【Aパート しんりんちほーの脇道と謎のフレンズ】
サーバル:木がいっぱい。
かばんちゃん:日が透き通ってキレイだね。
ラッキービースト(ボス):あっ。
(ジャパリバスを停車させる)
かばんちゃん:ふぅ。
サーバル:よっと。
2人:ん?
(道の真中には障害物と、右へ回れの標識がある。道の右側には木の枝で覆われた脇道への入口がある)
サーバル:なにこれ?
かばんちゃん:右側に、なにかあるのかな?
サーバル:せっかくだから行ってみようよ。
かばんちゃん:そうだね。
ラッキービースト:わかった。
サーバル:うわぁー!(脇道を覆う木の枝のドームを見る)
かばんちゃん:奥まで続いてるね。
サーバル:いこういこう!
かばんちゃん:うん!
(2人のフレンズが高い木の枝の上に降り立ち、脇道に入る一行を見守る)
謎のフレンズA:かかった。
謎のフレンズB:かかりましたね。
今までの森、林とは異なるしんりんちほー
オープニングテーマが流れる直前、冒頭シーンのラストでジャパリバスが遮断機の傍を通り過ぎる描写があります。同様の描写は、4話においてこはんに近づく折にも確認されており、これはちほーとちほーとの境目を示す遮断器ではないかと思われます。
今回の目的地は図書館があると言われるしんりんちほーですから、2人はすでにしんりんちほーの中に入ったと考えていいでしょう。
しんりんちほーの中は、その名の通り木々に覆われています。しかし、2話のじゃんぐるちほーのようにさまざまな種類の植物が鬱蒼と生い茂っているというわけでもなく、また、5話のこはんに登場した針葉樹林のように、同じ種類の植物ばかりが生えているというわけでもありません。ある程度の植物に覆われながらも、適度に木漏れ日がみえ、かつ地表深くには地面が露出した空間もあるという形になっています。
順調に進んでいたジャパリバスでしたが、ラッキービーストが突如バスを停車させました。今までのパターンと同じように、バスの進行方向に障害物が存在していたからです。交通整理用のガードフェンスのようなものに、複数の標識が貼り付けられたような歪な障害物ですが、付いている標識は全て右方向への注意を促す矢印になっています。
標識を理解するかばんちゃんと、理解しないサーバル
この後のシーンで、かばんちゃんとサーバルが実際に道の右側にある脇道の入り口に気づきますが、このときの2人のリアクションは微妙に異なっています。
かばんちゃんのほうは、一度道路の先にある障害物の方に目をやってから右の脇道に気がついているのに対して、サーバルは最初から脇道の方に注目しています。かばんちゃんは標識の意味(右へ進め)を理解し、それに従って注目する方向を変えているのに対して、サーバルは標識の意味は理解せず、単に「そばにある不審な道に気がついた」と描写されているわけです。
かばんちゃんたちが気がついた右の脇道には、周囲の木の枝がまるでアーチのように覆いかぶさっていました。これは明らかに人工的な形であり、最初からそこを誰かが通るように作られていることがわかります。ジャパリパークが元々テーマパークであったという点と合わせて考えると、これは4話に登場した遺跡(地下迷宮)と同様に人間向けのアトラクションであったと考えられるはずです。
3人を見守る謎の2つの影
脇道に入ろうとする3人を、2つの謎の影が高い木の枝の上から見下ろしていました。上半身は影になっていてよく見えませんが、下半身を見ると左側の方は茶色のまだら模様、右側の方は白いコートのようなものを着ていることがわかります。
この時点で、彼女たちに関して得られる情報は少ないもののその正体についてある程度推理することはできます。まず、彼女たちは7話で新しく登場するフレンズだと考えて間違いないでしょう。6話の次回予告でPPP(ペパブ)たちが「フクロウについて予習する」と言っているので、彼女たちが「フクロウのフレンズ」である可能性はあります。特に、高い木の枝の上に上から降り立っているので、飛行能力を持っている=鳥のフレンズである可能性は高いといえます。
それ以外で気になるのは「かかった」、「かかりましたね」と語っていることです。状況から考えて、「かばんちゃんたちが脇道に入っていったのは、この2人が何か仕掛けたからであって、それを『(罠に)かかった』と表現している」と考えられます。彼女たちが一体何者なのか、何のためにこのような罠を仕掛けたのかについては、今後間もなく明らかにされていきます。