ニュースメディアに広告を出稿する際の注意点

世の中では人々の「読書離れ」がささやかれています。一方、電子書籍の隆盛や「まとめサイト」など、「Webを通じて文章に触れる時間」はむしろ増えているとも言われており、人々が文字を読む習慣は以前より重要な意味を持っています。

マーケティング業界においてもそれは例外ではありません。多くの企業がニュースメディアを利用して自社商品やサービスのプレスリリースを行っており、メディアを通じた情報発信に多くの企業が注目しているといえるでしょう。

それでは、ニュースメディアを広告媒体として利用するとき、どのような点に注意したらいいのでしょうか?

自社サービスに合う雰囲気のメディアを選ぼう

ニュースメディアといっても、いろいろな種類があります。大手新聞のようないわゆる「お硬い」メディアから、少し砕けた内容のニュースを提供する「ゆるい」メディアまで様々です。まずはそうしたメディアごとに異なる雰囲気が、自社サービスと合致しているものを選ばなくてはなりません。

たとえば、IT業界など比較的新しい業界は、「ゆるい情報発信が許容されやすい」という風土があります。ですから、お硬いメディアだけでなくゆるいメディアを選ぶことも選択肢に入ります。一方で、伝統のある業界などではやはり「ビジネス上の話は真面目に語らないとだめ」な雰囲気もあるでしょう。そのような場合は純粋なビジネスニュースのみを扱うようなニュースメディアを選んだほうがいいでしょう。

ご参考までに、代表的なニュースメディアをいくつかご紹介しておきます。

東洋経済オンライン

純粋なビジネス情報を幅広く取り扱う大手メディアです。

ロケットニュース24

少し砕けた内容のニュースも取り扱うメディアとして有名です。

ファスニングジャーナル

マイナーなニュースメディアの例もご紹介しておきましょう。「ネジ業界」に特化したニュースメディアです。
業界関係者以外はまず見ることがないでしょう。

あえて人気のニュースメディアを避ける手もある

広告を掲載するニュースメディアの候補を選んだら、メディア内にあるであろう問合せ窓口などから広告出稿の依頼を行います。ニュースメディアは基本的に広告収入によって利益を上げているので、必ず問合せ窓口が存在するはずです。

ただし、人気があるメディアほど広告出稿の依頼は多くなり、その分広告枠の値段が高くなります。ですから、あえてコストを抑えるために業界内で2番手、3番手のニュースメディアを選ぶ、といった方法も考えられるでしょう。人気の低いニュースメディアを選ぶことで露出は少なくなりますが、競合他社との競争を避けることができたり、今まで気づいてもらえなかった見込み客に自社の存在をアピールできるかもしれません。いろいろなニュースメディアで試しに出稿し、特に効果が高かったものを残すといった方法も考えられるでしょう。

今回の内容をまとめると以下のようになります。

  • ニュースメディア選びでは、自社サービスと雰囲気が合うメディアを選ぶ
  • あえて人気のメディアを避け、コストを抑えるのも有効
  • いろいろなニュースメディアに出稿し、広告効果が高いところを探す

Webマーケティングでは、最初から正解はわかりません。どうしてもある程度の試行錯誤が必要となるので、その点を覚悟して臨むようにしましょう。