【Bパート 完成した家の使い心地は?】
ビーバーが指示を出し、プレーリーが作業をする方法で、いよいよ2人の家が完成しました。
4人:できたーー!!!
かばんちゃん:おおーっ!!
オグロプレーリードッグ:いい見晴らしであります。
サーバル:わーい!(はしごから飛び降りる)
アメリカビーバー:ここ、いいっすね。(家の真下にある、水辺に面している部分から顔を出す)
プレーリー:こんにちはであります。・・・またこんにちはであります。(岸にあるトンネルの入口のドアを開ける)
サーバル&かばんちゃん:ハハハ・・・!!
サーバル:ここに寝転がれる場所、欲しくなるね。(部屋の一角を指差す)
ビーバー:それいいっすね。・・・これでどうっすか?(ベッドの模型を取り出す)
サーバル:はやっ!
プレーリー:なるほど、こういうことでありますな。(ベッドの実物を持ち出す)
サーバル:はやっ!
かばんちゃん:息ピッタリの2人だね。
サーバル:ほんと!
2人の希望を完全に叶える理想の家
ビーバーとプレーリーの協力、そして2人を励まし続けたかばんちゃんとサーバルの働きによって、ついに家が完成しました。当初模型で計画したとおり、次のような要件を備えた家です。
- 湖の中にある離れ小島のような陸地の上にある
- 湖の外からは、泳ぐかトンネルを通って入る
- 住居部分はトンネルの他、高床式のログハウスである
- トンネル(陸地)部分とログハウスの行き来ははしごを使って行う
4人は大いに喜び、家の使い勝手を確かめることにしました。
見晴らしがよく、湖とトンネルに直結するログハウス
主要な居住部分になるログハウスは高床式。プレーリーが言うとおり高さがあるのでいい見晴らしが楽しめます。登るためにははしごが必要ですが、身体能力に優れたフレンズたちならサーバルがやったように降りるときは飛び降りるだけでも十分でしょう。
ログハウスは、半分が陸地に、もう半分が水面の上に乗るような位置に作られています。これは穴を好むプレーリーと水辺を好むビーバーの希望を折衷した結果でしょう。はしごを降りればビーバーはすぐに湖に、プレーリーはトンネルの中に入ることができます。
入り口の扉は防災とプライバシー保護に役だつ
ここで、サーバルとかばんちゃん、プレーリーは湖の岸辺にあるトンネルの入口を確認しているシーンがあります。入口は穴が開いているわけではなく、木でできた枠と入口の扉が付いています。知らないフレンズや野生動物が侵入するのを防ぐほか、雨風が入るのも防ぐことができるでしょう。特にトンネルは崩落の危険があるため、入口に扉がついているのは必須といえます。
また、家に求める条件のひとつとしてビーバーが掲げていた「外から見えにくいように」という条件も満たしています。ビーバーは基本的にログハウスの方で暮らすはずですが、家の入口にあたる部分が外から丸見えになっていたのでは落ち着くことはできないでしょう。
3人をログハウスの上から優しく見守るビーバーの姿が印象的でした。
フレンズが人間レベルの科学技術を手に入れた
最後は5話の集大成とも言える印象的なシーンです。サーバルから、「ログハウスに寝転がれる場所があるといい」と提案を受けたビーバーは瞬時に木でできたベッドの模型をつくりました。あまりの速さにサーバルも驚きますが、それだけでは終わりません。ビーバーの模型を見たプレーリーが瞬く間に本物のベッドを作りあげてしまったのです。
「家」は人間がつくるもののなかでも極めて複雑な構造物です。ビーバーとプレーリーは、2人で協力し始めた途端、半日もかからずに複雑な家を完成させました。この2人の技術力を持ってすれば、ベッドのような比較的単純なつくりの家具など一瞬でつくれたとしても不思議ではありません。
かばんちゃんは、「2人の息がぴったりだ」と感心しますが、これはジャパリパークにとっても大きな意味があります。もしビーバーとプレーリーがその気になればほかにもログハウスやベッドを量産したり、2話「じゃんぐるちほー」においてかばんちゃんが作った簡易的な橋をもっとちゃんとした形で完成させることさえ難しくないはずです。つまり、ビーバーとプレーリーはジャパリパークに科学技術の革命をもたらしたと言えるでしょう。
ただし、それはあくまでビーバーやプレーリーに今回獲得した技術を使うつもりがあればの話です。実際には、2人がその技術力を自分たちの生活以外のために使う理由は今のところはありません。従って、ジャパリパークの現状が大きく変化する可能性もまだ高くはないといえます。
しかし、今回、ビーバーやプレーリーが人間と同等、あるいはそれ以上の技術力を持つことができたということは、それ以外のフレンズもそうなる可能性があることを示唆しています。そして、この変化が起きたきっかけとなったのが、かばんちゃんとサーバルのアドバイスでした。この2人の存在がジャパリパークに極めて大きな変化をもたらしつつあるということがお分かりいただけると思います。