【Bパート ライオン対ヘラジカ】
部下たちをやり過ごし、初めて城の中に入ったかばんちゃんとヘラジカ。ついにライオンとの戦いが始まります。
ヘラジカ:ハッハッハッハッハッハ・・・(ライオンの部屋に向かって走る)ハァ、ハァ・・・。ついに会えたな、ライオン!
ライオン:おう、よく来たなヘラジカ。(かばんちゃんを一瞥する)
かばんちゃん:(ライオンとアイコンタクトを取る)
ヘラジカ:挑み続けて52回、ついにここまで来られたぞ・・・。初めて平原でお前を見たときから、ずっと全力で戦ってみたかった・・・。
ずっとこの時のために戦ってきた・・・。皆のおかげでようやく今日、その夢が叶う!いざ、勝負だ!でぇやああああああ!!!(ライオンに襲いかかる)
ライオン:(目を閉じ、ヘラジカが攻撃する瞬間に刮目して受け止める)
かばんちゃん:えっ?
ライオン&ヘラジカ:ううう・・・(鍔迫り合いをする)
ヘラジカ:ふっ!(ライオンの攻撃を受け流して反撃)
ライオン:・・・やぁ!(ヘラジカの攻撃を回転して回避、そのまま反撃する)
ヘラジカ:うっ!ぐうぅ!(ライオンの攻撃を防ぎ、肘打ちで吹き飛ばす)
ライオン:くぅぅ!(受け身で肘打ちを受け流す)
ヘラジカ:ええぁぁ!!(ジャンプしてライオンに攻撃)
ライオン:くっ!(横転してヘラジカの攻撃を回避)わぁぁ!(そのままジャンプしてヘラジカに反撃)
ヘラジカ:うえぁ!(ライオンにカウンター攻撃)
かばんちゃん:・・・ひ、引き分け!
近づく戦いの終わり
長かったライオンとヘラジカの合戦も、いよいよクライマックスの瞬間が近づいています。ヘラジカはついにライオンの部屋にたどり着き、ライオンとの直接対決が始まります。
ヘラジカたちが部屋に入った直後、ライオンとかばんちゃんはアイコンタクトをとっていました。これはおそらく「ヘラジカを勝たせる」というライオンの頼みを聞いて城までヘラジカを連れてきてくれたことをお互いに確認しあっているのでしょう。
ヘラジカが合戦を始めた真の理由
ライオンと対峙したヘラジカは、初めて自身の口からなぜこのような合戦を初めたのかを語りました。その理由は「始めてみたときから、ライオンと全力で戦ってみたかったから」というものです。
おそらく、そのときにはすでにライオンはプライドのリーダーとなっていて、おいそれとは戦いを挑むことができない状態だったのでしょう。だからこそ、群れと群れ同士を戦わせる合戦という方法で、ライオンと全力で戦えるチャンスを作ろうとしていたのです。
ライオンを攻撃しようとしたヘラジカの目は、少し光り輝いているのがわかります。この後、ヘラジカの攻撃を受け止めようと動くライオンの瞳も輝いています。現時点ではまだわかりませんが、のちほどこの輝きにどのような意味があるのかが判明します。
なぜライオンはヘラジカにすんなり負けなかったのか?
元々、かばんちゃんがライオンから受けていた依頼は「ライオンを勝たせること」でした。そのため、ライオンがヘラジカに応戦しようとしたときかばんちゃんは「えっ?」と意外そうなリアクションを見せています。ヘラジカを勝たせるつもりであれば、ライオンがそのまま風船を割らせてしまえばいいからです。
なぜライオンはヘラジカに応戦しようとしたのでしょうか?理由はいくつか考えられます。たとえば、「応戦しないつもりだったがヘラジカの攻撃で血が騒ぎ、つい反撃してしまった」、「わざと負けるとヘラジカが作戦に気づかれる可能性があったため」といった理由です。
しかし、最も決定的な理由は「ヘラジカが合戦を始めた動機が『ライオンと全力で戦いたかったから』というものだったから」でしょう。ヘラジカがライオンの策に気づこうが気づくまいがライオンが本気で戦い、それにヘラジカが満足しない限り戦いは続いてしまうことになります。
この時点でライオンが取るべき最善の選択は、ヘラジカの望みどおり「ヘラジカと全力で戦うこと」だったのです。極端な話をすれば、全力で戦いさえすればライオンはヘラジカに勝ってしまっても良かったわけです。重要なのはヘラジカがライオンとの戦いに満足できるかどうかの1点のみ。だからこそライオンは全力で戦い、ヘラジカの気持ちに応えようとしたのでしょう。
ライオンとヘラジカの戦いは、けものフレンズ全編を通しても屈指のアクションシーンです。しかし、アクションシーンなので中身についてはそれほど深く解説するべきポイントはありません。戦いの最後は、ライオンとヘラジカの風船が同時に割れ、相打ちで終了することになります。
この戦いの結果がどのような影響をおよぼすのか、また次回考察していきたいと思います。