けものフレンズ10話感想その2:ロッジアリツカが誇る3種類の客室

 

【Aパート ロッジアリツカの3つの部屋】

ロッジアリツカへの宿泊を決めたかばんちゃんたち。管理人役のアリツカゲラは、早速3つの部屋を案内します。

 

ハンモックが多数かけられた部屋へ)

アリツカゲラ:こちらがお部屋「ふわふわ」となっております。ハンモックに揺られて眠る感触は水の中に暮らすフレンズさんにも好評です。

サーバル:へー。

(洞窟の中のような部屋へ)

アリツカゲラ:暗いところが好きなフレンズさんに、お部屋「しっとり」。適度な湿気、適度な暗さ、何より壁がすぐ傍にあって落ち着きますよね。

サーバル:えーっ!

(バルコニーのように、天井のない部屋へ)

アリツカゲラ:こちらはオーソドックスなお部屋、見晴らしです。日中は視界が広く、まさに木の上で眠る感覚でおくつろぎいただけます。
はぁー、どれもいい部屋ですよねー。

かばんちゃん:アリツカゲラさん、お部屋好きなんですね。

サーバル:この部屋にする。見晴らしが良さそうだし。

アリツカゲラ:はい、ごゆっくり。

サーバル:ねぇ、かばんちゃん、荷物置いたら探検しよう。

かばんちゃん:うん。

 

水生動物のフレンズに好評な「ふわふわ」

ロッジアリツカには、それぞれ特徴の違う3種類の部屋がありました。ストーリーの流れを振り返るとともに、それぞれの部屋の特徴と、対象的なサーバルのリアクションを見ていきましょう。

 

最初の部屋は、「ふわふわ」。木でできた壁で囲まれた普通の部屋ですが、寝床が全てハンモックになっているのが特徴です。ハンモックで宙吊りになって眠るという特色上、一見高いところで暮らすフレンズ向けに見えますが、アリツカゲラの言葉によればむしろ「水の中で暮らすフレンズに好評」とのことです。

 

水の中で眠る動物の睡眠方法は、大きく分けて2つあります。ひとつは、イルカやクジラの仲間が行う半球睡眠、もう一つはアザラシの仲間が行う全球睡眠です。

 

半球睡眠とは、脳の左側と右側を交互に眠らせる方法です。イルカやクジラはこの半球睡眠を行うとともに、呼吸を減らし、水平または垂直の状態になって眠るか、もしくは仲間や別の動物と並んで泳ぎながら睡眠を取ります。

 

https://gigazine.net/news/20170703-how-whales-dolphins-sleep/

 

 

一方、アザラシの仲間が行う全球睡眠は人間と同じように脳全体が眠りに落ちてしまうため、眠っている間は周囲で起きたことに気づくことができなくなってしまいます。アザラシは、潜水中、一定時間この全球睡眠を行うことにより、海底に向けて落下しながら睡眠をとっているとのことです。

 

https://gigazine.net/news/20100210_seal_falls_like_fallen_leaves/

 

こうした水生生物のフレンズたちに好評なのであれば、「ふわふわ」は水中で眠っているのと同じような寝心地を再現できているということなのでしょう。あまり実感がわかないのか、サーバルのリアクションはあまり芳しくありませんでした。

 

狭いところや地中が好きなフレンズにおすすめの「しっとり」

アリツカゲラが案内した2番目の部屋は、「しっとり」。洞窟のような岩、もしくは土のような壁で覆われた部屋です。特徴は適度な湿気と暗さがあり、壁がすぐ近くにあること。どういったフレンズに好まれているのか名言はされていませんでしたが、その特徴から地中などに巣を作るフレンズに好評なのではないかと推察されます。

 

実は、劇中にもこの「しっとり」を好むのではないかと考えられるフレンズが今までに何名か登場しています。たとえば、4話「さばくちほー」に登場したスナネコやツチノコなどはわかりやすい例でしょう。スナネコは砂漠の熱を避ける必要があるためとはいえ、砂の中に穴を掘ってお家をつくっていました。ツチノコも、かばんちゃんたちに出会ったとき最初は物陰に隠れていて、理由を尋ねられると「落ち着くから」と応えています。

 

 

彼女たちの他にも、5話「こはん」に登場したビーバーやオグロプレーリードッグもおそらくはこの「しっとり」の部屋を好むのではないでしょうか。ビーバーは「狭い家は落ち着く」という話題でかばんちゃんと盛り上がっていましたし、オグロプレーリードッグも穴を掘って地面に家をつくるのに夢中になっていました。どちらも「しっとり」の部屋を好む条件を兼ね備えているといえます。

 

 

しかし、「しっとり」を紹介されたときのサーバルのリアクションは、「ふわふわ」のときよりもさらに冴えないものでした。アリツカゲラの紹介にも露骨に不満げな声を上げており、彼女には、「しっとり」の魅力は伝わらなかったと考えられます。

 

「見晴らし」は、ヒトのために造られた部屋か?

最後に紹介されたのが、「見晴らし」です。この部屋はバルコニーのように、屋外に直接出られるようになっています。「これでは雨などが降ったとき、びしょぬれになってしまうのでは?」と思った人もいるかもしれませんが、後ほどちゃんと屋内にベッドがある光景が確認できます。アリツカゲラが「オーソドックスなお部屋」と語っていたように、元々普通の部屋にバルコニーがついているというだけのものだったのでしょう。

 

そもそも、このロッジはヒトに向けてつくられた施設だと考えられるという点を忘れてはいけません。先に出てきた「ふわふわ」や「しっとり」はどちらかといえばフレンズ向けの部屋であり、この見晴らしのようにヒトにとって快適な部屋のスペースが多く取られているのは当然といえます。

 

今までの部屋には不満げな表情を見せていたサーバルですが、見晴らしはすぐに気に入り宿泊することを決めました。ヒトであるかばんちゃんにとっても、この部屋が快適であることは言うまでもありません。

 

サーバルは、荷物を置いた後、室内の探検に行くことをかばんちゃんに提案しました。ロッジアリツカは宿泊施設としてもかなりの広さがありそうです。ここで果たしてどのような展開がかばんちゃんたちを待ち受けているのでしょうか?

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Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

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