物事にはなんでも優先度というものがあります。デジタルマーケティングにおいてもそれは例外ではありません。優先順位を考えずにただ思いついたことをやろうとすると、不要不急のことに力を費やしてしまい成果が出るのに時間がかかってしまうことでしょう。では、デジタルマーケティングにおいて「最初にやるべきこと」とはなんでしょうか?
一般的なデジタルマーケティング開始の流れ
一般企業に社員として勤めている方がマーケティングを始める場合というのは、おそらく上司から「やれ」といわれてやる場合がほとんどだと思います。たとえば、以下のようなストーリーが考えられるでしょう。
A社の場合
上司「今はネットで何でも検索される時代だ。うちもネット上でお客に見つけてもらえるよう、メディアや広告を展開したほうがいいんじゃないか?」
部下「そうですね。見つけてもらえなければそもそも商談の進めようがありませんからね」
上司「とはいえ、成果が出るかどうかもわからないし最初から大きなお金をかけてはいられないな。とりあえず、私だけで決済できる額の予算は出すから、その枠内でできることを考えてくれ」
部下「わかりました」
仮にA社と同じような流れでマーケティングを始めた場合、どのようなことから着手するべきでしょうか?
即効性・低予算・低負荷がポイント
A社の例で重要なポイントはいくつかあります。
- 成果が出るかは未知数
- 最初から大きな予算はかけられない
- 既存の仕事がある部下が、それに加えてマーケティングを命じられた
「成果が出るかは未知数」ということは「早く成果を上げないと評価されない」と考えてください。つまり最初にやるべきことには即効性が求められます。「最初から大きな予算はかけられない」ということは、部課長級の月ごとの決済額(数十万円程度)が予算上限額になるということです。また、「既存の仕事に加えてマーケティングを命じられる」ことになるので、あまり担当者の負荷が高くなることはできません。
まず最初にやるべきことは広告づくり
私がこれまでの記事で、初心者の方に「広告づくりからマーケティングを始める」ことをおすすめしていたのは、広告づくりが以上の3つの条件をすべて満たすからです。広告はメディアなどに公開しさえすればすぐに効果を発揮しますし、数十万円程度の予算で十分に制作できます。負荷に関しては簡単なものを社内で作ることも、外注することもできるので自社の状況に合わせてある程度融通が効きます。
このように、マーケティングを始めるに当たってはまず広告づくりから始めると成功しやすいので覚えておいてください。具体的にどのように広告を作っていけばいいのかは、今後の記事でご説明していきたいと思います。