【冒頭 かばんちゃんを元気づけるサーバル】
ハシビロコウから、ヒトではないかと指摘されたかばんちゃん。しかし、本人にはあまり実感はなく、その場にいるフレンズたちもヒトの住んでいるちほーを知るものは誰もいませんでした。
サーバル:かばんちゃん!
かばんちゃん:ああっ!
サーバル:よかったね!あとはヒトが住んでるところを探すだけだね!
かばんちゃん:うん!
ライオン:それこそ、図書館で聞いたらどうだ?
ヘラジカ:図書館は、しんりんちほーに入って2番目の分かれ道を右だ。分かれ道に注意してな。
サーバル:うん。
かばんちゃん:ありがとうございます。
サーバル:ハシビロちゃんもすっごく参考になったよ。ありがとう!でも、なんでずっと黙ってたの?無茶苦茶怖かったよ。
ハシビロコウ:私、ついじっと見て、こう・・・機を伺っちゃうんだよね。
サーバル:そうなんだ。てっきり怒られてるのかと思ったよ~。
ハシビロコウ:ごめんね。ホントはもっと気軽におしゃべりしたいの。あまり黙り込んでいると可愛くないし・・・。
サーバル:やっぱり怖いよ!
ハシビロコウ:ひどーい!
落ち込むかばんちゃんをサーバルが励ます
「ヒト」である可能性が示唆されたかばんちゃんですが、住んでいるちほーを含め、ヒトに関する詳しい情報は何もわかりませんでした。せっかく自分の正体について、なにかヒントが得られると思ったかばんちゃんは、がっかりしたのか少し悲しげな表情を見せました。
ここでかばんちゃんに声をかけたのは、このところずっと静かだったサーバルです。思えば6話のBパートでヘラジカの囮役を務めたあたりから、サーバルには一切これといった出番がありませんでした。落ち込んでいるかばんちゃんを励まそうとしたのか、「あとはヒトの住んでいるところを探すだけだ」と、事態の進展を喜びます。
ハシビロコウの言葉なしでも2人は図書館へ向かうはずだった
サーバルの言葉を聞いて、かばんちゃんは「自分の正体を知る」という目的に近づいていたことを思い出しました。ハシビロコウから伝えられたヒトの情報は断片的なものだったとはいえ、何のヒントもなしに正体を探そうとしていたときから比べれば、大きく進展したといっていいはずだからです。
ライオンは、正体を確かめるために図書館へ向かうことを、ヘラジカは図書館への向かい方をそれぞれかばんちゃんに伝えます。そもそも、たとえハシビロコウの言葉がなかったとしても2人は図書館へ向かうはずだったので、本来の目的地へ向かうのを後押ししたといえるでしょう。
もちろん、彼らにもかばんちゃんを元気づける意図があったことはいうまでもありません。
サーバルとハシビロコウの対話
へいげんを後にするにあたり、サーバルはずっと気になっていたハシビロコウの「沈黙と凝視」について最後に確認を取ります。これはハシビロコウのほうからかばんちゃんに話しかけてきたため、「少なくとも嫌われているわけではなさそうだ」と判断できたからでしょう。
ハシビロコウが黙っていた理由は、単に「機を伺ってしまう性格だから」というシンプルなものでした。サーバルは安心したのか、「怒らせたのかと心配していた」旨をハシビロコウに伝えます。
ハシビロコウも黙って見つめ続けていたことを悪いと思っていたようで、2人はすぐに打ち解けます。サーバルがせっかく会話ができたハシビロコウに「やっぱり怖い」といったのは、親しくなったことを示すサーバルなりのジョークだったのでしょうか。あるいは、素直に本音を言ってしまう天然ボケな性格が出てしまったのかもしれません。