けものフレンズ7話感想その1:かばんちゃんはヒトの特徴を持っているか?

 

アニメ感想「けものフレンズの謎」まとめ:5話「こはん」

 

【冒頭 ヒトの特徴は?】

へいげんの騒動も一段落し、次のちほーに向かおうとしていたかばんちゃんとサーバル。しかし、そこでかばんちゃんを凝視し続けていたハシビロコウが、「あなたはヒトではないか」と発言しました。

 

サーバル:ヒト?

ヘラジカ:ハシビロコウ、この子が何の動物かわかるのか?

ハシビロコウ:ヒト、のような気がする。私も噂で聞いただけで詳しく知らないんだけど、あなたみたいに不思議なことたくさんひらめいて、とても器用な子らしいよ。

かばんちゃん:ヒト・・・。

ライオン:ヒトって、どんな動物なの?見た目は?爪とか牙とか?

ハシビロコウ:見た目はわからない。でも、頭が良くて、いろんなこと知ってて、色んな物使ったり作ったり。

サーバル:どう?何かピンとくる?

かばんちゃん:まだちょっと・・・。

サーバル:どこのちほーにいるんだろう。そこまで行きたいんだ。

ライオン:どこにいるんだろう?誰か聞いたことあるか?

ヘラジカ:・・・だれも知らないのか・・・。うーん。

 

ヒトがフレンズ化する可能性もある

ヒトはだいぶ変わった動物なのは事実ですが、それでも進化によって誕生した動物の仲間であることは事実です。従って、ヒトあるいは「ヒトだったもの」にサンドスターが当たれば、フレンズになったとしても不思議はありません。

 

従って、かばんちゃんの特徴とヒトの動物としての特徴が一致していれば、かばんちゃんがヒトである可能性は高くなります。そういうわけで、まずはハシビロコウが挙げたヒトの特徴と、かばんちゃんの今までの行動とを比較してみることにしましょう。

 

「頭がいい」という特徴はかばんちゃんにも当てはまる

ハシビロコウが最初にあげたヒトの特徴は、「頭がいい」という点でした。具体的には「不思議なことをひらめく」、「色々なことを知っている」というのがヒトならではの頭の良さであるとのことでした。

 

Wikipediaから、ヒトに関するページを確認してみましょう。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88

 

ちなみに、単に「ヒト」といった場合、ヒト亜目(オランウータン、ゴリラ、チンパンジーなど)を含めたり、現生人類以外の、絶滅した旧人類(ネアンデルタール人など)を含める場合があります。劇中では特に言及がないので、けものフレンズの中における「ヒト」とは単純に現生人類のことを示していると判断していいでしょう。

 

ヒトの文化的側面についてはあえてぼかしてある

さて、ヒトの「頭の良さ」についてですが、Wikipediaには以下のような記述があります。

 

ヒトの習性は、高度に発達した知能や集団内の情報伝達の発達によって、それ以外のすべての動物とは非常に異なった様相を見せる。

 

ヒトにおいては、本能行動はほとんど見られず、学習行動と知能行動が発達していると言える。

 

ヒトの場合には、他の動物に比すれば、文化的に決定される部分が非常に大きい。

 

Wikipediaのヒトに関するページは「生物としてみた場合のヒトの特徴」という視点から書かれているため、少しわかりにくい部分がありますが簡潔に要約すると、

 

・ヒトは他の動物より大脳が発達していて知能が高い

・ヒトは遺伝子に基づく本能的な行動より、学習に基づく行動や将来を予測しての行動が多い

・文化によって取る行動(生活習慣、食習慣など)は非常に多様である

 

といった内容になります。ハシビロコウが指摘したのは、単純に「頭がいい=知能が高い」という点ですが、これはやむを得ない部分もあったのかもしれません。上に書いたように、人間の文化的な側面に触れてしまうと「あるヒトはそうだけど、別の人は違う」ということにもなりかねないからです。

 

たとえば、国や宗教などが違えば食習慣や生活習慣などは大きく異なるでしょう。かばんちゃんを「ヒトのフレンズ」として紹介するためには、どうしても文化的な側面には触れないようにせざるを得ないのです。

 

かばんちゃんが劇中でその頭の良さを発揮したシーンは枚挙にいとまがないので、特に解説は不要でしょう。

 

かばんちゃんは道具を作る描写もある

ハシビロコウが挙げた2つめのヒトの特徴は、「器用である」という点。具体的には「いろんなものを使ったり作ったり」と語っています。道具の使用については簡潔にまとめられた箇所があるので引用しましょう。

 

生活のためにさまざまなものを加工して利用する、広く言えば道具を使うことが、ヒトの特徴のひとつでもある。ヒト以外で道具を用いるの動物は、一部のサルやラッコなどわずかな例に留まる。

  1. 道具を作るための道具、いわゆる二次的道具の使用は、ヒトだけに限られている。また、闘争のための道具(武具や武器)を作り使用するのもヒトに限られたことである。

  2. の使用も、ヒトの文化の発達を支える重要な要素である。が、なぜヒトだけが火に近付き、使うことを覚えたのかについては諸説ある。

  3. 口と手連合仮説では、道具・食料を持ち運ぶために、両手にモノを持ちながら歩くことのできる、直立二足歩行に至ったと考えられている。[14]

 

「道具を使うこと自体が人間の特徴」と語られていますが、けものフレンズの劇中においては注意しなければいけません。フレンズたちが持つ武器や、3話でアルパカがカフェをやっていたように、道具を使うフレンズは珍しくないからです。

 

道具を作るという部分については、「バスを使えるようにするための橋(2話)」や「カフェへの集客のための目印(3話)」といった例があるので、それをもってかばんちゃん=ヒトの証拠だと考えることもできるでしょう。

 

火については、この後のストーリーの中で描写があるのでその折りに触れたいと思います。

 

ヒトを知るものは誰もいない

ハシビロコウがヒトの特徴を紹介したにもかかわらず、回りにいるフレンズたちはヒトがどこにいるのかまったく知りませんでした。

 

以前の考察でご紹介したように、合戦を幾度も繰り返しているへいげんのフレンズたちは、かばんちゃんたちよりも年令を重ねている可能性があります。その彼らですら知らなかったのですから、ヒトはへいげんの近くにはいないか、あるいはヒトがいなくなってからかなりの時間が経過していると見て間違いはないでしょう。

 

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Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

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