けものフレンズ7話感想その6:サーバルがクイズをやる気満々だった理由

 

けものフレンズ7話感想その5:かばんちゃん、サーバルと文字

 

【Aパート 新しい問題と不正解】

樹状のアーチで覆われた空間にやってきたかばんちゃんたちの前に「もんだい」と書かれた板が姿を現しました。「ラクダは一度にコップ500杯分の水を飲むことができる」という問題に、「はい」という回答を選んだかばんちゃんたちは右側の通路を先に進みましたが・・・。

 

(選んだ答えの道を進んでいく3人)

 

かばんちゃん:「せいかい!」だって!

サーバル:やったー!

かばんちゃん:にしても500杯って。

サーバル:気持ちわかるなぁ。さばくは喉乾くもん。

ラッキービースト:次の問題だよ。

サーバル:わ、またある。

かばんちゃん:えーっと。「ラクダの コブには みずが はいっている はい→ ならみぎ ←いいえ なら ひだりへ」

サーバル:おおーっ!それでたくさんお水飲めるのかぁ。

かばんちゃん:ラクダさんってコブがあるの?

サーバル:うん、聞いたことある。・・・じゃあ、こっちだ!

(はい、の選択肢の道を進む3人)

サーバル:あれ?

かばんちゃん:ここ、もしかして・・・。サーバルちゃん、ここ最初の場所だよ。

サーバル:えっ?なんでなんで?

かばんちゃん:間違えると、ここに戻ってくるってことじゃないかな?

サーバル:みゃー!負けないぞー!もう一回!

 

ひとつ正解してもさらに続くもんだい

かばんちゃんたちが選んだ問題の答えは「はい」でしたが、これは見事正解だったようです。

 

https://matome.naver.jp/odai/2137515233230558101

 

実際に、ラクダの雑学についてまとめられたNAVERまとめを参照すると、「ラクダは1度に80~136リットルもの水を飲むとのこと。これを500で割ると160~272ミリリットルとなるので、今回の問題中では「コップ1杯あたりの水の量」をおよそ200ミリリットル前後だと見積もっているのかもしれません。

 

ともあれ、正解の選択肢を選び、よろこぶかばんちゃんたちでしたが、ラッキービースト(ボス)がすぐさま次のもんだいがあるのを見つけました。新たな問題は同じくラクダに関するもの。「ラクダの背中のコブは水がはいっているか?」という、古典的な問題です。

 

回答の主導権を握っているのはサーバル

1問目の問題では、ラクダのことを知っているふうであったサーバルが答えとなる選択肢を選びました。それに対してかばんちゃんは、「はい」が正解であったのを知っても「いくらなんでも500杯も水を飲むのは飲み過ぎだ」と半信半疑な様子。問題の題材となっているラクダを知っている分、サーバルのほうが回答の主導権を握っている様子が見て取れます。

 

今回も同じくラクダに関する問題である以上、サーバルが先に答えを選んで進んでいったのは自然な成り行きだったといえるでしょう。すでに何度もご紹介してきているとおり、サーバルは「未知の課題への挑戦に燃える性格」をしています。ましてや、今回の出題された問題は自分が知っているラクダに関するもの。正解を選んでかばんちゃんにいいところを見せようと考えたとしても不思議ではありません。

 

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ところが、サーバルが選んだ選択肢は残念ながら不正解。サーバルは自身の知識をかばんちゃんに示すことはできませんでした。

 

問題を選ぶとスタート地点に戻る迷路

かばんちゃんが周囲の景観からすぐに気がついたように、この空間は不正解の選択肢を選んでしまうと入口に戻されてしまうような構造になっています。しかし、よくよく考えてみるとこれはかなりおかしな構造です。

 

なぜなら、かばんちゃんとサーバルを入り口に戻すためには、不正解の選択肢を入り口に繋げなくてはいけません。しかも、常に同じ方向だけを正解にしたのではパターンを読まれる可能性もあるので、はいといいえの選択肢が適度に織り交ぜられているのが最善だといえるでしょう。

 

しかし、それだと後半の問題に行くに従って、通路がどんどん外側へ歪曲し、手前に向かって戻るような構造になっていくはずです。画像がないとわかりにくいかもしれないので、以下のようなペイントで5分位で書いた画像を用意しました。

 

このようにしてみると、なぜ私が「おかしい」といったかがお分かりいただけるかと思います。不正解の選択肢はすべてスタート地点に戻っていくため、明らかに途中で方向転換し「後ろに戻っている」ような感覚があるはずです。そうであれば、なんとなく反対に進んでいるような気がした時点で「あっ、これは不正解だな」と考えて引き返せばいい、ということになるはずです。

 

サーバルの積極性が、逆にゴールまでの道のりを険しくした?

かばんちゃんとサーバルがその後、どのようにしてこの問題迷路を抜けたのかについては、また次回ご紹介することにしたいと思いますが、基本的に私が上で考えたような「問題にまともに応えようとするのではなく、逆戻りしている感覚があるかどうか」によって正解かどうかを判断する方法をかばんちゃんたちはとりませんでした。

 

そうした抜け道的な方法を思いつかなかったという理由はもちろんですが、もう一つの理由として考えられるのがサーバルの存在でしょう。

 

ラクダの問題に限らず「未知の課題への挑戦に燃える性格」をしているサーバルは、かばんちゃんが答えを考えるよりも先にどんどん先へ進んでしまった可能性があります。そうなれば、たとえかばんちゃんが問題の正解をあてられたり、「抜け道」に気がついたりしたとしても、結局は総当たりで問題を解決する羽目になってしまったことでしょう。

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「けものフレンズ7話感想その6:サーバルがクイズをやる気満々だった理由」への2件のフィードバック

  1. ゴールまでの道筋が図のように直線的に配置されておらず、湾曲してカムフラージュされていた可能性もあるかも知れませんね(。・ω・。)
    例えば、クイズの分かれ道がちょうど噴水のような形で分岐していれば正解も不正解もUターンすることになったり、直線的なルートがスタート地点に繋がったりという迷路にできそうです。と言っても、高い方向感覚があれば見破れるかも知れませんが、木ばかりで目印のない道をS字にくねらせるなどすればかなり迷わせることはできるかも…?

    1. 私が示した図はおそらくあり得る中でも最も簡単な部類に属するパターンだと思いますが、実際にはもっと入り組んだ造りの通路になっている可能性はありますね。
      丘陵とトンネルで立体交差ができていたり、かなり入り組んだ通路になっているかもしれません。

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