【Bパート 非常口を発見し脱出に成功する】
出口を探して地下迷宮を歩き回っていたかばんちゃんたちは、ついに外からの光を発見します。
サーバル:あっ!
かばんちゃん:あっ!
サーバル:出口かな?明るいよ!
かばんちゃん:これは・・・。
ツチノコ:ここもか・・・。通るのも無理か・・・。
サーバル:うみゃあ!(ツメで溶岩をひっかく)
ツチノコ:ウオラァ!(溶岩を蹴る)・・・掘るのも厳しいか。
サーバル:ほかに出口ってないの?
ツチノコ:匂いはここからしかせんな。
サーバル:出られないってこと?
ツチノコ:俺は別に、もうしばらくいてもいいがな。
サーバル:えーっ!
かばんちゃん:あっ!(非常口の誘導灯を見つける)
ツチノコ:暗くて落ち着くしな。
かばんちゃん:ああっ!(今までに見てきた誘導灯を思い出す)
サーバル:やだー!
ツチノコ:まだ面白いものが落ちてるかもしれん。
サーバル:やだやだー!
かばんちゃん:あのー・・・、ここになにかあるような・・・。
ツチノコ:なにか?
かばんちゃん:はい。この印さっきも・・・。ん・・・、(誘導灯下の壁に触れる)。はっ!(壁を押す、そのまま回転して反対側に出る)ううう・・・、やっぱり。
ツチノコ:お前・・・何の動物なんだ・・・!
かばんちゃん:はは、まだわからなくて・・・。
サーバル:あっ。(出口の光を発見する)
出口を塞がれ立ち往生する3人
地下迷宮の出口を探し続けていたかばんちゃんたちは、ついに出口と思われる空間を発見しました。通路の反対側からは外界からと思われる光が漏れ、出口の方向に向けて矢印マークも示されています。
問題は、この出口が大量の溶岩に覆われているという点です。サーバルとツチノコはフレンズの技で溶岩を掘り進むことを試みましたが、全く刃が立ちません。
ツチノコは今までにも何度か遺跡に出入りしていることから、すぐに脱出することにはこだわらずもうしばらく滞在してもいいと発言します。サーバルはかばんちゃんと図書館に向かうという目的がありますし、そもそもこの地下の空間が好きではない様子で一刻も早く出ようとツチノコに反論します。
出口のそばにある印=非常口と推理したかばんちゃん
しかし、地下迷宮に入って以来あまり喋らず、存在感が薄かったかばんちゃんが、ここで大きな活躍を披露することになります。
かばんちゃんが注目したのは、周囲にあった「非常口の誘導灯」でした。これについては過去の考察で説明しているので参考にしてみてください。
かばんちゃんはこれ以前にも、溶岩に塞がれて出られなかった出口で同じ誘導灯を目にしています。また、劇中では描かれなかったものの、カットインでかばんちゃんの回想としてほかの誘導灯も登場質ているので、地下迷宮の中で何度も非常口の誘導灯を目にしてきていたのだと思います。
余談ですが、このシーンでかばんちゃんが見ているのは非常口そのものを示す誘導灯(緑地)、回想には非常口への行き方を示す白地の誘導灯も出てきます。
かばんちゃんはおそらく、いつも出口の付近にある謎の印が何を意味するのか疑問を持ったのでしょう。そして、「ここにも同じ印があるのだから、この周囲にも出口があるのではないか」と考えたはずです。
論理的推論ができるかばんちゃんの正体は?
非常口の周辺にはほかに何も変わった部分はありません。ツチノコも特に反応していないことから、外からの空気も流れていないと思われます。しかし、かばんちゃんは確信を持って非常口の下にある木の壁を押し、見事隠し扉を発見することができました。
ツチノコは、何度も遺跡に出入りしていた自分ですら知らなかった出入り口を発見したかばんちゃんに驚愕します。「お前、一体何の動物なんだ?」と聞いたのは、「何の動物の、どんな能力で出口を見つけたのか」気になったからでしょう。しかし、かばんちゃんの正体はいまだに不明なので、かばんちゃんも答えることはできません。
なぜすべての出口が溶岩で塞がっていたのか?
このシーンで残る謎は、「なぜおそらくは正規の出口と思われる場所も溶岩で塞がっていたのか?」という点でしょう。以前の考察でも触れてきましたが、たしかにさばくちほーには(現実の砂漠にも)火山があるところはあります。しかし、この遺跡の周辺には火山がある描写もなく、なぜこんなところに突然溶岩が出現しているのか大きな謎になっているのです。
溶岩は、大昔に火山から出てきたものが堆積し、その後地殻変動などによって地表に現れる場合もあります。しかし、地下迷宮の溶岩は明らかに人工的に作られた施設内の一部分に限って出現しており、しかも「流れ出てそのまま固まったかのような形」で堆積しています。
溶岩、そして遺跡の謎は深まるばかりですが、出口に到着した3人はその謎の一部を知る手がかりを発見することになります。