けものフレンズ3話感想その19:ロープウェイとジャパリカフェの謎

 

前回記事:

けものフレンズ3話感想その18:フレンズ化=ほかの動物と友達になれる

 

【Bパート こうざんを下山するかばんちゃんたち】

紅茶を飲み、上達したトキの歌を聞いたかばんちゃんとサーバル。電池の充電も終わっているため、麓まで下山することになります。ラッキービーストの案内でロープウェイ乗り場に行くと、そこには麓の乗り場にはなかったロープウェイがありました。

ラッキービーストの離脱は、ロープウェイ準備のため

カフェの目印を作るため、カフェの前面にある草の除草を行っていたとき、一時的にラッキービースト(ボス)が除草を中断しいなくなっていた場面があります。

 

けものフレンズ3話感想その15:フレンズ化すると仲間を失い孤独になる

 

「理由は後に明らかになる」としてそのときは詳細な説明を省きましたが、今回ロープウェイが発見されたことでその理由が明らかになりました。ラッキービーストは除草を中断している間に、ロープウェイ乗り場のどこかに置いてあったロープウェイ本体を準備し、使用可能な状態にしていたと考えられます。

 

麓では本来あるべきロープウェイが所定の場所になく、フリーズしていたラッキービーストですが、今回は見事名誉を挽回したといえるでしょう。ロープウェイ乗り場を見て確認した後、かばんちゃんに「除草を中断してもいいかな」と尋ねていることから「麓の乗り場になかった以上、山頂の乗り場にロープウェイがある可能性が高い」と考えていたのでしょう。

 

ラッキービーストが準備していたロープウェイは、ペダルを漕いで人力で動かす形式のものでした。通常、一般的なロープウェイは電気などの動力が付いていますが、これはそうではありません。乗員も大きさから判断して、一度に3、4名程度が最大だと思われます。

 

ロープウェイを支えるロープは2本確認できるため、実際には複数台が常にロープにセットされた状態で、麓と山頂の両方からいつでも乗車できるようになっていたのでしょう。そうでないと、今回のように山頂にロープウェイ本体がある場合、麓からは乗車できなくなってしまうからです。ということは、正常なときは常にロープにセットされ使われていたはずのロープウェイを「何者かがどこかにしまっていた」と考えられます。

 

残る謎は、「ロープウェイはなぜしまわれていたのか?」と「ジャパリカフェは元々何の建物だったのか?」の2点です。

 

ロープウェイはなぜしまわれていたのか?

本来乗り物として使っていたはずのロープウェイはなぜすべてしまわれていたのでしょうか?ロープウェイが人間用の乗り物だったとするなら、それを収納していたのはパークを作ったヒト(あるいは、ガイドロボットのラッキービースト)であったと考えられます。

 

3話のこのシーンまでの間にも、ジャパリパークがテーマパークだった名残は随所に出てきます。代表的なものとしては、

 

  • 1話の案内板(と、備え付けられていた地図)
  • 2話の見学ルートの足場
  • 2話のアンイン橋(の残骸)

 

などが挙げられます。どれも見学者がパーク内を移動しやすくするために作られたと考えていいものです。

 

もうひとつ忘れてはいけないのは「ジャパリバス」でしょう。あれはまさしく「見学用の乗り物」です。しかし、そのジャパリバスも所定の場所になく、しかも運転席と座席が離ればなりなった状態で発見されました。所定の場所に置かれておらず、すぐに動かせない状態になっていたという点ではロープウェイもジャパリバスと同じです。

 

ジャパリバスとロープウェイ、どちらも「テーマパークだったはずの場所で乗り物として使われていたはずのもの」です。それらがすぐ乗れるような状態になっていなかったということは、ジャパリパークは「一定の期間、見学者が訪れていないのではないか」ということがわかります。

 

2話までのストーリーからわかっていたのは「多分ここは人工のテーマパークだったんだろう」という過去の断片的な情報だけでした。アンイン橋が流されていたことなどから、「おそらく現在はテーマパークとしての機能は失われているのだろう」という推測は可能でしたが、なぜそうなったのかについては完全な謎に包まれていたのです。仮に橋が流されてしまったとしても、パークの運営が続いているのなら再び橋をかけなおせば済む話だからです。

 

アンイン橋という交通手段が破損したままにされていたこと、ジャパリバスやロープウェイなどの乗り物が整備されていなかったことから以下のような推測が成り立ちます。

 

  • ジャパリパークは現在、テーマパークとしてお客を呼ぶことはしていない。
  • アンイン橋やジャパリバスなど、一部の設備は放置されている
  • ロープウェイなど「使わないことを見越して収納済みの設備」もある

 

もしかしたら、ジャパリバスもロープウェイ同様どこかに収納されていたのかもしれません。その後、アンイン橋が破壊された際の環境変化などの影響によって「収納場所ごと流されてしまった」としたらどうでしょうか?そう考えれば、なぜ運転席と座席がバラバラになっていたのかという点についても説明がつきます。

 

ジャパリカフェは元々何の建物だったのか?

アルパカ・スリが「ジャパリカフェ」と呼ぶ建物も、人の手により建てられたものと考えられます。しかし、現在アルパカがそこでカフェをやっているからといって最初からカフェだったとは限りません。ジャパリカフェの元々の役割としては以下のような可能性が考えられます。

 

  • ジャパリバスの電池を充電するための場所
  • こうざん山頂での休憩所
  • 最初から「カフェ」だった

 

ジャパリカフェには電池の充電設備と太陽光発電パネルがあります。当然、本来の役割は「ジャパリバスの電池の充電」にあったと考えるのが自然でしょう。しかし、こうざんに行く手段はロープウェイしかありません。(かばんちゃんとサーバルが用いた方法はおそらくイレギュラーなものでしょう)

 

「バスで行けない場所に充電設備がある」というのは普通に考えると不便なので「電池を充電できる」というのはあくまでも補助的な役割だったと考えた方がいいでしょう。

 

2番めの可能性は「山頂での休憩所」として作られたというものです。こうざんは高所にあり、通行には不便ですが逆にパークのお客さんから見れば「珍しい動物(フレンズ)に会える場所」出会ったと思われます。そのような場所に休憩所があれば見学にも便利だったことでしょう。

 

3つ目は「やはりジャパリカフェは最初からカフェだった」というものです。山頂での休憩所と言いましたが、ヒトが休憩するための場所であれば食べ物や飲み物を提供するのは基本でしょう。

 

また、ジャパリカフェ内部には人間向けの「メニュー」のようなものが見受けられます。後にストーリーの中で、フレンズのほとんどは文字が読めないことが判明します。文字が読めないのにメニューを用意しているんのは不自然です。

 

現在カフェを運営しているアルパカが「意味はわからないけど、インテリアとして置いている」と理解するのが自然ですが、言い換えれば「メニューはアルパカが持ってきたのではなく、最初からカフェ内にあった」と考えられます。元々カフェとして使われていたのなら、メニューがあってもおかしくはありません。

 

謎に満ちていたジャパリパークの現在の様子が少しずつ浮き彫りになってきたといえるでしょう。

 

投稿者:

コンテンツの魅どころ

Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

「けものフレンズ3話感想その19:ロープウェイとジャパリカフェの謎」への2件のフィードバック

  1. ボスが用意していたのは緊急用(メンテナンス用)のものでは?
    本来ならばもっと大きな(電動の?)ゴンドラが用意されていたように思われる
    あのペダル式の物は一般人が使用するにはキツすぎると感じる

    1. そうだとすると、ロープウェイのゴンドラは現在使われていないためにどこかに収納されているのでしょうね。
      もしかしたら、年月の経過で電源が不足たために電動のものは使われなくなったのかもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

モバイルバージョンを終了