【Aパート サーバルの死(?)のシーンの真相】
源泉のそばまでたどり着き、間欠泉を目の当たりにしたかばんちゃんとサーバル。サーバルは間欠泉の様子から「そこが海ではないか」と考えますが、キタキツネとギンギツネから即座に否定されてしまいました。
(源泉に近づき、人工的な装置があるところまでやってきた4人)
(サーバル、しゃがみ込み近くの源泉に触れる)
サーバル:あっ・・・、うわー!あったかいよー!
かばんちゃん:本当?
ギンギツネ:源泉がすぐ近くだからね。
サーバル:これ、入ったらすっごく気持ちいいんじゃ・・・。うう、でぇい!
(サーバル、そばの水たまりに飛び込む)
キタキツネ:そっちはただの氷水
サーバル:うわぁぁぁぁぁ!!
かばんちゃん:サーバルちゃん!
サーバル:私、先走っちゃった。
かばんちゃん:どうして?どうしてこんなことに。
サーバル:私の分まで海を楽しんでね。
キタキツネ:変な子たちだね。
ギンギツネ:足湯があるから、そこで温まるといいわ。
源泉の周辺に見える明らかな人工物
かばんちゃんたちが進む登山ルートから徐々に雪が消えていき、ついにはほとんど岩肌が見える部分にまで進んできました。周囲には明らかに人工物と思われるものも見え、これらがギンギツネたちが目的にしていた「装置」ではないかと思われます。
装置の詳細についてはまだわからないとはいえ、かばんちゃんたちが見たかった源泉はもう間もなくの場所まで近づいていることを彷彿とさせます。
先走って氷水に入ったおっちょこちょいなサーバル
ここでサーバルが、周囲の様子が明らかに今までとは異なっていることに気が付きました。特にサーバルの興味を引いたのは、周囲に雪がなく水たまりができていることです。試しにしゃがみ込み、水たまりに手を伸ばしてみると、水が温かくなっていることがわかりました。
ギンギツネは「源泉が近いから」と説明しています。さすがに麓の温泉からやってきただけのことはあって、温泉の性質には詳しいようです。温泉が他の場所より温度の高いお湯が出てくる場所であること、その温度によって周囲のものを暖める効果があることは当然のごとく知っています。
サーバルは、「この温かい水たまりの中に入ったら、気持ちいいのではないか」と考えました。思いついたらすぐに行動するのが、サーバルのいいところでもあり、悪いところでもあります。慌てて水たまりに飛び込んだサーバルですが、飛び込んだ場所は温かいお湯ではなく、氷水が溜まっている場所でした。
このことから、いかに源泉の周囲といえどもすべてに温かい温泉水が溜まっているわけではないということがわかります。温泉の周囲に積もった雪が熱によって溶かされ、水にはなったものの入るには冷たすぎるような水たまりがたくさんあるのでしょう。
「死にそうなサーバル」の真実
この後のシーンが、9話冒頭の弱ったサーバルと、それを抱えるかばんちゃんのシーンへとつながります。冒頭で描かれたシーンでは力なく横たわるサーバルと、それを心配そうに見つめるかばんちゃん、という緊張感のあるシーンでしたが、今回描かれたそれは明らかにギャグシーンです。
氷水の冷たさで動けなくなってしまったサーバルが大変な状況にあるのはたしかですが、明らかに命にかかわるような緊迫感はありません。キタキツネが「変わった子たちだね」と語っているように、明らかにかばんちゃんもサーバルもこの「ピンチ」を楽しむ余裕を見せています。
ギンギツネとキタキツネは、温泉の設備に精通している
ここでギンギツネの口から「足湯があるからそこで温まればいい」というセリフが出てきました。これによって、源泉の近くには「足湯」という新しい施設が存在すること、そしてそのことはギンギツネたちにとってごく当たり前の知識であることが確かめられました。
足湯の詳細については次回に譲るとして、やはりギンギツネ、キタキツネはパークの施設を完全に使いこなしているという点が今まで登場したどのフレンズとも異なっています。特に、3話に登場したアルパカ・スリと比較すると違いがわかりやすいでしょう。彼女はジャパリカフェという施設を与えられていながらも、その設備をほとんど活かしきることができていませんでした。
もちろん、「高所にあるためなかなかお客さんがやってきてくれない」というデメリットはあるものの設備自体に対する理解度や知識において、ギンギツネたちとは比較になりません。さらにいえば、図書館にいながら、火を恐れるあまり自分たちで料理をすることができなかったアフリカオオコノハズク(博士)やワシミミズク(助手)と比べても、ギンギツネたちの施設に対する理解力は高いといえます。
そんな彼女たちが、どのようにして普段使っている設備を復旧していくのか、それはまた次回の考察で語ることにしましょう。