【Aパート サーバルと海】
ギンギツネ、キタキツネと会話しながら、かまくらの中で吹雪が止むのを待っていたかばんちゃんたち。そんな中、ようやく天気が収まり始めました。
かばんちゃん:あっ、そろそろ止んできましたね。
ギンギツネ:じゃあ、行きましょうか。
キタキツネ:僕ここ気に入った。ここでダラダラしてたい。
ギンギツネ:あなたねぇ・・・!!
(吹雪の収まった雪山を進む4人)
ギンギツネ:結果的に休憩ができてよかったわ。あなた面白いもの作るのね。
かばんちゃん:あはは、えへへ・・・。
ギンギツネ:あなたたち、お湯を見たあとどこに行くの?
サーバル:私たち、港に向かってるんだ。
かばんちゃん:麓の「温泉」に立ち寄ろうって話してたんですけど。
ギンギツネ:ああ!私たちそこから来たのよ。じゃあ帰りに一緒に行きましょうか。
(源泉のそばの岩場にたどり着く4人)
かばんちゃん:すごい色・・・、そして不思議な匂いですね・・・。
(サーバルの目の前で間欠泉が吹き出す)
サーバル:うおお!わーーっ!!あそこ、何か出てるよ!あっ、私、わかったよ!波打ってて、温かくて、泳げる!これが海なんだよ!
ギンギツネ:違うわ。
キタキツネ:これ、海じゃない。
サーバル:えーっ!?
ギンギツネたちが「使っている装置」とは?
雪山の天気が収まったため、かばんちゃんとギンギツネたちは先へ進むことにしました。かばんちゃんたちの目的地は雪山の登山コースの先にある「源泉」。ギンギツネたちの目的地は「いつも使っている装置があるところ」です。話の流れから、どうもどちらともほぼ同じ場所にあるらしいことがわかります。おそらく、ギンギツネたちが使っていた装置とは、温泉に関わるものだったのでしょう。
同じことは、ギンギツネ自身の言葉からも推測できます。彼女はかばんちゃんとサーバルが源泉を見たあとは温泉に向かおうとしていることを聞き「私たちもそこからきたのよ」と応えました。このことからもギンギツネたちが向かっている「装置」の正体はやはり温泉に関係するものである可能性が高いと考えられます。
かばんちゃんたちが見たのは「硫黄泉」?
しばらく歩いて、一同は源泉のそばまでたどり着きました。やはり温度が高いせいか、周囲には雪は積もっていません。ここでかばんちゃんは2つのことに気が付きます。ひとつ目は、源泉の周囲にある岩の色は通常とは変わっているということです。
ここで、温泉とはどのようなものか確認しておきましょう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%A9%E6%B3%89
地熱で温められた地下水が自然に湧出するものと、ボーリングによって人工的に湧出あるいは揚湯されるもの(たとえ造成温泉でも)どちらも、温泉法に合致すれば温泉である。温泉を熱源で分類すると、火山の地下のマグマを熱源とする火山性温泉と、火山とは無関係の非火山性温泉に分けられる。
火山性温泉と非火山性温泉、どちらも泉質や温泉が湧き出す仕組みは仕組みは変わらないといわれており、この点からはジャパリパークのものがどちらであるのかは判然としません。この2種類の他にも、どのようにしてできるのかわからない温泉も存在するため、ジャパリパークの温泉がどの種類に該当するの見極めるのは難しいといえるでしょう。
再び話を戻して、かばんちゃんが最初に注目した、周囲の岩の色を思い出してみてください。実は温泉は泉質によって周囲のものの色が変わります。
https://www.bathclin.co.jp/happybath/%E7%A1%AB%E9%BB%84%E3%81%A0%E3%81%91%E3%81%98%E3%82%83%E3%81%AA%E3%81%84%EF%BC%9F%E6%B8%A9%E6%B3%89%E3%81%AE%E5%8C%82%E3%81%84%E3%81%A8%E3%81%AF/
かばんちゃんたちの周囲にある岩の色から、おそらく彼女たちのいるところの温泉は「硫黄泉」ではないかと考えられます。
2つ目にかばんちゃんたちが指摘したのは、周囲に何らかの臭いがあるという点でした。この点はどのような臭いなのか言及がないため、これ以上のヒントはありません。前述の通り、かばんちゃんが見たのが硫黄泉だったとすれば、周囲には特有の火薬のような臭い、卵が腐ったような臭いが漂っていたはずです。
ここで、サーバルの目の前で間欠泉が立ち上りました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%96%93%E6%AC%A0%E6%B3%89
間欠泉、間歇泉(かんけつせん、英: geyser)とは、一定周期で水蒸気や熱湯を噴出する温泉のこと。
間欠泉が噴出する仕組みは未だにはっきりとは判明していません。「空洞説」、「垂直管説」といった有力な説があるので、興味がある方は上のリンク先を参照してください。
海に強い興味を示すサーバル
サーバルは源泉周囲の様子を見て、「ここが海だ」と考えました。彼女がそのように考えた理由は次のとおりです。
- 波打っている
- 温かい
- 泳げる
過去、8話においてサーバルは初めて、「海」というものの存在を知りました。しかし、その時の会話においては膿が具体的にどういう場所であるかは説明されていません。もちろん、その後何らかの説明があった可能性もありますが、そこでサーバルは海という場所に強い興味と憧れを抱いたと考えられます。
少なくとも、海についてサーバルが知っていると断言できる情報は以下のとおりです。
- 泳げる
- パークの周りを覆うほど広い
「泳げる」という点については、PPPとの会話で最初に海のことが話題に登ったときに言及があります。イワビーが「海の近くでライブがしたい」と言ったのに対して、マーゲイが「それなら泳ぎもパフォーマンスに」と応えており、海=泳げる場所ということはサーバルも理解していたはずです。
その後、イワビーから、「パークの周囲はすべて海で覆われている」ということを教えてもらったため、海=大量に水があるところ、という意識もやはり持っていたと思われます。
そのため、源泉にある大量ん水を見て「海だ」と勘違いしてしまったのでしょう。ただし、サーバルのこの考えは即座にギンギツネとキタキツネによって否定されてしまいました。
ここで覚えておきたいことは、サーバルは海に対して強い関心を持っていたということでしょう。特に、9話の冒頭で描かれたサーバルの死(?)のシーンにおいても「本物の海を見たかった」と語っていることから、サーバルの海に対する関心は人一倍強いものであることがわかります。
そしてもう一つ、雪山に住むフレンズであるにも関わらず、ギンギツネとキタキツネが海の存在を知っていたことにも注目です。彼女たちは本物の海を見たことがある=ほかのちほーに行った経験がある可能性があり、ジャパリパークについてほかにも多くのことを知っているかもしれません。今後の彼女たちの発言には要注目です。
サーバルが海に強い関心を持っていたのは単なる好奇心のほかに、「かばんちゃんの目的地だから、かばんちゃんのために」海へ辿り着きたかった、というより、辿り着かせてあげたかった…「辿り着くまで見届けたかった」可能性 あるでしょうか(。・ω・。)そのためにもサーバルは途中脱落は許されなかったのでゴールを急いだのかも…
個人的には「かばんちゃんのために」という部分よりは、好奇心による部分のほうが大きいと思っています。
なぜなら、この時点におけるサーバルは「港についたとしてもかばんちゃんとの旅が終わるとは思っていない」はずだからです。
ただ、続く10話で港についた後どうするかかばんちゃんに尋ねていたので、もしかしたら「旅の終わり」を予見していた可能性もあるかもしれません。