【冒頭&Aパート ロッジアリツカ】
9話のラストで、港へと向かう峠をジャパリバスで進んでいたかばんちゃんたち。ちょうどいい位置に宿泊所がある、というラッキービーストの話を受けて、今夜は一泊することになりました。
ラッキービースト(ボス):見えてきたよ。
(ジャパリバス、宿泊所の前で停車する。かばんちゃんとサーバル、宿泊所の中へ)
アリツカゲラ:いらっしゃいませ。
(かばんちゃんとサーバル、ロッジの受付へ)
アリツカゲラ:ロッジアリツカにようこそ。今日は、お泊りでよろしいですか?
サーバル:うん。
アリツカゲラ:ではまず、お部屋をお選びください。
(アリツカゲラの先導で、ロッジ内を進む)
サーバル:木の中を歩いてるみたい。
かばんちゃん:結構たかいね。
アリツカゲラ:こちら、昔つくられた施設を使ってロッジにしてるんですよ。
9話のラストで登場したシルエットは「アリツカゲラ」
今回、ジャパリパークの宿泊施設「ロッジアリツカ」が登場しました。この宿泊施設、そして中でかばんちゃんたちを出迎えてくれた新しいフレンズ「アリツカゲラ」は、9話のラストシーンで先に登場しています。
厳密に言えば、ロッジは外観のみ、アリツカゲラは窓の向こうに佇む人影として登場しています。アリツカゲラはあくまで陰としての登場なので、陰の主が本当にアリツカゲラなのかどうか、この時点において本来は特定できないはずです。
しかし、実は9話のラストで映った人影がアリツカゲラであることを示すヒントは、すでに登場しているのです。けものフレンズのOPは、サビの直前のパートで、直近の話に登場するフレンズたちが1枚絵で登場するという演出がなされます。10話の時点においては、図書館の博士と助手(7話)、練習をするPPPメンバー(8話)、ゆきやまに佇むギンギツネのキタキツネ(9話)、そして10話で登場するフレンズが描かれています。
10話の1枚絵に映るのは、今回の舞台となるロッジアリツカと、登場する新フレンズであるタイリクオオカミ、アミメキリンです。このとき、一見アリツカゲラは絵の中に映っていないようにみえます。しかし、実はロッジの中の窓に映る人影として、ちょうど1枚絵の左上にアリツカゲラも登場しているのです。なぜアリツカゲラだけはっきりと姿が描かれず、陰だけで登場するという不自然な方法が取られたのでしょうか?その理由は、10話のストーリーの中で明らかにされる「謎」と関連しているため、後に改めて説明することにしましょう。
新しいフレンズの元となった動物「アリツカゲラ」の特徴
新しいフレンズが登場したので、いつもどおり元動物とフレンズの特徴を抑えておくことにしましょう。まずは「動物 アリツカゲラ」の特徴をご紹介します。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%84%E3%82%AB%E3%82%B2%E3%83%A9
アリツカゲラは、いわゆるキツツキの一種です。今回、元動物からくる特徴として特に重要なのは以下の点でしょう。
その名が表す様に蟻塚に巣を作ることで知られるが、それは周囲に繁殖可能な木が生えていない場合であり通常は他のキツツキと同様、木のうろなどを利用して営巣する。
ロッジアリツカは、サーバルが「木の中のよう」と表現したことからもわかるとおり、実際の木をモチーフとした宿泊施設です。アリツカゲラが今回登場するフレンズとして選ばれたのは、木の中に巣を作るという習性を持っているからでしょう。アリツカゲラはこのロッジの管理人のような役割を果たしていると考えられます。
ロッジアリツカは何のために運営されている?
かばんちゃんとサーバルは、特に明確なリアクションをすることなくアリツカゲラに出迎えられています。しかし、1フレンズにすぎないはずのアリツカゲラがなぜこのロッジで「お客」を出迎えているのか、明確な説明は一切ありません。
アリツカゲラがなぜこのようなことをしているのか、彼女自身のセリフの中にそれを探るヒントがあります。「昔作られた施設を利用してロッジをしている」という、今回取り上げたシーンの最後に当たるセリフです。このセリフから、アリツカゲラはヒトのために造られた宿泊施設であるロッジを流用して、フレンズ向けのロッジを運営しているのだと考えられます。
おそらく、利益を目的としてやっているというよりは、木の中のいるような宿泊施設を皆に利用してほしいという、ボランティアのような目的で管理を行っているのではないでしょうか。2話に登場したジャガーが行っていた川渡し役や、3話で登場したアルパカ・スリのジャパリカフェと同じような目的で運用している可能性が高いと考えていいでしょう。
>今回、元動物からくる特徴として特に獣王なのは以下の点でしょう。
獣王アリツさんか……
直しました。コメントありがとうございます!