【Bパート セルリアンの大群からの脱出】
そりに乗ってゆきやまをくだり、セルリアンからの逃走を図るかばんちゃんたち、そりのスピードは十分で、セルリアンを大きく引き離すことができました。
サーバル:はやいはやい!これなら逃げられるね!
ギンギツネ:あっ、傾けるとちょっと曲がれるわね!
サーバル:すごいすごーい!そり楽しいなー!
かばんちゃん:あそこで止まりましょう。キタキツネさん、ギンギツネさん、行けますか?
キタキツネ:任せて、ゲームで鍛えてるから。ギンギツネ、もうちょっと右。
ギンギツネ:こうね。ふっ、うう・・・。
キタキツネ&ギンギツネ:うわぁぁぁぁ!
(そり、急加速したあとジャパリバスがある丘の上で停止する)
サーバル:よかったー!やり過ごせたね!
ギンギツネ:もう少しして落ち着いたら下山しましょう。一応、あとでハンターにも連絡しておくわね。
そりを楽しむサーバルと、おそれるキツネたち
そりが滑り出すしたとき、サーバルは割とすぐに適応し、楽しそうな表情を浮かべています。サーバルは「未知の課題に挑戦することに燃えるタイプ」なので、いいかえればこうしたスリルを伴う行為や、スポーツのような他人との競争も楽しんで行えるタイプなのかもしれません。
それに対して、ギンギツネやキタキツネは恐怖や不安が前面に出たリアクションをしています。サーバルも彼女たち同様、そりに乗って山を滑るなどという経験は初めてのものだったでしょう。それなのにこうした対象的なリアクションが見られることは面白いと思います。
しかし、ギンギツネもそりが滑っている間、ただ怖がっているばかりではありませんでした。重心を移動させることによってそりの行き先をコントロールできることを知り、キタキツネとともに運転手の役を果たすことになりました。
ゆきやまを降りた後、どうやって逃げるか?
ひとつ気になるのは、そりに乗る前にかばんちゃんがそりの操縦方法や、止まる場所などについて考えていたのか?という点です。かばんちゃん自身、そりに乗るのもつくるのも初めての経験だったのは間違いありません。時間もなかったことですし、おそらく「ぶっつけ本番」で乗ってから考えたのではないでしょうか。
そう考えると、かばんちゃんの作戦も実際にはかなりの綱渡りだったことがわかります。そりの操縦と、安全な停止場所が見つからなければ、山を降りたところでセルリアンに追いつかれてしまう可能性も十分にあったわけです。ギンギツネが操縦方法に気がついたのは幸運だったといえるでしょう。
逃走の途中、かばんちゃんは山の下においてきたジャパリバスの位置を確認し、そこに向かうようギンギツネ、キタキツネに指示しました。追い詰められている状況とは言え、かばんちゃんもそりで山を降りた後のことを考えていたのです。
そりというものは、重力を利用して斜面から滑り降りる乗り物です。従って、山を降りたらもう移動することはできません。セルリアンたちが自力で移動できる以上、そりで山を降るだけでは逃走手段として十分とは言えないわけです。
言うまでもなくジャパリバスには動力が付いています。そりが止まってもジャパリバスにたどりつけさえすれば、そこからはバスに乗って逃げることも可能です。確実な逃走を願うなら、そりでジャパリバスにたどり着くことは必須条件だといえるでしょう。
ジャパリパークにも「デジタルゲーム」が存在する?
キタキツネはそりを操縦するにあたって「ゲームで鍛えているから大丈夫」と語っています。このシーンの直前にあたる、セルリアンの出現に戸惑うシーンでも「もう二度とゲームできないのか」とつぶやいており、ジャパリパークにも何らかの「ゲーム」が存在することがわかります。
現代社会においては、ゲームというとコンピュータやスマホを利用して行う「デジタルゲーム」のことを指すのが一般的な用法になっていますが、キタキツネが言うゲームもまた「デジタルゲーム」のことであろうと考えられます。
なぜなら、そりの操縦という「操作によって進行方向を変える」という行為を「ゲームでなれているから大丈夫」と語っているからです。このような操作は、アクションゲームのようにキャラクターをリアルタイムで操作するゲームでよく用いるものなので、必然的にキタキツネがよくやっているゲームは、デジタルゲームだろうと考えられます。
キタキツネとギンギツネの操作のかいあって、かばんちゃんたちは見事にジャパリバスのもとまでたどり着くことができました。ジャパリバスのある場所がちょうど丘のようになっていたことから、セルリアンたちの追跡もやり過ごすことができたのは幸運です。丸い形をしていたセルリアンは雪山を降る過程で加速しすぎていたため、かばんちゃんたちのようにジャパリバスのそばで止まることができなかったからです。
謎の存在、「ハンター」の役割とは?
このシーンで気になるポイントは、ギンギツネの言葉にあった「ハンター」という存在です。現時点ではハンターについてほかに情報がないため、ギンギツネのセリフが語られた状況からどのような存在か類推するしかありません。現時点でわかっていることをまとめておきましょう。
- 「セルリアンに襲われている」あるいは「発見した」状況で連絡するべき相手
- 何らかの手段で連絡が取れる
- ギンギツネ・キタキツネはもちろん、サーバルやかばんちゃんも知っている(と思われるような)有名な存在である
これらの状況証拠から考えると、ハンターとは「セルリアンを対峙する役目を負った存在」であると予測できます。現時点ではこれ以上の情報はないので、ハンターについては今後新たな情報が偉えるのを待つことにしましょう。
もうひとつ気になるのは、ギンギツネがハンターに連絡するにあたって、どのような手段を使おうと考えているのかという点です。あたかも我々がメールやスマートフォンを使って他人に連絡を取るかのような気軽さで「連絡する」といっていますが、そうした連絡手段がパーク内に存在しているのかどうか、劇中ではまだ描かれていません。
ですが、おそらく「デジタルゲーム」がパーク内に存在するということがわかった現在、仮に無線機のようなものが存在し、それをフレンズたちが使っていたとしても驚くことではないでしょう。ゲームをプレイできるのなら、そういった機器を操作することも難しくはないはずだからです。
セルリアンの襲撃という思わぬ危機を乗り越えたかばんちゃんたちですが、今回の旅の目的地である「温泉」にはまだ行っていません。次回は苦しい状況を乗り越えたかばんちゃんたちが、そんな癒やしを体験するシーンです。
科学技術を利用した通信機器以外にも何かありそうな気はするんですがすぐには思い浮かびませんね。。。ハンターたちが通信機器を携えて活動してる様子は無かったので別の何かではないかと踏んでいるのですが…
「狼煙」は火がないと使えませんがそれに近い機能を持つ何かがあれば遠方への連絡ができるのかも?
他には、定期的にパトロールのような行動を行うフレンズがいるか…鳥類なら、ありそうかも?
また、アプリ版には、パークの平和を守ることに生き甲斐を感じるセグロジャッカルというフレンズがいるようなのです。
ハンターには、どこか定期的に立ち寄る詰め所のようなところがあるのかもしれません。
仮に人(フレンズ)づてに連絡しているのだとしても、決まった連絡先がなければ不便でしょうから。