けものフレンズ11話感想その5:ラッキービーストの警告とサンドスター・ロウ

諸注意

けものフレンズ11話感想その4:超巨大セルリアンとヒグマ
【Aパート セルリアンハンター、ヒグマの登場】 ラッキービーストに従って、あたりの様子を見に行く途中のかばんちゃんたち、あ...

【Aパート 警告音を発するボス】

ヒグマと出会い、近くに巨大なセルリアンがいることを知ったかばんちゃんたち。キンシコウとヒグマは巨大セルリアンを退治しに行く、といいますが・・・。

サーバル:大丈夫?危なくない?

かばんちゃん:なにか、よければお手伝いを・・・。

(サンドスターの出る山が噴火する)

サーバル:あっ、サンドスター?

キンシコウ:昨日からちょこちょこ出てますね。

ヒグマ:よくある規模だ。早く追うぞ。

(ラッキービースト、頭が点滅し警報アラームを鳴らしている)

ラッキービースト(ボス):注意、注意、お知らせします。
サンドスター・ロウの濃度が高くなっています。大規模な噴火の可能性があります。注意、注意。

ヒグマ:あっ・・・。

キンシコウ:ボスね、喋れたんですって。

サーバル:ボスがなにか言ってるよ?

かばんちゃん:サンドスター・ロウ?

全く新しいボスの反応

最終話が近づいてきたことから、物語の中で次々に新しい情報が登場するようになりました。セルリアンとの戦いに赴こうとするヒグマたちに、サーバルとかばんちゃんが協力を申し出たそのとき、突如としてサンドスターの出る山が轟音とともに噴火したのです。

サンドスターの出る山は、噴出させているものこそサンドスターですが、今も生きている火山にほかなりません。サンドスターがフレンズに直接害を及ぼすかどうかは不明ですが、火口から噴出する物質がサンドスターだけでなく、有害な物質を含んでいる可能性もあります。その場合、噴火の規模が大きければ、当然周囲にいるフレンズたちに被害が及ぶ危険性もあるでしょう。

ヒグマが「よくある規模だ」と気にもとめていない様子から、今回の噴火そのものには一見大した危険はなさそうに見えます。しかし、ここでラッキービーストが今まで見せたことのない反応を見せたのです。

ラッキービーストの「避難準備指示」

ラッキービーストの耳、及び目が黄色に発光し、周囲に対して大規模な噴火を警告しました。ただし、ラッキービーストはこのとき誰に向けてこのメッセージを発しているのか明らかにしていません。

原則として、これまでラッキービーストはかばんちゃんだけに反応し、ほかのフレンズに対しては一切会話をしようとしていませんでした。従って、今回も普通であればかばんちゃんに対して警告を発しているということになるでしょう。

とはいえ、この時のラッキービーストは警告を発するだけで、それ以外に何かしようとはしていません。なので、サンドスターの噴火を災害と捉えるのであれば、「避難準備指示」、あるいは「避難勧告」に相当する注意を行ったと考えられます。

https://thepage.jp/detail/20130801-00010001-wordleaf

謎の物質「サンドスター・ロウ」とは?

ラッキービーストが、注意を促した根拠としてあげたのは「サンドスター・ロウの濃度が高くなっている」という理由でした。サンドスターは今まで劇中でも何度も言及され、ところどころでキラキラとした粒子が確認されていますが、サンドスター・ロウとは一体何なのでしょうか?

サンドスター・ロウは、サンドスターの噴火と関連付けて語られています。従って、「サンドスターの山の活動が活発になると、サンドスター・ロウも増加する」と考えてほぼ間違いないでしょう。つまり、現時点でわかっていることは、「サンドスター・ロウとは、サンドスターの出る山の活動の規模を示す指針であるということです。

サンドスター・ロウの増加は、セルリアン活発化の兆候では?

ひとつ気がかりなのは、巨大なセルリアンの活動とサンドスターの出る山の活動が活発化していることに関連性はあるかという点でしょう。なぜなら、セルリアンはサンドスターを食べていることが判明しているので、周囲のサンドスターの量が増加すると数が増えたり、活動が活発化したりする可能性があるからです。

さらに、9話においてキタキツネは「湯の花が増えるとセルリアンも増える」と語っていました。この湯の花はゆきやまちほーの山にある温泉から湧き出た成分ですが、地中から噴出するものである以上、サンドスターの出る山の火山活動と相関関係にあるのかもしれません。もしそうだとするなら、サンドスターの出る山の活動が活発化する→サンドスター・ロウの濃度が高くなる=セルリアンの活動が活発化するという可能性もありうるでしょう。

現に、ここまでのシーンでキンシコウはセルリアンを「山火事みたいなもの」と自然災害のようなものだと例えていました。言うまでもなく、火山の噴火もまた自然災害のひとつです。キンシコウのあの時のセリフには、セルリアンはどのような存在かということを示すばかりでなく、セルリアンの活動が活発化しつつあることを暗喩する意味が込められていたのではないでしょうか。