オンライン広告とオフライン広告の違い

マーケティングを成功させるためには、即効性があり、低予算で始められて、負荷の少ない作業から開始するのが一番です。具体的には広告づくりを行うのが最も簡単な方法でしょう。では、どのような施策から作り始めたらいいのか、マーケティング施策の種類を紹介しながらお伝えしていきたいと思います。

「入り口」の違いによる分類

それではいよいよ一般的なマーケティング施策の種類をご紹介しましょう。まずは施策の「入り口」の違いによって大きく2種類に分けられます。

オンライン広告・・・ニュースサイトやQ&Aサイト、あるいはその他のデジタルメディアに広告を掲載してもらう方法です。バナーをページの隅のあたりに表示してもらい、サイト訪問者に興味を持ってもらうことを狙います。

オフライン広告・・・Web上ではなく、実社会の中に掲載される広告です。道路や電車内に掲載される交通広告、雑誌の合間に掲載される雑誌広告、折込チラシといったものがあります。

オンライン広告とオフライン広告の違いは、単純に「Web上かそうでないか」によります。

オンライン広告のメリット・デメリット

マーケティングを始める場合、オンライン広告とオフライン広告のどちらを先に着手するべきなのでしょうか?まずはそれぞれのメリット・デメリットを比較してみましょう。

オンライン広告

メリット

  • 成果を把握しやすい
  • 広告媒体を自由に選ぶことができる
  • 料金プランが幅広い

デメリット

  • 他社と競合しやすい
  • 広告媒体によって効果が変わる
  • 業種によっては成果が出にくい

オンライン広告は、掲載メディアを見た人が「バナー(リンク)をクリックし、ランディングページ(商品やサービスの紹介ページ)を見る」ことで機能します。メディアの閲覧人数やバナーのクリック人数はアクセス解析ツールで把握できるので成果をつかみやすいのです。

また、Web上には多数の広告媒体が存在するため、商品・サービスがニッチな市場であっても宣伝しやすい利点があります。たとえば「地元○○県密着型サービス」を宣伝したい場合、「○○県」に関連したメディアに出稿すれば成果が出やすいと考えられるでしょう。

料金体系は、「一定期間の刑事を保証するタイプ」、「クリック数によって掲載期間が変わるタイプ」など様々。予算に合わせて料金プランを選ぶことができるので、自由度が高いといえます。

一方、今どきWeb広告などどこの会社でもやっているので、他社との競争は避けられません。また、上手に広告媒体を選ばなければ、「そもそも見込み客に広告を見せられなかった」というようなことも考えられます。同様に、業界人があまりWebを使わなさそうな場合、効果はあまり期待できません。たとえば高齢者などWebを使わない人の割合が多い、もしくは全く新しい商品やサービスのため、そもそも市場が存在していない、というような場合です。

オフライン広告のメリット・デメリット

続いて、オフライン広告のメリット・デメリットを見ていきましょう。

オフライン広告

メリット

  • 常に一定の閲覧者が期待できる
  • おおよそ露出に比例して効果が上がる
  • 知名度向上にも寄与する

デメリット

  • 広告を見た後の行動が予測しづらい
  • 「見せ方」のパターンが限られる
  • 「見せる相手」を選びづらい

たとえば、道路や電車に掲載する交通広告の場合、1日にそこを通りかかる人数はかなりの精度で予測することができます。つまり、一定の人数が常に行き来する場所に広告を掲載すれば、必ず一定以上の人が広告を見てくれるだろう、と期待できるわけです。

また、オフライン広告の場合、数を増やすか、もしくは面積を広くすればより目立つようになるので広告効果を上げることができます。もちろん値段は高くなるでしょうが、「こうすれば効果が上がる」というポイントが明白なのは利点でしょう。

オフライン広告は、業界関係者だけでなく多くの不特定多数が目にします。そうなると「ああ、あの商品ね。その業界には詳しくないけど、広告は見たことあるよ」というふうに世間一般での知名度向上が期待できるのです。

このようなメリットがある中、当然デメリットもあります。広告が「常に一定人数に見られている」ことはわかるものの、見た人が「本当に購買行動を起こしてくれたのか」を確かめるすべは多くありません。たとえ広告を見て商品を買ったとしても、見たことを本人が覚えていない、ということもありうるからです。

広告の「露出を増やす」意外に、効果を上げる方法にさほどバリエーションはありません。キャッチコピーや見た目のデザインを目立つものにする、液晶ディスプレイに映して動画を流すといったことも可能ではありますが、自由度においてはオンライン広告に劣ると言わざるをえないでしょう。

業界外の人にも見られるということは、「見せたくない人にも見られてしまう」ことを覚悟する必要があります。たとえば「業界通。玄人向けの商品をPRしたい」と思って広告を掲載したのに一般人に多く知られてしまった、ということもありうるでしょう。その結果、本来はプロ向けの難しい商品を初心者が買ってしまい、「○○社の商品は使いづらい」といった印象が広まってしまう可能性もあります。

マーケティング初心者におすすめなのはオンライン広告

オンライン広告とオフライン広告、どちらにもいいところはありますが、私はマーケティング初心者の方にはオンライン広告から始めることをおすすめします。その理由は、冒頭でご紹介した「最初のマーケティング施策に求められる要件」=即効性・低予算・低負荷を満たしているからです。

オンライン広告は、アクセス解析ツール等によって広告成果を把握できます。料金プランが多様なため、予算に合わせて施策を講じていくことも可能です。そしてそれは同時に「負荷の少ないやり方で始める」ことも実現してくれます。

もちろん、業界によってはオフライン広告のほうが適している場合もあるので一概には言えませんが、もし迷っているのであればまずオンライン広告から着手してみるのがいいでしょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする