けものフレンズ9話感想その22:ラストシーンから推測する10話の展開

 

 

【Bパート 宿泊所の登場と謎の人影】

色々なことがあった9話ですが、ついにギンギツネ・キタキツネとの別れのときが訪れます。サーバルとかばんちゃんはジャパリバスに乗り、港に向けて出発します。

 

サーバル:じゃあね~!

かばんちゃん:どうもですー。

ギンギツネ:気をつけなさいねー!

キタキツネ:またねー。

サーバル:いよいよこの峠を超えたら海だって、ヒトがいるか楽しみだね!

かばんちゃん:うん、そうだね。

ラッキービースト:その前に一泊しようか。今日はいい位置に宿泊所があるよ。

(怪しげな洋館と、その窓に映る謎の人影)

 

 

9話のラストから読み取る、10話のストーリー

ついに、9話のBパートも終わりのときが近づいています。今回取り上げたシーンは描写も少なく、そこから読み取れる情報もそう多くはありませんが、簡単に確認していくことにしましょう。実は、この時点までで得られた情報を整理するだけでも、今後の展開をかなり予想できるようになっています。

 

初めて登場する要素:宿泊所

ジャパリバスの中でサーバルが語ったところによれば、この時点でかばんちゃんたちは港の直前にある峠まで差し掛かっているとのことです。しかしそのとき、話を聞いていたラッキービーストが、「峠を越える前に一泊しよう」といいだします。こういった描写があるのは珍しいのですが、いくつか確認しておきたいポイントがあります。

 

かばんちゃんとサーバルは、旅を始めてから、一定の期間が過ぎ去りました。どのくらいの期間が過ぎたのかは明確には描写されていませんが、いくつか類推できるヒントはあります。

 

 

かばんちゃんとサーバルがへいげんでの合戦やPPPライブでそれぞれ1週間、それぞれのちほーに滞在したことから考えると、かばんちゃんとサーバルは一部のちほーでは、おおよそ1週間前後は滞在していると考えられます。この件に関しては、徒歩でかばんちゃんたちを追いかけているアライさん、フェネックとの関連でもご紹介してきました。

 

 

かばんちゃんとサーバルがすんなりと通過するちほーと、そうではないちほーが存在するため、かばんちゃんとサーバルの旅がスタートしてからどの程度の帰還が経過したか予想するのは簡単ではありません。確実性はともかく、考えるのを簡単にするためにここでは「1ヶ月以上度をしている」と考えてみましょう。へいげん、みずべちほーでの滞在期間が少なくとも合計2週間におよぶことから考えると、それほど無理のない想定だと思います。

 

車中泊と野宿で夜を過ごしてきたかばんちゃんたち

今回考えてみたいのは、かばんちゃんとサーバルが各ちほーに滞在しているとき、どのようにして夜を過ごしていたか、ということです。考えられる可能性は大きく分けて2つ。ジャパリバス内での車中泊、及び野宿です。

 

車中泊については、アニメ放送時点においては特に言及がありませんでしたが、その後公式な情報が公開されました。dアニメストアのけものフレンズ特集において、サーバルが車中泊(正確には、走行中のジャパリバス内でのお昼寝)をしていたことが明らかにされたのです。

 

 

この記事では、「夜行性のサーバルが昼間眠るために、走行中のジャパリバスの中で眠っていた」という内容が公開されていますが、同じようにかばんちゃんも車内で眠った可能性は当然あります。そう考えると、移動中・停車中を問わず車中泊を行っているときは当然あると考えられます。

 

一方、野宿に関してはどうでしょうか?こちらは2話において、まだジャパリバスを手に入れる前の段階でかばんちゃんとサーバルが行っている事例が確認できます。

 

 

実際には車中泊と野宿を組み合わせていると考えられますが、今回それに「宿泊施設での1泊」という新しい要素が加わりました。

 

「宿泊所」も、ヒトのための施設か

ラッキービーストは、「峠を越える前に一泊していこう」とかばんちゃんたちに対してサラッと語っています。しかし、これは劇中において始めての出来事です。もちろん、劇中で描かれていないだけで、サーバルとかばんちゃんがこれまでに宿泊所に泊まっていた可能性はあります。

 

ですが、今回改めて宿泊所の存在がクローズアップされたことを考えると、ジャパリパークに存在する宿泊施設をかばんちゃんたちが訪れるのは、初めての出来事である可能性のほうが高いと推測できます。

 

問題は、この宿泊施設が「ヒト向けにつくられたものだったか」という点ですが、これはおそらくヒト向けのものだと考えてほぼ間違いないでしょう。なぜ宿泊施設の具体的な描写がほとんどないうちにそのように判断できるかというと、5話で登場したアメリカビーバーとオグロプレーリードッグの家のような例外を除けば、今まで登場したパーク内の施設はことごとく「ヒトのためにつくられた施設」だったからです。宿泊施設だけそうでないと考える根拠は今のところありません。

 

10話は、「宿泊所に残るヒトの痕跡を探る話」?

つまり、現時点で10話について推測できることは「ヒトのためにつくられ、今はフレンズによって運営されている宿泊施設をかばんちゃんたちが訪れる」という展開です。このように考えると、3話でジャパリカフェを訪れたときと同じような流れが予想できます。

 

ただし、今回は旅の目的が「パークに残されたヒトの痕跡を、かばんちゃんが見つけ出しそこから何かを得る」というものに変化していることに留意する必要があるでしょう。つまり、ジャパリカフェでトキやアルパカの悩みを解決したように「宿泊施設にいるフレンズの悩みを解決する」という展開にはならないだろうと考えられるわけです。

 

むしろ、「宿泊施設にいるフレンズたちにはそれぞれ『ヒトの痕跡となる情報』が残っており、かばんちゃんがそこから新たな旅のヒントを得る」というのがストーリーの主軸になると考えられます。

 

ストーリーも佳境に入ってきたため、限られた情報だけでもこの後のストーリー展開がある程度予想できるようになってきました。この考察はリアルタイム放送のあとで行ったものなので、私自身は当然この後の展開を知っているのですが、もしそうでないとしても、この時点である程度先々の展開を予想できるようなつくりになっているということは覚えておいてもいいでしょう。

 

 

 

 

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Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

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