けものフレンズ4話感想その7:さばくちほーとスナネコの特徴

 

前回記事:

けものフレンズ4話感想その6:さばくちほーを進むかばんちゃん

 

【Aパート 砂漠の熱で高音になるジャパリバスの床】

かばんちゃん:それにしても、暑いね。

ラッキービースト(ボス):さばくちほーは、寒暖差が激しく昼は40℃を超えることも珍しくないよ。

サーバル:へー。

かばんちゃん:暮らすの大変そう・・・。

ラッキービースト:だから、なるべく暑くならないように、それから水分を失わないように進化した動物が多いんだ。

サーバル:その点、バスはいいよね。木陰のまま走れる感じ。・・・ん~?

(バスの床が高温になる様子)

サーバル:あーっ!ボス!暑いよ!下が暑っついよ!あっち!

かばんちゃん:あー!あっち!

スナネコ:そうですか?僕、平気ですが。

かばんちゃん:えーっ!

ラッキービースト:スナネコは足の裏が長い毛で覆われていて、暑い砂もへっちゃらなんだ。

スナネコ:おー、どおりで。

サーバル:ボス、どこか涼しいところない?カラカラになっちゃう。

スナネコ:じゃあ、僕のウチ行きますか?

サーバル&かばんちゃん:お家?

 

さばくちほーの特徴:昼夜の大きな寒暖差

砂漠の気候的特徴である「昼夜の寒暖差の激しさ」についてラッキービーストから解説があります。ここでもたびたび引用しているWikipediaの「砂漠」に関する記述を参考にしましょう。

 

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%82%E6%BC%A0

 

砂漠は植生の少ないことや晴天が続くことなどから、気温の一日の変動が非常に激しいのが特徴である。低緯度にある砂漠においては夏の日中には50度を超えるところもある一方で、冬の夜間には晴天のため気温が下がり、氷点下になる地域すらある。こうした気温変動の激しさと風の強さ、そして降雨時の流水の激しさは岩石の風化を促し、風化した岩石は砂となって砂丘を形成する。

 

木や草が生い茂っている地域では、植物やそれに含まれる水分が周囲の気温を一定に保つ働きをします。降り注ぐ太陽光を和らげたり、水の気化熱によって温度変化緩やかになったりするからです。

 

しかし、砂漠においてはそうした植物や水による気温調整の働きは期待できません。太陽の熱を遮るものはほとんどなく、暖められた地面の熱から逃げる手段も限られています。

 

こうした激しい温度差によって岩石が風化して生まれるのが砂漠の砂です。昼間、暖められた岩石は熱によって膨張しますが、夜には温度が下がるため再び縮んでしまいます。激しい温度差に絶えず晒され続けたものはこの膨張と収縮の繰り返しによって次第に劣化・風化して崩れてしまうのです。一般的にもアスファルトの道路や鉄道の線路、家の外壁などが昼夜の寒暖差によって少しずつ劣化していくことが知られています。

 

 

さばくちほーで暮らす上でスナネコが優れている点とは?

砂漠の過酷な環境を知り、「暮らすの大変そう」ともらすかばんちゃんに対してラッキービーストは「暑くならないよう、水分を失わないよう進化した動物が多い」と答えます。どのような過酷な環境だろうと、その環境に適応できるよう進化した動物であればうまく暮らしていくことができる、と言っているわけです。

 

「さばくちほーの動物」といえば、かばんちゃんたちに同行しているスナネコがいます。ここまでのシーンではスナネコについて「熱しやすく冷めやすい性格」という点くらいしか描かれていません。(立ち往生していたジャパリバスを動かすシーンでは、明確な描写がありませんでした)

 

スナネコがどのようにさばくちほーに適応しているのか、それが次のシーンで描かれることになります。

 

 

サーバルはさばくちほーの過酷な環境を聞いても、特に危機意識を持つことはありませんでした。「ジャパリバスに乗っていれば、木陰にいる感じのまま移動できる」と考えていたのです。日差しを避けられるという点を「木陰にいる感じ」と表現しているのはいかにもさばんなちほーで暮らしていたサーバルらしい表現です。

 

足の裏の毛が長いスナネコは暑さも平気

しかし、その認識が間違いだったことがすぐに判明しました。ジャパリバスの床に砂漠の熱が伝わり、とても座っていられない状態になってしまったのです。かばんちゃんとサーバルは暑い床に四苦八苦して飛び跳ねますが、スナネコは全く平気な様子です。

 

ラッキービーストは「スナネコは足の裏に長い毛があるために熱に強い」と説明しました。これを聞いて、スナネコ自身も自分の足の裏を見て確認するという描写があります。このことから、スナネコはどうして自分が砂漠の熱に耐えられるのか知らなかったことがわかります。

 

自分の長所を自覚したことがないスナネコ

これまでに登場したフレンズの中にも、「自分の得意なこと、苦手なこと」を自覚していないキャラクターはいました。たとえば、高い山を移動する能力に優れているのに、そのことをまったく自覚していないアルパカ・スリなどがいい例です。

 

けものフレンズ3話感想その13:アルパカ・スリとトキの意外な共通点

 

今回のスナネコもそれと同様「砂漠の暑さに強く進化した」という自身の長所を自覚していませんでした。しかし、「長所を自覚していない」という点については同じであっても、ストーリー上の意味合いをアルパカと同じように解釈していいのか、については疑問が残ります。

 

アルパカが自身の長所を自覚していなかったのは、以下の理由があると考えられます。

 

フレンズ化する以前、同じ種類の群れで暮らしていたので(アルパカは群れで暮らす動物)、「自分と違う種類の動物(長所・短所が違う)と触れ合う機会が少なく、他者と比べたときの自身の長所を考えたことがなかった。

 

一方、スナネコは基本的に単独で暮らす動物です。(繁殖時のみ群れを成す)

また、普段どの程度ほかのフレンズと触れ合っているのかもわかりません。

 

http://ryoquest.sakura.ne.jp/town/cgi-bin/town/patio212/game.cgi?mode=view&no=63

 

従って、「他人と自分の違いを比べたことがない」というより、そもそも「自分のどこが優れているのか考えたことがない」という方が正しいでしょう。

 

4話のAパートは場面転換が多く、次々と現れる新しい状況にかばんちゃんやサーバルがどう対処していくか?という冒険譚的な要素が強いのが特徴です。新しく登場するフレンズやちほーの特徴も、そうしたなかで描かれていくのでこの後の展開も見過ごせません。

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Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

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