伝えたい内容によって、適切な文字数=情報量は異なるはずだから」というもの。たしかに、言われてみればそのとおりですね。
詳しくは、下記のリンク先に解説があるので気になる方はチェックしてみてください。
https://webtan.impress.co.jp/e/2016/07/22/23399
「読みやすさ」は読者の性質やジャンルによっても異なる
次に、読みやすさについて考えてみましょう。一般的に、「1000文字程度の文章を読み終えるには3分程度かかる」とされています。3分程度であれば、あまり時間のないときでも無理なく閲覧することができるでしょう。そのため、ブログを運営している方の多くはこの1000文字をひとつの区切りと考える方が多いようです。たとえば、「1000~2000文字程度を目安にする」といった具合で自分なりの執筆ルールを定めるわけです。
ただし、読みやすさという観点からいうと何文字が適切なのか明言するのは簡単ではありません。たとえば、Twitterのつぶやきを閲覧するときと、ニュースサイトの記事を見るとき、書籍を読むときではそれぞれ読者のスタンスも違うはずです。たとえば、「今晩のおかずの参考になるレシピ」を探しているのであれば、1000文字前後でさっと読めるボリュームの方がいいでしょう。逆に「興味のあるカテゴリなので、ゆっくり時間をかけて読みたい」という場合はもっと文字数が多いほうがいいはずです。
簡潔な情報提供をしたいのか、それとも読者にじっくり読んでもらう「読み物」を提供したいのかはブログの方針によってそれぞれ違います。そして、ブログの方針によってどういう読者が集まってくるかも違うので、この点も観点から最適な文字数を決めるのも難しいのです。
ブログの最適な文字数は「労力」から決めると良い
検索エンジンの評価は文字数とは無関係、ブログによって読者の性質が異なるため最適な文字数は変わってくる・・・。以上の2点から、私は「自分が記事更新に費やせる労力」から1記事あたりの文字数を決めるのをおすすめします。
なぜかというと、この「労力」という要素は多くの場合そのときどきによって大きく変わることはないからです。たしかに、仕事やプライベートなどの影響から忙しい時期と暇な時期はあるでしょう。ですが、「自分で無理なく更新できるペース」はある程度定めることができるはずです。となれば、必然的に「1記事あたりの執筆に避ける時間」も見積もれるはずなので、それがその人にとっての「最適な文字数」になります。
もしかしたら、「それなら無理なく更新できるかもしれないけど、読者にとっては情報量が不足したり、過剰になったりするのではないか?」と思う方もいるかもしれません。そんなときは、以下のような方法で調整することが可能です。
1記事に盛り込む内容が、事前に目安の文字数に収まるよう計算しておく
私は仕事でライターをしているので、「1記事あたりにどの程度の内容を盛り込めば、ナン文字くらいになるか」をあらかじめある程度見積もることができます。同じように、事前に見積もりを立てられる人であれば、こうした方法を取るといいでしょう。
ですが、特にブログ初心者の方など、あまり記事作成に慣れていない方にとってはこの方法は難しいかもしれません。
後から記事をリライトし、文字数を増やしたり減らしたりする
そんなときにおすすめなのが、しばらくしてから記事をリライトして文字を足したり、減らしたりする方法です。これなら、通常の記事制作と同じく自分の無理のないペースで行えばいいですし、初心者の方もある程度執筆経験を積んだ段階で始めればいいので問題ありません。
ブログの最適な文字数を、外的な要因から図ろうとすると、状況によって適した文字数が変わってくるので明確な目安を定めるのが難しくなります。しかし、「自分に適したペース」という内的な要因から決定すれば、迷うことなく明確な基準を定めることができるのです。