けものフレンズ1話感想その15:サーバルが爪を研ぎ過ぎて木を切り倒してしまった理由

諸注意

前回記事 【1話 その14】アニメ感想「けものフレンズの謎」:かばんちゃんとサーバルが「友達」になる意味

【Bパート 2人の別れと再会】

前回の考察で、

  • かばんちゃんとサーバルは、サバンナちほーを旅する間は「守るものと守られるもの」という関係だった
  • 1度別れて再開した時点で「対等な友達同士の関係」になった

と説明してきました。

今回は引き続き、2人の再会シーンの考察を進めていきます。

サーバルから見た「友達・かばんちゃん」はどういう存在か?

かばんちゃんにとって、サーバルは「生まれたばかりで何者かもわからない自分を守り助けてくれた、親のような存在」です。これは似たようなセリフが12話でかばんちゃん自身の口から語られることからも明らかです。この「かばんちゃんにとってのサーバル」の捉え方は、2人が友人関係になっても変わることはありません。

一方、サーバルにとってのかばんちゃんは「周囲から『ドジー』、『ゼンゼンヨワイ-』と言われていた自分を初めて頼りにしてくれた存在」です。しかし、サバンナちほーの旅でかばんちゃんはたくましく成長し、もはやサーバルの庇護を必要としなくなりました。そのため「友達」という新たな関係性を築かなければならなくなったのです。

ここまでは、前回の考察でお伝えしてきたとおりです。

では、「サーバルから見た『友達』としてのかばんちゃん」とは一体どういう存在なのでしょうか?サーバルとかばんちゃんが「友だちになった」のが、ジャングルちほーの入口で再開した時点なので、現時点ではほとんど描写はありません。2話以降のストーリーの中で描かれていくので、その都度解説していきたいと思います。

サーバルのテンションが異常に高かった理由

再開した2人は、夜も更けてきたので野宿することになります。このとき、疲れて眠そうになっているかばんちゃんに対して、サーバルは木で爪をとぐなど元気な様子です。

かばんちゃん:サーバルちゃん、元気だね。僕・・・今日色々あったから・・・そろそろ・・・。

サーバル:私、夜行性だからね!

サーバルは夜になっても自分が元気な理由を「夜行性だから」と説明していますが、理由はそれだけではないでしょう。サーバルはかばんちゃんと出会うまで樹上で寝ていただけで、あとはかばんちゃんと同じくサバンナちほーを1日かけて横断してきました。セルリアンとの戦闘もこなしています。サーバルよりも長距離移動に優れるかばんちゃんが疲れているのですから、サーバルも当然疲れていないわけがありません。にも関わらず、ぴょんぴょん元気に飛び回り、木で爪を研いで勢い余って切り倒してしまったのは何故でしょうか?

サーバルのリアクションは「修学旅行で眠れなくなった生徒」と一緒

私はこのシーンを見たとき、「修学旅行でテンションが上って眠れなくなる生徒」の姿をイメージしました。過去の記事の中でご説明してきたとおり、私はサーバルについて「コミュニケーション能力に非常に優れたキャラクター」だと評価しています。かばんちゃんが眠そうなのは見れば明らかにわかるので、「かばんちゃんは疲れてるみたいだし、そろそろ休もう」と考えても不思議はありません。しかし、実際はウトウトするかばんちゃんに自ら話しかけ、眠らせないようにしているかのようにさえ見えます。

これは、「修学旅行で夜になったが、テンションが上がっていてなかなか寝付けないので、同じ部屋の友達を寝かさないようにする」といった行為と非常に似ています。要するに、かばんちゃんと「友達」になれたこと、明日も旅を続けられることがうれしいのでしょう。この喜び方からも、サーバルにとってかばんちゃんがどれだけ特別な存在であったかがわかります。サーバルが「周りから頼りにされないのを実は結構気にしていた」、「初めて頼りにしてくれたかばんちゃんを特別に思っていた」と解釈しないとこのテンションの高まりの理由が説明できません。

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