予算別・手軽にできる腰痛対策

私は毎日デスクワークをしているので、1日あたり6~7時間はパソコンの前に座り作業をしています。パソコンを使う仕事が多い中、同じような環境で生活している人は少なくないでしょう。長時間座って作業する場合、特に注意したいものに「腰痛」が挙げられます。

世の中に腰痛対策の方法は無数にあります。しかし、かかる金額や必要な手間の関係から気軽に始められない対策も少なくありません。また、腰痛に悩む人が多いことから、本当に数多くの方法が出回っており「どれを選んだらいいのかわからない」と思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、そういった方のために、一種類の道具でできる腰痛対策を、予算別にご紹介したいと思います。すべて実際に私が行っている方法なので、私と同じような環境で腰痛に悩んでいる方には効果が期待できるはずです。

無料~2000円でできる腰痛対策:筋トレ

腰痛を防ぐためには、その原因を取り除かなくてはなりません。しかし、それは言うほど容易なことでないのです。なぜなら、腰痛の8割以上は「明確な原因が不明」とされているからです。

http://toutsu.jp/pain/yotsu.html

腰痛のうち原因が特定できるものはわずか15%程度といわれています。

一方、残りの約85%は、レントゲンなどの検査をしても原因が特定できないといわれています。このような腰痛では、生活習慣、ストレスや不安、不眠など心の状態が影響していることもあります。また、見た目にはわからない神経の障害によって痛みが生じていることもあります。

そのため、私は自分の腰痛対策を考えるときも、「できるだけ低予算・低負荷でできることから始める」という方針で臨みました。原因がわからない以上、大きなコストや手間をかけても無駄になってしまう可能性が高いからです。

最初に始めたのは筋トレです。腰痛の見過ごされがちな原因のひとつとして、腹筋・側筋など体幹の筋力不足があります。現在はYoutubeなどで腰痛対策の方法を紹介している動画も多いのでそういった動画を参考にするといいでしょう。

私は通常の筋トレの他、腹筋ローラーを使っています。1日何回といったノルマを儲けるのではなく、トイレにいくとき・飲み物を取りに行くときなどのついでに行うようにしています。オフィスワークの人は難しいかもしれませんが、人目につかない物陰でスクワットやストレッチなど、行いやすい運動を行う程度でもよいでしょう。

腹筋ローラーは家庭用トレーニンググッズとしては価格が安くサイズも小さいのが利点です。ほかにもプッシュアップバーなどがおすすめです。これらの方法は道具を使わなければ無料、腹筋ローラー等を購入しても2000円前後でできます。

5000~1万円でできる腰痛対策:姿勢サポートグッズを使う

座って長時間作業をする仕事の場合、座っているときの姿勢が悪く、腰に余計な負担がかかって腰痛の原因になってしまっている可能性もあります。腹筋など体幹部の筋トレが腰痛対策になるのも、体を支える筋肉を鍛えることで正しい姿勢を保ちやすくする効果があるからです。

座っているとき、腰にかかる負担を抑える方法としては、「使っている椅子を腰への負担が少ないワーキングチェアに変える」という手があります。しかし、ワーキングチェアはしっかりした品質のものなら3万~8万円前後。高いものなら20万円以上もします。他の方法を試してから買うのならまだしも、最初から手を出すのは難しい価格帯でしょう。

そこで私がおすすめするのは、座っているときの姿勢を正しい形に保ってくれる「姿勢サポートグッズ」です。これらは一般的に5000~1万円前後で購入できるので、椅子を買い換えるのと比べて変更が容易です。オフィスなどほかの人の目がある場所に持ち込みやすいメリットもあります。

私が使っているのはこちらの商品です。自分で使って効果を実感し、家族の分も合わせて3つ購入しました。

2~3万円台でできる腰痛対策:マットレス

以上のような対策を行い、私の腰痛はかなり改善したのですが、最後に大きな問題が残っていました。ベッドで寝るときに真上を向いて寝られず、横になって丸まったようにしか寝られなかったのです。そういった状態になったのは体に合うマットレスを使っていなかったからでした。

私はそれまで低反発のマットレスを使っていました。どういったマットレスが体に合うかは人により異なるのですが、男性や筋肉質な人、ある程度体重がある人などは低反発のマットレスだと柔らかすぎて体を支えられず、腰痛の原因になってしまう場合があります。私はネットで高反発マットレスを調べ、特に評判が良かった下記の商品を購入しました。

(アマゾンアカウントで購入できます)

これらの対策によって、私の腰痛はほぼ完全に解消されています。ときどき仕事が忙しい時期などには痛みを感じることもあるのですが、せいぜい年に数回程度ですし、少し休めば解消します。日常生活に腰痛が及ぼす影響は殆どないと言っていいでしょう。

今回は、特に「予算と手間」という点に着目して腰痛対策をご紹介してきました。私が行った方法がすべての人に効く、ということはないはずですが、いくつかの方法が有効に働く人は間違いなくいるでしょう。もし、いま腰痛に悩んでいて「どの対策から始めたらいいかわからない」という方は、これを気に腰痛対策に取り組んでみてはいかがでしょうか。