普段はあまり雪が降らない東京首都圏ですが、時折大雪に見舞われることがあります。2018年には1月22日と2月2日の2週に渡って関東圏は降雪に見舞われました。特に1月22日の降雪では、公共交通機関の乱れによって多くの人が影響を受けています。
大雪が降ったとき、問題になるのが雪かきの方法です。関東は豪雪地帯とは異なり雪かきの道具を持っていない方が大勢います。雪が降った後で道具を買おうにも、「近所のホームセンターでは道具が売り切れていた」、「天気と足元が悪くて買い物に行けない」というケースも少なくありません。
そこで今回は、普段雪がふらない地方が突如大雪に見舞われたとき、雪かき道具の代わりになるものをいくつかご紹介しましょう。
雪国でも使われる一般的な雪かきの道具
まずは、元々雪かき用に作られた道具をご紹介します。これらの道具が自宅にある場合、そのまま使えば問題ありません。ちなみに私は新潟の出身で、実際にこれらの道具を使った経験がありますので使用感などもご紹介したいと思います。
まだまだ雪も続きそうなので、雪国地方民が雪かき道具について真剣に考えてみました。雪かきは、戦いだ。#北から目線 pic.twitter.com/ldFWITrfud
— さとる@金沢 飯と音楽とデジタルライフ (@iiizzzwww) 2018年1月31日
プラスチックスコップ
雪かきの道具の中では最も軽くて使いやすいです。女性やお年寄りでも問題なく扱えるでしょう。雪国では使っている間に壊れることもありますが、首都圏の除雪ならほぼこれだけで問題ないはずです。
アルミ製スコップ
プラスチックスコップよりは重いもののやや丈夫です。雪国では使っているうちに雪の重さに負けて破損する場合があります。
鉄製スコップ
丈夫なため豪雪地帯の除雪では重宝しますが、最も重いため首都圏ではまずいらないと思います。
このほか、雪を上に乗せて押すスノーダンプや、地面に張り付いた雪を押して取るスノーラッセルといった道具もあります。もし、ご家庭にこれらの道具がなく、突然の大雪で苦労した経験があるという方はご家庭にひとつ持っておくことをおすすめします。首都圏では大雪と言っても最悪数十センチの雪が1回積もる程度なので、プラスチックスコップかアルミ製スコップがひとつ用意してあれば十分でしょう。
さて、ここからがいよいよ本題の、上記のような雪かき道具がない場合の「代用品」のご紹介です。「一般的な家庭にある」という条件に当てはまるものをいくつかピックアップしてみました。
雪かき道具になる清掃用具
ほうき
3cmくらいまでの積雪なら、ほうきで掃いて除雪することも可能です。ただし、一度に履く雪の量が多くなると掃ききれなくなるので注意しましょう。雪の量が多すぎるときはほかの道具と併用して仕上げに使う方法が有効です。
デッキブラシ
デッキブラシはほうきよりも毛が固いため、より重い雪も除雪することができます。薄い氷や、一度解けてみぞれのようになった雪を除雪するのに便利です。ほうき同様、ほかの道具で雪かきをした後の仕上げに使用するといいでしょう。
ちりとり
取っ手がついており、雪をすくいやすい形状をしていることから雪かきに使ったことのある方も多いでしょう。ただし、元々はそれほどの重さに耐えられるものではないので、すくう雪が重すぎると折れてしまうおそれがあるので注意してください。
雪かき道具になる日用品
園芸用スコップ
家庭菜園(ガーデニング)をしている方や、ペットの糞を処分するために持っている方も多いでしょう。家にあるものの中では特に丈夫で使いやすく、除雪にも向いていますが一度に多くの雪をすくえないのが難点です。
洗面器
私は2018年1月22日の大雪のときは、洗面器を使って除雪を行いました。一般的にプラスチック製のものが多いですが、丸い形をしているものが多く形状的に壊れにくい、一度にすくえる雪の量が多い、価格が安いため買い替えが容易といったメリットがあります。
バケツ
材質といい形状といい、洗面器に近いメリットがありますが、底が深いためより多くの雪を救えます。ただし、バケツ自体が壊れなくとも一度に多くの雪を運ぶと重くて大変なので、一度に入れる雪は少量にとどめておいたほうがいいでしょう。園芸用スコップなどすくう道具と組み合わせて運搬用に使うのも便利です。
雪かき道具になる調理器具
フライパン
固くて丈夫、取っ手がついていて使いやすいなどの理由から、道具がないときにやむを得ず使った方も多いかもしれません。ただし、口に入れるものを作る道具を使うわけですから抵抗がある方も多いでしょう。ほかの道具に比べて価格も高めなので使用後の買い替え負担が大きくなるのも気になるところです。
ボール
フライパンと比較すると一家庭に複数個ある場合が多いので使用しても生活に支障が出にくいメリットがあります。形状から洗面器に近い特性を持っていますが、金属製の場合はさらに強度も高まり壊れにくくなるでしょう。
まな板
持ちやすい取っ手はついていませんが、雪をすくいやすい形状をしています。ほかの道具とは異なり、平べったい形状をしているので、ビニール袋を周りに重ねて巻くなどすれば衛生面での配慮も可能です。
番外編:お菓子の缶
ギフトなどでよく見られる、クッキーなどを入れるための金属製の容器がある場合は、雪かきの道具として使うこともできます。元々捨てるものですから、後腐れなく使えるのが利点です。金属なので壊れにくいのも見逃せません。
家にあるものを使って雪かきするときのポイント
雪かき道具が自宅になく、家にあるもので代用する場合は、まず以上に挙げられるような道具がいくつ自宅にあるかチェックしてください。その上で、より除雪に使いやすいものから優先して使うようにしましょう。
最もよいのは、園芸用スコップとバケツの組み合わせです。スコップで雪をすくい、バケツに詰めて捨てに行けば負担が少なくて済みます。それ以外の道具を使う場合は、汚れたり壊れたりすることを考えて、捨てても問題がないものから優先して使うようにしてください。
いざというときのために雪かき道具を用意しておこう
一時的に家にあるもので大雪を乗り切れたとしても、来年以降も同じようにいくとは限りません。いざというとき慌てなくても済むように、自宅にひとつは雪かき道具を用意しておいたほうがいいでしょう。
先にもいいましたが、私のおすすめはプラスチックスコップ、もしくはアルミスコップです。都会での降雪の場合、大抵はこれらがひとつあれば対処できるので、雪かきで苦労した経験のある方はひとつ買っておいて損はないと思います。
Amazon プラスチックスコップの売れ筋ランキング
Powered by amaprop.net
Amazon アルミスコップの売れ筋ランキング
Powered by amaprop.net