けものフレンズ10話感想その23:パークの外へ行きたいかばんちゃん

 

【Bパート かばんちゃんが海の外へ?】

ついに念願だった海、港にやってきたかばんちゃん。周囲にヒトがいないか探しますが、当たりにフレンズの姿はありません。

 

かばんちゃん:誰かいませんかー?

サーバル:ヒトはいないっぽいね。

(かばんちゃんとサーバル、船の上に乗る)

サーバル:やっぱり、ここじゃないのかな?

(かばんちゃん、ジャパリパークの地図を眺める)

かばんちゃん:もしかして・・・。

(ラッキービースト、船に信号を送る。船のエンジンが起動し、船体が揺れる。)

かばんちゃん&サーバル:うわぁぁぁ!

ラッキービースト(ボス):動くみたいだね。

サーバル:えっ?どういうこと?これもバスなの?

かばんちゃん:海の上・・・。サーバルちゃん、僕・・・海の外にヒトを探しに行ってみたい。

サーバル:海の外?それって・・・。

(突然、あたりに轟音が鳴り響く)

 

港にはフレンズもヒトもいなかった

港にやってきたかばんちゃんは、船のが接岸されている辺りにやってきました。周囲を確認しますが、フレンズの姿はまったく見当たりません。2人は当然のように、停泊されている船の上に乗りました。

 

船のある辺りには、ジャパリパークのロゴが記載されたゲートが確認できます。これは、港にやってくる船への目印として設置されたものだと考えていいでしょう。つまり、ミライさんを始めとした、昔ジャパリパークに存在していた人々は、船に乗ってこの港にたどり着き、そこからパーク中へ出かけていったのだと推測できます。

 

船の上にも、やはり人影や物陰は見当たりませんでした。ここで、ラッキービーストが確認したところ、船はまだ動力が動くようです。ラッキービーストの目が緑色に点滅した後、エンジンが起動したと思われる音を発しているため、ジャパリバスと同じく無線通信による自動運転装置が働いているのでしょう・

 

サーバルは「これもバスなの?」とラッキービーストに問いかけていました。ここで言うバスとは「乗り物」くらいの意味でしょう。船とはどういうものか、知識としては知っていたもののの、地上を行くバスのように海上を自由に船が行き来することを想像するのは、サーバルには難しかったのかもしれません。

 

初めて自分の望みを表に出したかばんちゃん

さて、今回の本題は旅の目的を達成したかばんちゃんが、次に何をやろうとしたか?という点についてです。かばんちゃんは7話で自身の正体が「ヒト」だと判明して以来、ヒトの住んでいるちほーを探す、という目的のために旅を続けてきました。旅の途中、「ヒトが最後に目撃されたのは港」という情報を聞き、ついにその港にまでたどり着いたわけです。

 

しかし、こうした苦労の甲斐もなく、港でもヒトを発見することはできませんでした。ここでかばんちゃんは「海の外へヒトを探しに行ってみたい」と語ったのです。

 

かばんちゃんの旅の目的は、「自分が何の動物か知るために図書館へ行く」→「ヒトの住んでいるちほーを探す」というふうに変化してきましたが、これらは成り行きに左右された結果であるともいえます。今回、かばんちゃんが「海の外へヒトを探しに行きたい」といったのは、それらとは異なり、明確にかばんちゃん自身の望みからうまれた目的である、という点が特徴的だといえるでしょう。

 

ロッジに滞在していた際、かばんちゃんは「港にヒトがいたら、ヒトがどうやって暮らすか聞きたい。いなかったら考える」と発言しています。これを受けてサーバルが「港で暮らすことになってもサバンナにも遊びに来てね。それかビーバーたちみたいに一緒に暮らそう」と語ったときも、あえて返事をしませんでした。

 

 

このことから、かばんちゃんは「自分が何者であり、どう生きればいいのか」という自身のアイデンティティについて悩んでおりそのために「なんとしてもヒトがどう生きるべきか知りたい」という強い欲求を持っていたのだと推測できます。

 

ミライさんのメッセージが、かばんちゃんの気持ちを後押しした

そして今回、港についてもヒトが見つからなかったことで、そうしたかばんちゃんの望みはついに表面化することになりました。思い返せばロッジでミライさんのメッセージを聞いていたときに、すでにある程度決意を固めていたのかもしれません。

 

なぜなら、ミライさんのメッセージでは「ヒトがパークの外からやってきたこと」、そして、セルリアン騒ぎによって「パークの外へと退去したこと」が示唆されていたからです。パーク内を探してもヒトが見つからないのなら、パークの外へ探しに行きたいと考えるのも必然だといえるでしょう。

 

船に乗った後、かばんちゃんはなぜかジャパリパークの地図を眺めていました。ミライさんからのメッセージの中では、「パークの外にちほーがあるなんて知らなかった」と語る、もう一人のサーバルの発言も記録されています。

 

 

「もしかしたら、パークの外のちほーにはまだヒトがいるのではないか・・・」

 

かばんちゃんがそう考えたとしても不思議はありません。

 

サーバルがかばんちゃんの発言に応え、真意を問いただそうとしたとき、突如辺りに轟音が鳴り響きました。そして、そのままエンディングに移るという衝撃的な展開で10話は終りを迎えることになります。

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Webライター・マーケティングコンサルタントとして活動しています。実務を通じて学んだマーケティングに関するノウハウや最新情報をわかりやすく提供していきたいと思っています。 また、時事に関わるニューズをマーケティング・ライティングといった切り口から解説してみたいと思います。

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