減少が止まらない書店、生き残るためのマーケティングアイデア

私は書店が好きで、よく立ち寄るのですが最近は随分数が減少しています。1999年には22000軒以上あった書店が、2015年には13000軒にまでその数を減らしました。この先、書店が生き残るためには一体どのようなアイデアがあるのか考察してみました。

書店の減少は、「雑誌不況」が原因

まず、書店が減少した理由について考えてみましょう。素人目線で考えると、次のような理由が思いつきます。

  • ネット通販、中古書籍販売店の台頭
  • 電子書籍の増加
  • デジタルメディアの発達で人々が本を読まなくなった

しかし、実はこうしたことは書店が減少した本当の理由ではありません。「BLOGOS」の自由人さんの記事では、永江 朗著『「本が売れない」というけれど』を元に、書店が減少した「真の理由」について次のように解説されています。

  • 書店の売上は4割減っているが、出版社の発行点数は2倍に増えている
  • 書籍の売上は、「雑誌の広告収入」に支えられてきた
  • 「雑誌が売れないから儲からない」=雑誌不況が原因

このように考えると、雑誌の売上が減ったことによる利益減を、どこでカバーするかが問題であるといえそうです。

書店もこうした状況を指を加えてみているわけではありません。さまざまな方法でお客さんを呼び込もうとしていますが、特に多い取り組みが「カフェを併設する」というものでしょう。

たとえば、株式会社有隣堂が新宿で運営する書店「STORY STORY」はカフェが併設されており、くつろぎながら本選びを楽しむことができます。

STORY STORY

http://www.yurindo.co.jp/storystory/

また、旅行代理店のH.I.Sは表参道に「H.I.S.旅と本と珈琲とomotesando」という店舗を構えています。このお店の面白いところは、旅行代理店窓口であるにも関わらずカフェが併設されており、しかも本がおいてあるという点です。置いてある本は、日本初のブックディレクター、幅允孝さんが選んだ「旅に出たくなる本」。カフェで珈琲を飲みながらゆっくり本でも読んでもらい、旅に出たい気分になったら、窓口から申込をしてもらう、という流れが想定されています。一見、回りくどいようにも思われますが、時間をかけて旅行したいという気持ちを醸成していこうという姿勢は、マーケティング本来の趣旨に近いといえるでしょう。

H.I.S.旅と本と珈琲とomotesando

http://wotopi.jp/archives/29468

このように、「雑誌不況」による売上減をカバーするため、書店も新しい取り組みを行っています。カフェを併設する以外のアイデアもたくさんあると思いますので、今後どのようなバリエーションの書店が増えてくるか注目していきたいところです。