けものフレンズ9話感想その4:雪山で遭難するかばんちゃんとサーバル

 

 

【Aパート 雪山の天気はかわりやすい】

サーバルが見つけた「麓の温泉で使われるお湯の源泉」を見に行くことになった3人。早速源泉の方角へと向かいますが・・・。

 

(3人、登山コースに入る)

 

サーバル:真っ白だね。

かばんちゃん:この辺にも、動物いるのかな?

ラッキービースト(ボス):ゆきやまにも動物はいるよ。雪と似た白い保護色の動物が多いから、
見つかりにくいかもしれないね。

寒いところで暮らすために、長い体毛の動物が多いよ。

かばんちゃん:そういえば、ちょっと寒いね。あと天気が・・・大丈夫かなぁ。

サーバル:大丈夫だよ。ちょっとお湯を見るだけだし。楽しみだね!

(周辺が猛吹雪になる)

サーバル:ううう・・・こんなに天気が変わるなんて・・・前が見えないよ・・・。

かばんちゃん:どうしよう・・・ラッキーさんも固まっちゃってるし・・・。

(ラッキービースト、周囲を氷で覆われ完全に固まる)

サーバル:こんなに寒いところ、初めてきたよ・・・。体が冷えてきたね。

かばんちゃん:そうだね・・・。あっ!サーバルちゃん、さっき聞いたあれを作ろう!

サーバル:えっ?

 

源泉までジャパリバスで移動しなかった理由

源泉を見に行くことになった3人ですが、ジャパリバスを使わず徒歩での移動となりました。この点はなぜなのか、劇中にわかりやすい描写があります。3人が厳選に向かっていく道の途中に「登山コース」という立て札があるのです。

 

これはつまり、源泉は「車ではいけない、登山コースの先にある」ということを示しています。この立て札がひとつあることによって、この後3人が徒歩で目的地に向かうことに必然性が生まれるわけです。そして、3人が徒歩で雪山登山を始めたことが思わぬトラブルにつながります。

 

かばんちゃんはこの後の展開を予期していた?

かばんちゃんは山登りをしながら「このあたりにも動物はいるのか?」とラッキービーストに尋ねました。ここでいう動物とはフレンズも含んだ意味だと捉えて問題ないでしょう。これは単に周囲に生き物の姿が見えないことから気になって聞いたとも考えられます。

 

しかし、それに加えてかばんちゃんはこの後起こる展開をある程度予測し、この先に進むことに危険がないか気にしていた可能性もあるでしょう。周囲に動物がいるかどうかを確認したと、周囲が寒くなってきていること、天気が悪くなり始めていることを気にしている様子があるからです。

 

フレンズは暑さ、寒さにも強い

かばんちゃんたちがいるところは、雪こそ降っていないものの雪山の一部であり、かばんちゃんやサーバルのような格好であれば通常はもっと寒さを感じていてもおかしくありません。ですが、少なくとも現時点ではかばんちゃんが「少し寒い」と語っている程度で、サーバルもほとんど気にする様子がないのは気になるところです。フレンズの身体能力はヒトのそれを遥かに上回っているため、気温に対してもある程度の耐性があると考えたほうがいいでしょう。

 

1話におけるさばんなちほーの横断や、じゃんぐるちほー、さばくちほーなどにおいても高い温度に対する耐性の高さは示されており、寒い温度にも強いと考えるのはむしろ自然です。

 

かばんちゃんが作ろうとしていたものの正体とは?

案の定、かばんちゃんの悪い予感は的中し、天気は激変、周囲は猛吹雪に包まれてしまいました。ラッキービーストは完全に固まってしまい、吹雪で視界も遮られてしまったため、かばんちゃんとサーバルは立ち往生してしまいます。

 

先程の過程に基づくなら、寒さにも強いはずのフレンズが肩を震わせるほどですから、そうとな寒さになっているのは間違いありません。このまま脱出することができなければ、命にも関わる可能性があります。

 

そんななか、かばんちゃんは久々に何かを思いつきました。ここでかばんちゃんが何を思いついたのか与えられている情報から推理してみましょう。

 

「かまくら」づくりの伏線

かばんちゃんはサーバルに「さっき聞いたあれを作ろう」と語っています。従って、8話のこのシーンまでの間にかばんちゃんが聞いた何らかの情報がヒントになったいるものを作ろうとしているのは間違いないでしょう。そしてそれは、ラッキービーストのセリフの中にヒントがあったと考えるのが自然です。では、ここまでのラッキービーストのセリフを振り返ってみましょう。

 

「樹氷・温泉・かまくら」の存在をかばんちゃんに伝える

ゆきやまちほーは冷帯・寒帯の気候で、針葉樹林が多い

ゆきやまちほーにも動物はおり、白い保護色と長毛の動物が多い

 

このように見ていくと、たくさん喋っていたようで案外伝えていた情報はそれほど多くないことがわかります。しかも、樹氷や針葉樹林など自然由来のものはかばんちゃんの「つくる」という発言とは相容れないので、今回のかばんちゃんの発言の伏線ではないと考えて問題ないはずです。そうなると、残される可能性は「かまくら」くらいしかありません。

 

さらに、かばんちゃんが初めて雪を見たときに「手で握ると固まる」という性質に注目していた点も忘れてはいけません。かまくらは雪を押し固めてつくるもの。かまくらづくりに必要な基礎的な知識を持っているという点は「伏線」だと解釈していいでしょう。

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Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

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