けものフレンズ11話感想その1:フレンズごとの強さの違いと、セルリアンへの対処法

アニメ感想「けものフレンズの謎」まとめ:10話「ろっじ」

 

【冒頭 突然のセルリアンによる襲撃】

港にたどり着き、船の上にいたかばんちゃんたち。「パークの外へ人を探しに行きたい」と語るかばんちゃんに、サーバルがなんと答えるのか。サーバルがまさに応えようとしたとき、辺りに大きな音が鳴り響きました。2人は音のする方向へと向かいます。

 

サーバル:なになに?

かばんちゃん:山の方だよね?

(かばんちゃんとサーバル、黒い球体のセルリアンを発見)

サーバル:セルリアンだぁ!

かばんちゃん:ああ~~~~!!

(セルリアン、2人に襲いかかる)

かばんちゃん:うわぁぁぁ!!

サーバル:このっ!

(サーバル、セルリアンを攻撃するも効果がない)

サーバル&かばんちゃん:うわぁぁ~~~!!

(サーバルとかばんちゃん、セルリアンから逃走。岩の壁で行き止まりになっているところに追い詰められる)

かばんちゃん&サーバル:ううう・・・。

(セルリアン、かばんちゃんたちを襲おうと試みるも、背後からキンシコウに攻撃され退治される)

キンシコウ:大丈夫でしたか?

 

久々のセルリアンとの戦い

11話は最初から、いきなりのピンチが訪れます。音のする方角へと向かったかばんちゃんたちが発見したのは、黒い球体の形をしたセルリアンでした。色も形も今まで見たものとは違うタイプです。

 

セルリアンも2人に気づき、攻撃を仕掛けてきたため2人とセルリアンの戦闘が始まりました。2人にとっては久々になるセルリアンとの戦いです。

 

セルリアンとは、緊急時以外は戦いを避けるのが得策

ここで、劇中でのセルリアンとフレンズの戦いを思い出してみましょう。かばんちゃんたちがセルリアンと遭遇したのは、今回を除くと全部で4回。うち2回は戦って勝利しています。羅列してみると以下のようになります。

 

1話:かばんちゃんとサーバルが青い小型のセルリアンと遭遇。サーバルがセルリアンを撃退。

1話:かばんちゃんとサーバルがさばんなちほーのゲートで青い大型のセルリアンと遭遇。かばんちゃんの紙飛行機で気をそらし、サーバルが爪で石を砕いて撃退。かばんちゃんが襲われるも、カバのサポートにより無事。

4話:地下迷宮内部で、かばんちゃん、サーバル、ツチノコが多数の赤い中型のセルリアンと遭遇。石橋を落下させて逃走に成功。

9話:雪山にてかばんちゃん、サーバル、ギンギツネ、キタキツネが多数の赤い小型のセルリアンに遭遇。かばんちゃんがそりを作り、逃走に成功。

 

ちなみに、フレンズと同じくらいの大きさのものを中型、それ未満のものを小型、フレンズよりも一回り以上大きいものを大型と表現しています。この分類でいくと、今回のセルリアンは大型に分類されることになるでしょう。

 

このように、実際に確認してみると、かばんちゃんたちはそれほどセルリアンと戦っていないことがわかります。1話で登場したカバも「セルリアンに出会ったら基本逃げるように」とサーバルに伝えており、セルリアンと戦うのはあくまでも非常手段だと考えたほうがいいかもしれません。

 

一番最初に登場したセルリアンは、サイズも小さく、しかもかばんちゃんが襲われそうになっているところでした。このときサーバルは咄嗟に爪でセルリアンを攻撃し撃退しています。

 

けものフレンズ1話感想その4:サーバルのセリフに対する2つの疑問

 

続く、さばんなちほーのゲートで戦ったセルリアンは、大型のものだったとはいえ、悲鳴が聞こえていたため誰かほかのフレンズがセルリアンに襲われていた可能性がありました。また、かばんちゃんをじゃんぐるちほーに送るためにも、ゲートに救うセルリアンをそのままにしておくわけにはいきません。このときは、こうした理由からやむを得ず戦ったのでしょう。

 

けものフレンズ1話感想その10:得意なことを見つけ、急速に成長するかばんちゃん

 

 

セルリアンの数が多いときは、逃走するしかない

4話では、地下迷宮の中で多数のセルリアンに遭遇しました。最初こそ、セルリアンとの間に壁があったためサーバルも油断していましたが、敵の数が多いこともあり、結局は逃げることになりました。このように、未知の脅威と戦うことに燃える性格のサーバルでさえ、セルリアンと戦うときは基本的に慎重で、緊急時などやむを得ないタイミングでしか戦っていないことがわかります。

 

けものフレンズ4話感想その17:地下迷宮でのセルリアンからの逃走劇

 

そして、9話では雪山にて突如大量のセルリアンが出現しました。このときも、基本的にフレンズたちは皆戦おうとはせず、最初から逃げるか隠れる方法はないか検討しています。遭遇したセルリアンの数が多い場合、あるいはその場にいるフレンズの数を上回っている場合は戦うのは賢明ではない、と考えたほうがいいのかもしれません。

 

けものフレンズ9話感想その15:「ヒトに近いフレンズ」の能力を超えた脅威

 

では、今回のケースはどうかというと、セルリアンの数は1体と少ないもののサイズは大きく、偶発的に屋外で出会ってしまったため、本来であれば戦うのではなく逃げるか隠れるのが上策ということになるでしょう。

 

しかし、セルリアンの方もかばんちゃんたちに気がつき、2人を襲ってきたためサーバルはやむなく反撃することになります。今回登場したセルリアンは、体の一部を変形する能力を持っているようで、サーバルの攻撃を防いでしまいました。結局、サーバルも交戦を諦め、かばんちゃんを連れて逃走することになってしまったのです。

 

おそらく、こうしたケースは今回に限ったことでなく、パーク内で偶然セルリアンに出会ってしまったフレンズたちは、日夜同じような危険にさらされていると考えられます。かばんちゃんたちはこのあとキンシコウに救われ、窮地を脱することができましたが、そうでなければセルリアンに食べられてしまっていたかもしれません。

 

そのように考えると、これまでかばんちゃんたちがセルリアンに襲われながら無事にやり過ごしてきていたのは、かなり幸運だったといえるでしょう。我々の知らないところでは、日々多くのフレンズがセルリアンに襲われ犠牲になっていると考えられます。

 

フレンズによって、戦闘力には大きな差がある

最後に登場した新しいフレンズ「キンシコウ」については、次回改めて解説するとして、フレンズごとの戦闘力の違いについて考えてみましょう。けものフレンズではここまで、多くのフレンズが登場してきましたが、「フレンズによって得意なことが違う」というサーバルのセリフにもあるように、フレンズによってかなり戦闘の力には差があるはずです。

 

まず、かばんちゃんはほとんど戦うための力を有していません。サーバルはかばんちゃんと比較すると強力な爪を持っており、またバスを持ち上げたり、こうざんの崖から落下しても平気な高い身体能力を持っています。しかし、そんな彼女であっても、おそらくはカバ・ライオン・ヘラジカなど大型動物のフレンズと比較すると、戦闘力はかなり劣っていることでしょう。

 

つまり、フレンズによって戦闘力には大きな違いがあり、それがセルリアンと遭遇したときに取れる選択肢の幅に影響を与えている可能性があるのです。平たくいえば、強いフレンズはセルリアンを「戦って倒す」という選択肢があるのに対して、弱いフレンズは基本的に逃げるしか選択肢がありません。

 

こうした違いが、今後ストーリーにどのような影響をおよぼすのか、じっくり見ていくことにしましょう。

 

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