前回記事:
【Bパート ツチノコを引き留めるかばんちゃん】
かばんちゃんたちの前に姿を現したツチノコは出口を探すよう伝え自分はひとり遺跡の先へ進もうとします。しかし、かばんちゃんはそれを引き留めようと話しかけます。
かばんちゃん:え・・・、あのー、一緒に行っちゃダメですか?
ツチノコ:ああ!!!???
かばんちゃん:うえ・・・!
(サーバルがツメで遺跡の壁を破壊する)
サーバル:みゃ、みゃ、ん?
ツチノコ:ああーー!!何してんだお前!!ここは貴重な遺跡だぞ!
サーバル:えっ!ご、ごめんなさい!
かばんちゃん:あの!ついていっちゃダメですか?
ツチノコ:うぬぬぬぬぬぬ・・・、くそっ!・・・ついてこい!
かばんちゃん&サーバル:わーい!
同行したいかばんちゃんと、したくないツチノコ
ツチノコは、人前に出るのが苦手で他人とのコミュニケーションも得意ではありません。2人と出会ったのはあくまでも偶然であり、本来であれば顔を合わせたくはなかったはずです。2人との同行を避けようとしたのはツチノコの性格を考えれば自然な行動だといえます。
しかし、ひとりで行こうとするツチノコをかばんちゃんは引き留め、ついていこうとします。「下駄を扉に挟む」といった行動から、おそらくかばんちゃんは「ツチノコがこの遺跡について自分たちよりも詳しい」と考えたのでしょう。未知の遺跡に閉じ込められてしまい出口を探さなければならないとしたら、自力でやるよりもそこに詳しい人の協力を得ようとするのもまた自然な行動です。
ですが、ツチノコにしてみればかばんちゃんたちが脱出できるかどうかは、自分には関係ありません。露骨に迷惑そうな態度をとり、かばんちゃんの要求を拒否したのですが・・・。
サーバルは放っておくと遺跡を破壊する
かばんちゃんとツチノコが会話している間、サーバルはツチノコに言われたとおり「自力で出口を探そう」としていました。
サーバルもかばんちゃん同様「閉所に閉じ込められる」という経験はおそらく生まれて初めてだったと思われます。したがって、そもそもここがどういうところなのか、どうすれば脱出できるのか有効な方法が思いつくはずがありません。
そのためかどうかはわかりませんが、このときのサーバルはとりあえず手近な壁を爪で引っ掻いて破壊するという、極めて物理的な方法で遺跡からの脱出を試みています。
「壁が邪魔で閉じ込められたのだから、その壁に穴を開ければいい」というのは極めて自然なアイデアです。ましてやサーバルにはフレンズとしての高い身体能力と動物由来のツメという強力な武器があります。遺跡の壁が何でできているのかは不明ですが、見た目からは石か土、もしくはセメントやレンガのようなものに見えます。サーバルが試した方法は実際に有効で、壁は傷つき一部を崩すことに成功しています。
サーバルの行動が決め手となり、行動をともにすることに
しかし、ここで事態に気がついたツチノコが慌てて止めに入りました。ツチノコは「ここは貴重な遺跡だぞ(だから壊してはいけない)」とサーバルの行動を咎めます。サーバルにも悪気があったわけではありませんが、遺跡の存在を知り何度も訪れているであろうツチノコとは違い、その希少性に気がついていません。また、閉所に閉じ込められたことがないのでほかの脱出方法を知らないためにこうした行動を取ってしまったのです。
この時点でツチノコの心情を想像してみると、「こいつ(サーバル)は放っておくと何をするかわからない」と考えたとしても不思議ではありません。そんなタイミングでかばんちゃんが「やはりついていってはダメか?」と畳み掛けました。
おそらくかばんちゃんとしては「サーバルちゃんは放っておくと遺跡を破壊してしまいますよ?それでもいいんですか?」などと、暗にツチノコを脅すようなつもりはなかったでしょう。しかし、結果的に「この2人は面倒を見てやらないとダメだ」ツチノコに思わせる効果はあったはずです。
これらのことが決め手になり、結局はツチノコが折れ、3人は行動をともにすることになりました。
あれ爪研ぎしてただけなのでは?
その可能性もありますね。あのシーンは特にヒントになるような描写がないので明確にはわからないですね。