コンテンツマーケティングで記事修正の手間を最小限にする方法

コンテンツマーケティングの記事作成をしていると、ディレクター(広告代理店)やエンドクライアントから一度書いた記事の修正を求められる場合があります。今回は、一度書いた記事の修正依頼にどのように対処したらいいのか、私が行っている方法をご紹介したいと思います。

 

コンテンツマーケティングの記事制作を行うライター

ライターと一口に言っても仕事は様々ですが、今回取り上げるのは企業や広告代理店から依頼を受けてコンテンツマーケティングのための記事制作を請け負うWebライターについてです。

 

コンテンツマーケティングとは、企業や個人がブログなどの「オウンドメディア」を運営し、そこに掲載されるコンテンツ(記事など)によって見込み客を集めるマーケティング施策のことです。たとえば、健康食品メーカーが「体のお悩み解決サイト」のようなものを運営するようなケースが挙げられます。

 

通常、ライターの仕事は「1文字あたり○○円、1記事××文字」という形で報酬が決まっています。仮に記事の「書き直し」を求められた場合、単純計算で工数が倍になるので、ライターにとっては作業負荷を見積もる上で大きな問題になります。

 

一度完成した記事に、後から修正を求められる場合がある

ディレクター(多くの場合は広告代理店の社員)と、エンドクライアントが記事の修正を求める理由はいくつか考えられます。単純に「誤字脱字があった」、「事実と異なる情報が記載されていた」というような場合はライターのミスですから責任を持って修正しなければいけません。問題なのは次のような場合です。

 

  • 記事の内容に「共感できない」と言われた場合
  • 当初求められた記事要件のレベルから習性が必要な場合

 

記事に書かれた内容が事実だったとしても「あなたはそう思うのかもしれないけど、私はそうは思わない」とディレクターやエンドクライアントから言われる場合があります。しかし、記事内容に共感できるか否かは、ほとんど個人の感性の世界ですから、あらかじめ対策を講じるなどし未然に防ぐことは事実上不可能です。

 

記事を書くときは、あらかじめ大まかな内容について構成案・企画案・プロット等と言われる骨子のようなものを出して代理店やクライアントとすり合わせをしてから書くことがほとんどです。しかし、いざそうした骨子に従って記事を出してみると後から「やっぱりイメージと違ったから書き直して」と言われるケースもあります。こちらは、記事制作のプロセスをあまり知らないエンドクライアントから求められることが多いです。

 

記事修正はコストの増加と書き手の不足を招く原因になる

こうした「一度書いた記事の修正」について、Webライターや広告代理店は次のような対策を取ることが多いです。

 

  • 修正の手間賃を含めて単価に上乗せする
  • 修正に付き合ってくれるライターを選ぶ

 

しかし、これらの対策では根本的な解決法になっているとはいえません。まず、修正の工数分の単価をあらかじめ記事制作費に上乗せする方法では、単純に1記事あたりのコストが跳ね上がってしまいます。ただ、対策としては用意なのでこの方法を選ぶ代理店は少なくありません。

 

2番めのライターを選ぶ方法とは、ディレクターやエンドクライアントが「自身の感性に近いライター(共感できる記事を書くライター)」を選んだり、「習性が繰り返されても文句を言わず付き合ってくれるライター」を選んで仕事を振る、というものです。とはいえ、そうしたライターがそう都合よく、すぐに見つかるとは限りません。適した書き手が見つからなければ記事制作自体が不可能になってしまうのでこの方法にも問題があると言えるでしょう。

 

記事修正の手間を最小限にする方法

一度書いた記事の修正方法について、「既存のやり方には問題がある」と私は考えています。そこで最後に私が実際にお付き合いしている代理店に提案し、実施している方法をご紹介しましょう。

 

記事の修正は「足す」か「引く」かだけにする

一度書いた記事に修正が必要な理由のひとつとして、ディレクター・エンドクライアントが「記事内容に共感できない」と言ってくる場合があるとお伝えしました。ですが、この問題は結局どこまでいっても「個人の好みの違い」の問題でしかないので話し合いで解決することは不可能です。

 

重要なのは、習性が必要になったときに全体を書き直すのではなく、部分的な修正に留めることです。そうするためには修正の箇所を明確にし、「足りない文章を足す」、あるいは「余計な文章を省く」か、2つの方法によって処理することが大事です。

 

足りない文章を足す

もし、ライターが書いた記事に不足していると思われる情報がある場合は「ここにこういう文章を追加してほしい」とディレクターが具体的な指示を出します。そうすることでライターは書いた文章を書き直すことなく、求められた部分を追加するだけで修正を行うことができます。

 

余計な文章を省く

逆にディレクター・エンドクライアントが「この箇所は省いてほしい」と考える部分があるなら、そうした部分を削除するようライターに指示(と言うより自分で消したほうが速いと思いますが)するといいでしょう。

 

「足す」と「引く」を組み合わせる

この「足りない文章を足す」と、「余計な文章を省く」という処理を組み合わせることで、修正は非常にスムーズに進みます。重要なのは記事の内容や主張について不要な議論を省くことができ、修正箇所が明確になることで全体をまるごと書き直さなくてもよくなるという点です。

 

記事というものは、全体を書き直さなくても一分のポイントを修正するだけでも全く異なる手中をもたせることができます。たとえば、「記事の内容に共感できない」とディレクターが考えたとしても、「こことここを削除して、代わりにこういう文章を足してくれ」といえば、ライターは作業箇所が明確なのですぐに修正することが可能なのです。

 

修正の工数が増えると、ライターは作業負荷が増大し、ディレクターも修正後の確認やクライアントとのやり取りなどで余計な仕事が増えていしまいます。今回ご紹介したのは修正作業を楽にしてくれるテクニックなので、ぜひ使ってみてください。

 

 

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コンテンツの魅どころ

Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

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