動画配信サービスの「dアニメストア」にて、けものフレンズ特集と題したキャラクターインタビューが公開されました。今回はこの内容について考察します。
dアニメストア けものフレンズ特集
けものフレンズのキャラクターインタビューは下記のリンクから見ることができます。
https://anime.dmkt-sp.jp/animestore/CP/CP00000728
コンテンツの内容は、けものフレンズの各キャラクターたちが「視聴者から寄せられた質問に答える」というものです。答えてくれるキャラクターはサーバル、かばんちゃん、アライグマ、フェネック、トキ、アルパカ・スリ、アメリカ・ビーバーにツチノコ、あとは博士と助手(アフリカオオコノハズクとワシミミズク)となっています。
どのキャラクターもひとつ、もしくは2つの質問に回答しています。ファンの間では「公式な情報として扱っていいのでは」と目されているようです。
今回は、その中からサーバルに対する質問と回答の要約、及びそれらに対する個人的な考察を紹介します。
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教えて!サーバルちゃん
Q.かばんちゃんと2人の間、サーバルはいつ寝ていたのか?(夜行性では合わせるのは辛い?)
A.かばんちゃんと同じ夜に眠っている。昼間眠くなったときはジャパリバスでの移動中に寝る。バスに揺られながら寝るのは気持ちがいい。
サーバルキャットを買っている方、車酔いするかどうか教えてください。
サーバルが夜に眠っている様子は本編でも何度も確認されていました。なのでこの点については納得できる説明です。しかし、10話「ろっじ」のように夜中起き出す様子も見られたことから本来の習性どおり昼間にも寝ている可能性は十分にありました。
「ジャパリバスでの移動中」というのはなかなか説得力のある説明だと思います。人間の場合、乗り物に乗って寝ると気持ち悪くなる人もいますが、サーバルの場合はそうでもないということなのでしょう。なお、猫も車に載せると乗り物酔いになることがあるようです。劇中の描写を見る限りジャパリバスの速度はそれほど速くはないでしょうからさほど心配もないのでしょう。
知り合いを紹介するときは敬称をつけるジャパリパークの風習?
Q.ジャパリまんの味は?色によって味が違う?
A.ジャパリまんはすごく美味しい。「カバさん」が食べているジャパリまんは味が違った。
以前、2話の考察をした時にご紹介したとおり、私はおそらく制作側はあまりジャパリまんについて深く触れたくないのではないかと思っています。
この回答も、もし味を詳しく表現しようとするなら、サーバルが動物の時に食べていたであろう「肉」と比較するほかなく、うまくぼかすにはこういう表現しかなかったと思います。
また、本編で呼び捨てにしていたカバをさん付けで呼んでいる点については、「敬語が使えるようになった」、「(本編でジャパリまんを食べていた)マレーバクの書き間違い」といった可能性もありますが、私は「第三者に知り合いのことを伝えるときだから、あえて敬称をつけた」説をとります。
1話でサーバルは「シマウマちゃん、トムソンガゼルちゃん」などと知り合いのフレンズを呼んでいますが、かばんちゃんを除きその後ほかのフレンズに敬称をつけることはありませんでした(博士、助手は愛称なので別)
人間でも、自身の知り合いを第三者に紹介する際、敬称をつける人はいます。また、2話ではコツメカワウソがサーバルとかばんちゃんにジャガーを紹介する際「さん付け」で呼んでいるシーンが確認できます。
気持ちの成長を重視するサーバル
Q.サーバルのように「ん~みゃみゃみゃ」といえば木登りはうまくなるか?
A.「登りたい!」という強い気持ちがあれば掛け声はなんでもOK。かばんちゃんもできるようになった。
「木登り」はキャラクターの成長を示すシーンとして、劇中で繰り返し描かれています。サーバルの回答は、技術ではなく気持ちを重視する内面が出ていて大変興味深いです。サーバルがここまで自分の考えをセリフとして表現することはあまりありません。
サーバルはたとえとして、「かばんちゃん」を挙げています。ということは、サーバルはかばんちゃんが木登りができるようになった理由は技術的な上達ではなく気持ちの問題だと捉えていることになります。
私はこの回答を見て、「サーバルは本当はかばんちゃんではなく、自身の成長について語りたかったのではないか」と思いました。12話で、苦手だった「火」が付いた紙飛行機を投げられるようになったように、サーバルもかばんちゃんとの旅を通じて確実に成長しています。
今回は木登りの話だったのでかばんちゃんを例に上げましたが、「どうやったら火が怖くなくなるの?」という質問に対する回答も聞いてみたいですね。