けものフレンズ5話感想その7:フレンズにとっての家づくりとはなにか?

 

 

【Aパート ジャパリバスで針葉樹林へ】

ビーバーの家づくりの材料となる木材を探すため、かばんちゃんたちはジャパリバスに乗り込み針葉樹林を目指して出発します。

 

アメリカビーバー:わぁ~はは!(ジャパリバスの様子に感動する)

ラッキービースト(ボス):じゃあ行くよ。

かばんちゃん&サーバル:おー!

アメリカビーバー:あっ!ちょいとお待ちを。

サーバル:どうしたの?

アメリカビーバー:これは持ってるっす・・・、忘れ物は・・・ないっす。大丈夫っす!

ラッキービースト:じゃあ・・・。

アメリカビーバー:ああ!ちょいと!ダム、穴空いてないっすよね?しばらく留守にしても平気っすよね?

サーバル:考えすぎだよ~。

 

(ジャパリバスで林の間を通っていく)

 

アメリカビーバー:あ~、すごいっすねこれ・・・。

サーバル:でしょ?ジャパリバスっていうの!みんなで直したんだ。

アメリカビーバー:動く家みたいっすねぇ・・・、こういうのも最高っすねぇ・・・。

サーバル:でしょ、でしょ!・・・まあ、そのバスでぶつけちゃったんだけどね・・・。

ラッキービースト:右上の木を見てみよう。エナガの巣だよ。エナガは苔と蜘蛛の糸を紡ぎ合わせて巣を作るんだ。木のコブのような色と形で外敵から見つかりにくくしているよ。

 

今度は左側をよく見ててね。ツカツクリの巣だよ。オスが土や落ち葉を積み重ねて作った巣の中に、メスが卵を産むんだ。

 

サーバル:みんなすごいね。私だったらそのへんで適当に寝ちゃうけど。

アメリカビーバー:俺っちはある程度囲まれてないと不安っすよ。

ラッキービースト:このように、動物だったときの習性から家をつくるフレンズもいるみたいだよ。元と体の形がだいぶ違うから、最初は結構模索があるみたいだね。

アメリカビーバー:俺っちもそうっすよ。本当はもっと小さくて狭い家がいいんすけど、この体だとどうしても大きくなっちゃうんすよね。

かばんちゃん:わかります。狭い所落ち着きますよね。

アメリカビーバー:そうそう!外から見えないように蓋ができたり。

かばんちゃん:あーいいですね!落ち着きます!

サーバル:ふたりとも性格が似てるかも。

ラッキービースト:見えてきたよ。

 

バスでの移動中も話題は家づくりのこと

出発する前、ビーバーの心配性がまた始まりますがサーバルがフォローして事なきを得ます。5話は家づくりというテーマがはっきりしているので、当然のようにバスの中での会話も家に関するものです。

 

バスを初めて見るビーバーが「動く家のようだ」と感動する素振りを見せました。バスは乗り物ですが、ほとんどのフレンズは乗り物に乗った経験などないはずなので家に例えたのも無理のないことです。

 

5話に登場した巣はどの動物のものか?

バスでの移動中、ラッキービーストが周囲のガイドを行う光景は珍しくありませんが、ここでも紹介するのは動物の家=巣に関する情報です。進行方向に向かって右手の木の上にある「エナガ」の巣と、左側の地面にある「ツカツクリ」の巣について解説します。

 

エナガがスズメの仲間で、ユーラシア大陸に広く分布する鳥です。日本においても九州より北の地域で姿を見ることができます。

 

 

 

ツカツクリはアメリカやインド、東南アジアに生息する鳥です。劇中に出てきたとおり地面の上に巣を作ります。

 

 

 

このほか、ラッキービーストの説明中に画像だけですがさらに3つの巣が登場します。これらについては特に解説がないので、何の動物の巣なのかは想像するしかありません。

 

ひとつ目に登場したのは、木の枝らしきものを集めて作った巣の前に色鮮やかな小石らしきものが散りばめられています。自分で何の動物の巣か探してみましたが、おそらくはニワシドリの巣ではないかと思われます。色とりどりの石はメスの気を引くためのものです。

 

https://matome.naver.jp/odai/2138734842643069001

 

二つ目の巣は、草むらの中に枯れ草で編まれた横向きの丸い巣がある画像ですが、こちらも自分で調べてみました。おそらく、カヤネズミの巣ではないかと思われます。

 

 

 

3番目の巣は、木の葉っぱと枝を組み合わせたような巣でした。画像から巣のある位置が確認できなかったので、この巣は何の動物のものなのか特定するのが困難でした。確証はありませんが、オランウータンの巣などが近いのではないかと思います。

 

狭い所好きで大いに盛り上がるかばんちゃんとビーバー

巣=家に対して、サーバルとアメリカビーバーの考えは対象的なものでした。サーバルは元々、巣をつくる動物ではありません。そのため、フレンズになった今でも特に家を持つ必要性は感じていない様子です。

 

一方、アメリカビーバーは「家がないと不安」、「本当は狭い家に住みたいが、フレンズの体は大きいのである程度大きな家でないとダメ」と語っています。このとき、「狭い家は落ち着く」という話に食いついてきたのがかばんちゃんでした。

 

かばんちゃんでなくても「狭い場所にいると気持ちが落ち着く」という人はよくいます。人間が狭い場所にいると落ち着く理由は「赤ちゃんのころお母さんのお腹の中にいたのを思い出すから」などとされていますがはっきりしたことはわかっていません。ともあれ、かばんちゃんとビーバーは好きなものが一致したことで大いに意気投合します。

 

「フレンズ化による変化」は不変のテーマ

「フレンズ化した動物は、昔の習性で巣をつくる場合がある」という情報がラッキービーストから語られます。しかし、動物だったころとフレンズになってからでは体の形が大きく変わります。そのため、今回のアメリカビーバーがそうであるように「フレンズの形に適した家」をつくるのに四苦八苦するフレンズが多いというのです。

 

私は5話の考察の最初の方で「5話はけものフレンズの話の中でも、キャラ同士のセリフがメインになる異色の回である」と説明しました。上で説明したように「家づくり」という「この回のテーマ」、そして「家づくりが難しい理由=フレンズ化による体の変化」といった話の中で重要な要素がすべてキャラクターのセリフを通じて説明されるからです。

 

ですが、1~4話の考察を見てきてくれた方であれば、描かれている内容自体が特殊なわけではないということもお分かりいただけると思います。たとえば、3話「こうざん」は、「本来群れで暮らしていた動物が、フレンズ化によって仲間を失い、新たな仲間を探す話」でした。「フレンズ化による変化にどう対処するか?」という点では今回の5話と全く同じテーマを扱っているのです。

 

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コンテンツの魅どころ

Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

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